8歳の時
埼玉県の三郷団地に住んでいた。
夕飯時になると
窓からモクモク煙が上がる家があった。
εε= ( ~ε~ )y-°°°
その家からは
おいしそうな魚の臭いがする。
しかも1か所だけでなく
2,3か所の家から同時に煙が出始める。
そんな事がよくあり
まるで火事が起こったような光景が
夕飯時よく見られてた。
ヒノ コキュウ!( `◇´)ゞ< ゴ---
もちろん我が家でも
たまに部屋中煙だらけにしながら
サンマやウナギを焼いていた。
その時も
もちろん我が家を外から見ると
明らかに部屋から炎上してる光景になる。
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俺の家でサンマ魚を焼いている時
家の中があまり煙だらけになっていなかった。
玄関の窓を開け
家中の窓を開けているから風通しが良く
家の煙の抜けが凄く良い。
俺は
我が家も他の家の様に
煙がモクモク出ているように感じられなかった。
そこで俺は
魚を焼いてる時の自分の家がどうなってるか
表に出て確かめてみた。
そうすると
まるで家が燃えてる様に
煙がモクモク窓から出ている。
これは
「もう火事だか焼き魚だか解らないな」
そう感じてしまった。
アワワワワ(((゚д゚; )))ワワワワッ
ふと周りを見たら
他の家からもモクモク煙が出ていた。
o(炎_炎)o ウォォォォォ!!
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当時のガスコンロにも
標準で魚焼きグリルが付いていてた。
しかし
その魚焼きグリルの性能が悪く
トレイにきちんと水を入れても
なぜか猛烈に煙が立ち込める。
サンマなどの
煙がたくさん出る魚を焼くと
家中サンマの臭いと煙で充満する。
しかも換気扇を回しても
サンマの煙の方が多くて
全然換気扇の機能が間に合わない。
でも
当時の日常は
これが普通の光景だった。
なので
みんな容赦なく煙を窓から解き放ち
たくさんの部屋の窓が
煙突状態になっていた。
外から見た我が家も
問題なく蒸気機関車の煙突みたいに
煙がモクモク出ていた。
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当時住んでいた三郷団地では
枯葉を燃やして処分する
大きな焼却炉がゴミ収集所に合った。
冬場になると
子供達がサツマイモを持ってきて
その焼却炉で焼かせてもらっていた。
その焼却炉で枯葉を燃やす時
町内会でボランティアの清掃員をしていた
いつものお爺ちゃんが枯葉を燃やしてた。
(^。^)y-.。o○
おれも
焼却炉から煙が出ると
母親からサツマイモやジャガイモをもらって
その焼却炉に焼かせてもらいに行った。
家で焼けば済む事なんだけど
そこをあえて外で焼いて食べるという事が
凄く美味しく感じて大好きだった。
この焼却炉で
サツマイモやジャガイモを焼いても
凄くモクモク煙が出る。
なんでこんなに煙が出るのか不思議で
お爺ちゃんに聞いてみた事がある。
【ナンデ???】\_(-c_,-;)
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そのお爺ちゃんが言うには
「食べ物に油をひくと
水分が蒸発して煙が出るんだ」
そういってた。
俺は
この時はじめて煙が出る原理が解った!
(。 ・д・)-д-)( *゚ェ゚))フムフム
でも俺は
サンマの煙の量がこんな物じゃなく
もっと物凄い煙が出る事が不思議だった。
そこで
「次回この焼却炉で枯葉を焼いている時
サンマを持ってきて焼いてみよう!」
そう心に誓ったのだった。
俺は
この時サンマの煙の量の秘密を
確かめたい訳じゃ無かった。
あの猛烈な煙をたくさん出して
みんなを慌てふためかせる
いたずらがしたかったのだ。
((o(*´∀`*)o))わくわく♪
そして家に帰り母親に
「焼却炉でサンマを焼いてみたいから
用意しておいて!」
そう頼んでおいた。
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俺がサンマを用意してくれと頼んだ時
「そんなにサンマが食べたいの?」と
不思議そうな顔をしていた。
そして
焼却炉で枯葉を燃やす日母親は
5匹のサンマを用意してくれた。
俺は
そのサンマをアルミホイルにくるんでもらい
焼却炉に持って行った。
そして焼却炉のお爺ちゃんに
「またここで焼いても良い?」と
サンマを焼く事を秘密にして聞いてみた。
そうすると
快く「焼いて良いよ」と言ってくれた。
(* ̄▽ ̄)ヨイヨ♪
俺は
早速サンマ5匹を焼却炉に入れ
たくさん煙が出るのを楽しみにしていた。
しばらく待っていると
思惑通り煙がだんだん出てくる。
|・ω・*)。oO(ワクワク♪)
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俺は
サツマイモやジャガイモより
少しだけ多く煙が出るだろうと予想していた。
しかし
だんだん煙の量が多くなり
焼却炉全体から物凄い煙が出始めてしまった!
そして
あたり一面にサンマの臭いと
猛烈な煙が立ち込めた!
ヽ(д`ヽ≡アタフタ≡ノ´д)ノ
その煙の量は
まるで火山の噴火の様な煙の出方で
近所の家の中にも容赦なく煙が入り込む。
この光景を見て
焼却炉のお爺ちゃんが
「もしかしてサンマを入れたのかい!」
そうビックリしていた。
しかしお爺ちゃんは
「サンマが焼けたら取り出してみよう」
そう言って物凄い煙の中
サンマが焼けるまで待ってくれた。
周りの部屋の人も
みんな窓を閉めてしまい
相当煙が迷惑だったようだ。
(# ゚Д゚)プンスコ
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この当時
こんなに迷惑かかる事をしても
この程度ならみんな文句を言ってこない
おおらかな文化だった。
でも
内心「やめてくれ~ヽ(`Д´)ノ」
そう思ってたに違いない。
しばらくすると
お巡りさんが自転車できて
「何事かと来たらサンマ焼いてるのかい!」
そう言って呆れてた。
しかし俺は
この火山の噴火見たな煙の量が嬉しくて
しばらく興奮していた。
ヾ(o´∀`o)ノワァーィ♪
そして
とうとうサンマが美味しく焼ける頃合いになる!
俺は
お爺ちゃんにそのサンマを取り出してもらい
早速アルミホイルを開けて中身を見てみた。
そのサンマは
家で焼くより焦げていたけど
その場で食べたら凄くおいしい。
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この時食べたサンマは
何も味付けをせず
そのまま食べた。
それでも
焼却炉で焼いてその場て食べるサンマは
何だか家で食べるサンマより全然美味しい。
俺は
この時1匹だけサンマを食べて
残りの4匹を家に持ち帰った。
そのサンマを見た母親は
「丸焦げじゃない!」と驚いていた。
ヽ(*`皿´*)ノ
このサンマは
丸焦げだったので食事に出されず
母親たちの晩酌のおつまみで食べられていた。
次の日学校に行くと
ある女子に詰め寄られ
「昨日サンマの煙出したでしょ!」
そう言われてしまった。
その女子は
本気で怒って俺に
「あの時ケーキ食べてたのよ!」
そう言ってしばらく説教されてしまった。
ビェ──・゚・(。>д<。)・゚・──ン!!