宇宙でコーヒー豆をローストする計画が進んでいる。
これは、大気圏突入時の熱でコーヒー豆をローストするもの。
この計画を実行しようとしている企業は「スペース・ロースターズ」
読んで字のごとくですね。
コーヒー豆をローストする方法。
まず、ロケットに300㎏分のコーヒー豆を積んで宇宙に打ち上げる。
そして、上空200㎞地点でコーヒー豆の入れ物を切り離す。
その入れ物を大気圏に突入させ、200度の温度で20分ローストする。
容器に入ったコーヒー豆は大気圏突入時、無重力でローストされる。
この無重力状態でローストすると、360度ムラなくローストできるという。
地上だと、容器の壁に豆が当たってしまいその部分が焦げてしまう。
でも、無重力だと容器の壁に当たらず、全体を均等にローストできる理論。
今、この計画に資金を出してくれる企業を募集中だそうです。
2020年度中に実行予定との事。
打ち上げる為のロケットの候補は、スペースX社の「Falcon 9ロケット」
このロケットで打ち上げる費用は、1㎏あたり66万円。
300㎏のコーヒー豆を打ち上げるとなると約2億円かかる。
しかも、容器の重量も加えると、もっと資金が必要になる。
でも、これが現段階での最安値ロケット打ち上げ費用だそうだ。
宇宙にロケットを打ち上げる費用として2億円は、かなり安い。
しかし、ただコーヒー豆を焙煎させるだけの事に2億円は高い。
こんなロマンのみの事業が成功するのだろうか?
でも「スペースロースターズ」は、この事業を本気で行おうとしている。
宇宙で焙煎するコーヒーのエンターテイメントを売りにするのだろう。
しかも、1回だけじゃなく持続して宇宙焙煎珈琲を販売するようだ。
味はどうなるか解らないが、飲んでみたいという好奇心は膨らむ。
コーヒーは、焙煎すると1割も質量が減ってしまう。
そうなると、地上に降りて来た時は、270㎏になる。
コーヒー1杯作る為のコーヒー豆は、約10g。
このコーヒー豆で作ったコーヒーを1杯1万円で販売すれば元が取れそうだ。
全部売りきれば、2億7000万円になり、7000万円の儲けだ。
でも実際問題、1杯1万円のコーヒーが売れるのかは微妙。
しかし1杯1万円のコーヒー豆は、実在する。
それは、ジャコウネコの糞からしか取れない「コピ・ルアク」
この豆で作ったコーヒーは、1万円以上が相場。
もちろん、このコーヒー豆は希少で、儲けを出す事なんてとても無理。
でも、宇宙でコーヒーを焙煎するという話題が有名になれば売れるかも。
きっと「Youtube」にもUPされるはず。
感想が楽しみだ。
珈琲を入れるカプセルの構造は、1つのカプセルに2個入れ物が入っている。
その入れ物1つ1つに珈琲を分けて入れ、宇宙に打ち上げる。
そして、大気圏に突入する時200度までカプセルの温度が上昇。
入れ物の中の珈琲は、200度を保てる様に周りに鉄芯が張られている。
この鉄芯が入れ物を200度の温度を保ち、珈琲を焙煎させる仕組み。
更に大気圏突入時は、カプセルの中の入れ物が回転してくれる。
その事により、全体をムラなく焙煎できる。
そしてコーヒーカプセルは、海に着水して回収される事になっている。
この事業に関して、米宇宙開発専門誌ベテラン記者が発言している。
それは「経済的、技術的に意味があるのだろうか?」というもの。
だいぶこの事業に困惑しているようだ。
この事業お行う「スペース・ロースターズ」は、ドバイに拠点を置く予定。
それは、2020年に行われる「スペース博覧会」に出店する為のようだ。
この博覧会で、宇宙で焙煎した珈琲を出展して話題を集める。
まぁ、ドバイの金持ち共ならこのコーヒーを飲みたがるに違いない。
俺には、縁のない事だ。