今回なんと!
ストレスが原因でハゲてしまう
メカニズムが解明されました!
その原因は
副腎が分泌する発毛抑制物質の
「コルチコステロン」と言う
ホルモンが原因です。
「コルチコステロン」が分泌されると
毛を成長させる「Gas6」と言う
タンパク質が分泌されなくなります。
そうすると
毛が作られなくなってしまい
発毛が停止してしまいます。
この事を発見できた経緯に
以前からラットやウサギから
副腎を取り除くと毛の量が増えると言う
奇妙な現象が確認されてました。
そこで
マウスからも副腎を取り除いみてたら
毛がモサモサに生えて
発毛量が増加しました。
この現象を詳しく調べたら
副腎が無くなったマウスでは
発毛サイクルの休止期が
異常に短くなってました。
Relax to grow more hair (nature.com)
〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓
毛に生え方には
速く生える時期と
遅く生える時期があります。
この現象は
毛が生える根元の細胞が
周期的に上下しているからです。
上にある時に毛が速く生えて
下にある時に毛が遅く生えてきます。
今回発見された
副腎が分泌するコルチコステロンは
以下のように作用して
ハゲる原因を作ります。
①ストレスの多い環境が
副腎からコルチコステロンを放出させる
②コルチコステロンが
真皮乳頭細胞と言う
毛が生える細胞に作用する
③発毛にとって重要なタンパク質である
「Gas6」分泌が減る
④発毛サイクルが
休止期に入る
〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓
「コルチコステロン」は
人間のコルチゾールと言う
「炭水化物」「脂肪」「タンパク」を
制御するホルモンによく似た物です。
「真皮乳頭細胞」は
毛の根っこの細胞です。
「Gas6」は
毛が生える周期を作り出す
タンパク質です。
つまり
ストレスを感じると
「コルチコステロン」が出て
「Gas6」が作られなくなります。
そうすると
毛が生えるサイクルが停止してしまい
毛が抜けても生えてきません。
しかし
大元の原因である「副腎」を取ると
「Gas6」がストレスを感じても
すっと分泌され毛が生え続けます。
しかし
人間から副腎を取ると
体に異常をきたしてしまいます。
〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓
この副腎と言う物は
肺の上部についている臓器です。
副腎の役目は
外部からの体に危険な物が入ると
その危険な物を排除する様に
体に命令してくれる臓器です。
この副腎から分泌される
「コルチゾール」「コルチコステロン」は
ストレスに最も関連が深いホルモンとして
科学者の中で知られます。
その為
ストレスが原因で起こる病気の指標として
様々な研究に利用されています。
そこで
副腎を人間から取り除けないので
マウスに「コルチコステロン」「Gas6」を
直接注射して実験してみました。
その結果
「コルチコステロン」注射をしたマウスは
発毛量が減少してしまい
ハゲに近い状態になってしまいました。
そして次に
このコルチコステロンに反応する細胞を
マウスの体から探し出しました。
〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓
すると
「真皮乳頭細胞」と言う毛を支える細胞が
コルチコステロンに反応します。
この反応をすると
毛の成長に重要な役割を果たす
「Gas6」と言うタンパク質の分泌が
減少していました。
逆に
「Gas6」を過剰に分泌する様に
遺伝子を組み替えたマウスで実験しました。
結果
ストレスが多くても「Gas6」が
大量に分泌されて
発毛量を維持することが可能でした。
しかも
発毛サイクルが通常の3倍の速の
周期的サイクルになりました。
もしがこの実験が人間で行われたら
もの凄い速さで毛が伸びて
全身の毛が猿みたいに生えそうです。
こうなると今度は
逆に脱毛が欲しくなるかもしれません。
〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓
今回この研究を行ったのは
ハーバード大学の研究チーム。
マウスから副腎を取り除く荒行は
効果が絶大で
老化したマウスでも効果が出ました。
ストレスとハゲに関しては
昔から様々な研究が行われています。
しかし
今回の研究結果から
とうとう我々人類は
ハゲに対抗する手段を手に入れました!
①コルチコステロンの分泌を阻害する。
②真皮乳頭細胞がコルチコステロンに
反応しないようにする。
③タンパク質「Gas6」を
毛包に直接供給するか
遺伝子治療で過剰に「Gas6」を生産させる
今回の様に
細胞や遺伝子やタンパク質レベルまで
一貫した因果関係を示せた例は珍しく
歴史的に見ても革命的な研究結果なのです。