



人間には弱点がありそれがビタミンCを
自分の体内で作れない事で他の動物達は
肝臓で糖からビタミンCを作る事が出来
食事から取らなくても大丈夫なのです
人がビタミンCを作れない訳は6千万年前
遺伝子が壊れ作れなくなりこの状態だと
壊血病という難病になりこの病になると
コラーゲンが作れなくなります
その結果歯ぐきや皮膚がボロボロになり
出血が起きてビタミンCが作れない事は
とても危険な弱点なのになぜ人は進化の
中でこの能力を失ったのか謎です
昔は果物を多く食べる様になり作る事が
必要なくなったと考えられてきましたが
最近になり中国とアメリカの大学研究で
新事実が浮上しました
それはビタミンCを作れない事が有利に
働くと寄生虫から身を守るかもしれない
という結果が出て特に寄生虫の住血吸虫
に対し効果が大きく現れました
この寄生虫は血管に寄生しビタミンCを
吸収し毎日大量の卵を産みそれが血管の
中で詰まり炎症や病気になるので宿主が
ビタミンCを作れなければ生存不可です
実験はビタミンCを作る事が出来る動物
マウスを使いこのマウスに寄生虫を入れ
感染させると大量の卵を産み病気になり
簡単に死亡してしまいました

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次に遺伝子操作し人と同じビタミンCを
作れないマウスに寄生虫を感染させると
卵が殆ど産まれず病気せず感染リスクも
とても下がりました
しかし感染させた寄生虫は生きているが
繁殖は完全に止まり兵糧攻め効果が出て
どうやらビタミンCは寄生虫の卵が育つ
卵黄細胞を成熟させる物になってました
ビタミンCが足りないとその卵が育たず
この仕組みはエピジェネティクスと言う
遺伝子のオンとオフの切り替えが関わり
人は作る機能があるがオフになってます
ビタミンCを作れないのは偶然ではなく
寄生虫に有利になる戦略で人間の祖先が
住んでいた地域は寄生虫が多くて果物を
食べる動物にも同じ進化が見られます
ビタミンCが寄生虫の繁殖に必要と解り
新しい薬や治療法になり寄生虫症治療で
ビタミンC摂取を制限して寄生虫繁殖を
抑えて治療する方法などできます
薬は寄生虫のビタミンC吸収能力を人の
体に入れれば吸収力が高まり骨や皮膚を
短時間で回復させる事が出来る様になり
老化した骨や皮膚も若返らせる事が可能
今回得た大事な教訓で栄養の不足は必ず
悪いと限らず進化の中で何かを捨て別の
利益を獲得する事もあってビタミンCを
作らないのは弱点でなく盾だったのです











