今回日本の金は温泉にある事が解かり
これは海洋研究機構の研究チームが
海底や温泉で「ラン藻」と言う藻類の
一種を使い金を回収した実験結果です
このラン藻は細胞がマイナスの電気で
全体が覆われててプラスの電気を持つ
金を吸着する事ができ温泉に含まれる
ヌメリ成分の多糖の様に吸着できます
実験すると海底で1トン当たり約7㌘
秋田の温泉では1トン当たり約30㌘の
金をラン藻に吸着させて回収でき
かなりの効果が出ました
温泉での回収量は一般的な金鉱山の
採掘量1トン当たり3~5㌘を超えてて
温泉が金を集める新たな方法になる
可能性が示されました
海底熱水鉱床は地下に溜まった海水を
マグマが熱しその海水が噴き出す際に
金を含んだ熱水となって地上に出て
水より重い金が下に沈んで溜まります
こうして金属が溜まる所を鉱床と言い
日本でも沖縄や伊豆に多くありますが
掘削するのに多額の費用が必要になり
取れる金の量に対し採算が合いません
そこで研究チームはラン藻を海底と
温泉地でシート状に配置し金を自然に
吸着させた結果どちらからも大量の
金を回収できる事に成功したのです
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温泉が金鉱山として利用できるか
調査するため研究者はまず温泉の中に
どれだけの金が含まれてるかを確認し
実現性があるかどうか調べました
金の回収コストと金の量が釣り合うか
生産性を確認するため金の量を調査し
結果は酸性度が高く高温の温泉ほど
金が多く含まれてる事が分かりました
そこで秋田県の玉川温泉という
世界でも珍しくpH1.2と言う凄く強い
酸性が主成分の温泉で実験を行い
実際に金を取ってみました
実験はラン藻のシートを7ヶ月もの間
温泉に浸し続けその結果シートには
1㌧当たり最大30㌘の金が吸着されて
かなりの量が取れたのです
これは普通の金鉱山1㌧当たりの
採掘量3~5㌘と比べても驚くべき量で
しかもラン藻は温泉の他の成分より
金を優先して吸着してました
この方法は温泉水や鉱山の廃水など
金の含有量が少ない水からでも
環境への負担を抑えて金を回収でき
とても安上がりで取れます
この結果で金の収集コストが高い
海底鉱床より温泉の方が現実的で
温泉はリラックスの場だけでなく
新しい資源の場になりました