



約2億3400万~2億3200万年前の三畳紀
この時代の後期に地球に200万年もの
長い間雨が降り続いた時がありこれを
カーニアン多雨事象と言います
この現象は地球の生態系を大きく変え
新たな生物に進化させ地球の支配者を
完全に入れ替わらせる大事件になり
全く違う生態系を誕生させました
カーニアン多雨事象が起きた背景には
三畳紀の気候が大きく関係して当時の
地球の大陸はパンゲア大陸と呼ばれる
一つの超大陸にまとまってました
超大陸の周囲はパンサラッサ海と言う
広大な1つの海が囲んでる特殊構造で
大陸内陸部は大陸が大きすぎて雲が
そこまで行かず高温で乾燥してました
この状況なのに雨が降り始めた訳は
突然火山活動が活発化した事が原因で
巨大火山噴火で大量の温室効果ガスが
発生し地球が温暖化したのです
そのせいで海の水が大量に蒸発し始め
火山も200万年噴火し続けその間海の
水が大量に蒸発しその水蒸気は巨大な
雨雲を作り続け雨を降らせました
雨が降り続いて陸から大量の栄養素が
海に流れ込んでしまいプランクトンが
爆発的に増加し海の酸素が減少して
海洋生物にも多大な影響が出たのです

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その影響は海洋生物が35%も消滅する
大量絶滅を招いて主にアンモナイトや
両性大型爬虫類などが完全に地球から
姿を消してしまいました
でもこの雨のお陰で生物の大量絶滅は
新たに進化し陸上生物にも影響がでて
長期間の雨により針葉樹やソテツ類等
大きな植物が誕生したのです
しかし背が高くなり葉も分厚くなり
硬くなった葉を食べる事が出来ない
小型生物は減少してしてその代わり
強い歯と顎を持つ恐竜が誕生しました
恐竜の子孫は後ろ足で立つ事が出来
背が高い植物を食べられて生き抜け
そして大型爬虫類の恐竜に進化して
新たな支配者となっていったのです
以後約6600万年前まで地球を支配し
その傍ら哺乳類もこっそり恐竜に
見つからない様に生き抜いて進化し
隕石落下後も生き延びたのです
この雨が我々に与えた大きな影響は
この長期間の雨の時代がなければ
恐竜や哺乳類が進化する事が出来ず
我々は居なかったかもしれません
カーニアン多雨事象は生態系破壊し
同時に生物の進化を促進させる重要な
出来事でその後の新たな支配者達は
地球史を形作るきっかけとなりました











