9歳のとき埼玉県の三郷団地にいて
三郷団地の隣に大きな空き地があり
この空き地には蛇が出ると噂されてて
みんな蛇山と呼んでた
この空き地の正式名所は解らないけど
ここは戦後から三郷市が管理し
三郷団地を作る時に出た土砂を
この空き地に捨てた場所だった
なので2m位の小高い丘になってて
広さが東京ドーム8個分位もあり
誰も何も整備しないから野ざらしで
森ができ雨が溜まり湖までできてる
入ると獣道があり奥に行くと崖もあり
まるで山の中と同じ景色で違う所は
平らな丘だから上り下りが無く
登山するより全然疲れなかった
友達に星まさひろ君と言う子がいて
夏になると蛇山でカブトムシを取り
家で5匹位飼ってたのを見せびらかし
俺に自慢して来てた
(´∀`*)ウフフ
それを見た俺は当然うらやましくて
蛇山のどこで取れるのか聞くと
「秘密の場所だから教えられない」
そう言われてしまった
|ω・`)ショボーン
俺が「何で⁉」と聞くと星君は
「お爺ちゃんとの秘密の場所だから
誰にも教えられない」と答えられ
余計知りたくなってしまう
〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓
どうしてもカブトムシが欲しい俺は
星君にしつこく取れる場所を聞くと
星君も少し妥協して取れる場所でなく
取る方法だけ教えてくれた
その取る方法は「夕方蛇山にある木に
蜂蜜を塗りって翌朝その木に行くと
カブトムシが蜂蜜を舐めてて取れる」
と教えてくれた
なので俺もこの夏休み中に
カブトムシ欲しくてやってみる事にし
この日の夕方母親に蜂蜜を貰い
蛇山の木に塗りに行ってみる
このとき何の木に塗れば良いのか
全然解らなかったから1番近くにある
針の形の葉がたくさんある木に塗り
翌朝この木に来てみる事にした
目印として木の下にマツボックリが
たくさん落ちてる木と覚えて
翌朝大量のカブトムシがいる事期待し
ルンルン気分で家に帰っていった
ラン((o(*´∀`*)o))ラン
そして翌朝の日曜日朝5:30分に起き
まだ家族全員寝てる間に外に出て
ハチミツ塗った木にワクワクしながら
スキップして向かって行く
しかし到着するとハチミツ塗った木に
カブトムシなんて1匹も見当たらず
蜂蜜を舐めに来た形跡すら全くなく
蜂蜜が固まりそのまま残ってた
∑(゚Д゚)ガーン
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この日星君の家に行き
「夕方ハチミツを塗って朝行ったけど
カブトムシなんて1匹も取れなかった」
と報告してみた
すると星君は「朝が大の苦手なお前が
早朝にカブトムシ取りに行くなんて
本当に取りたかったんだ!」と言い
俺の本気度を解ってくれた
なので星君は更に詳しい事を
俺に教えてくれると言うので聞くと
「まず蜂蜜の作り方はバナナ1本を
ミキサーにかける」と言う
そして「そのバナナと蜂蜜を持って
クヌギと言うどんぐりが落ちてる木に
最初蜂蜜塗って上から砕いたバナナを
塗れば朝に取れるよ」と教えてくれた
°˖☆◝(⁰▿⁰)◜☆˖°
しかしクヌギがある場所は
お爺ちゃんとの秘密で教えてくれず
仕方ないので俺はまずクヌギ探しから
始めないとならなくなった
翌日俺は朝から蛇山に行き
どんぐりが落ちてるクヌギを探しに
ずっと探索し続けたけど見つからず
お昼になったからいったん家に帰る
そして午後からもう1度蛇山に行き
夕方まで探し続けたけど見つからず
クタクタに疲れきってしまい
骨折り損のくたびれ儲けだった
(ノД`)・゜・。