8歳の時
毎週月曜日に朝礼があった。
この朝礼は
先生達の話が永遠に続き
正直つまらない時間で嫌いだった。
(。´・_・`。)ツマンナイ
特に校長先生の話は
難しい事を話してて
しかも長い!
俺は
この時間が拷問に感じて
毎週早く終わってほしかった。
そして
朝礼が終わると
クラスごとに教室に戻って行く。
教室に戻る時は
列になって戻るのだけど
毎回遊びながら教室に向かった。
ヾ(o´∀`o)ノワァーィ♪
当時こんな朝礼を
毎週やらされていて
月曜日の朝が憂鬱だった。
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俺が通ってた小学校は
三郷団地の中にある「立花小学校」
この学校は
雨が降ってても
月曜日の朝に朝礼を行っていた。
中止になる時は
台風が来てた時位で
精神修業的な面が大きかった。
雨が降ってる時は
全員傘をさして参加してた。
ε-(・д・`;)フゥ…
先生達も
全員傘をさしたり
かっぱを着たり
雨の中我慢して参加してるようだった。
そんなある日
朝礼が始まった時大雨だったのに
朝礼が終わると雨がやんでいた。
(*´▽`*)
この時まるで
朝礼が終わる瞬間
地獄から解放された天の光の様に
綺麗な光が雲の切れ間から差し込んだ。
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雨上りの空
朝礼が終わり教室向かう途中
傘でチャンバラごっこをしながら
戻って行った。
この時
佐野君と言う子が
何故か傘を2個持ってた。
1つは
忘れていった傘
もう1つは
今日持ってきた傘。
傘を2本持ってきた理由が解った俺は
「1本傘立てに置いとけば良いのに」
そう言ってみた。
そうすると佐野君は
「傘立てに置いておくと
必ず誰かに取られるから心配」
そう答えてた。
そういえば佐野君は
雨降りの時
毎回傘を教室に持ってきて
自分の目が届く所に置いてた。
そんな佐野君を見た俺は
「そんなに気にしなくても良いのに」
そう感じてしまった。
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朝礼から帰る時
持ってきた傘を使って
佐野君とチャンバラごっこをしてると
4人がチャンバラに混ざってきた。
最初は
皆入り混じって攻撃してたのだけど
佐野君の傘を2つ使った
二刀流が強い事が解った。
そこで我々は
佐野君に集中攻撃をし始めた。
そしたら佐野君は
1本の傘を開いて盾の代わりにした!
(*`∀´*)オォォォォ
それを見た我々は
「ずるい!」と感じて
佐野君への攻撃を激しくしていった。
でも佐野君は
俺を入れて5人の攻撃を全部盾で受け
もう片方の傘で攻撃してくる!
( ;´Д`)スッ、スバラスィ
その佐野君の攻撃が
盾のせいでもう片方の傘が見えず
みんな攻撃をかわせず
全部当てられてしまった!
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我々は
全然攻撃が当てられないどころか
佐野君の攻撃が全部当てられてた。
こんな状態になり
みんなビックリしてしまい
まるで本物の剣士に感じてしまった。
∑(゚Д゚)スッ、スゲー!!
俺は
「こんなゲームみたいな事が
現実に起きるなんて信じられん」
そう感動した!
この日以来
チャンバラごっこをした我々5人は
佐野君に一目置くようになり
凄い奴だという印象が根付いた。
この後
我々も休み時間に傘を2本持ち
試しに佐野君と同じ事をやってみた。
そしたら
5人に同時攻撃されると
傘の盾じゃ防ぎきれない!
そこで我々は
どうすればあんな戦い方が出来るのか
佐野君に聞いてみたら
「教えな~い」と言われてしまった。
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その後我々は
佐野君の剣術の秘密を探ろうと
挑み続けてみた。
そうしてると
佐野君がポツポツと
コツを語ってくれた。
そのコツとは
我々の動きが単純すぎて
一直線の攻撃しかしてこないから
すぐ解るらしい。
後ろからの攻撃は
後ろに回られる移動中に
傘で攻撃すると簡単に当たると言う。
それを聞いた我々は
フェイントとか使って
攻撃方法を工夫したが
結局一直線の動きしか出来ない。
特に俺は
考える事が苦手で
フェイント何か使えなかった。
(´・д・`)ショボーン
結局この佐野君の強さは
我々子供達が単純すぎて
動きが見え見えだった事が解った。
(´;ω;`)シクシク