




13歳の時生まれて初めてリンスを使って
お洒落に目覚め髪型を流行の藤井フミヤ
の髪型にしようとドライヤーで一生懸命
1時間位かけて作ってみた
(´∀`*)ウフフ
でも髪が硬くて全然藤井フミヤにならず
結局ただ髪を垂らした坊ちゃんヘアーに
なってしまい俺の女子にモテモテ計画が
完全に破綻してしまった
仕方なく俺はリンスだけして翌朝寝癖が
つかない様にドライヤーをかけるだけで
何もできずに悲しくて母親に相談すると
「床屋ならできるよ」と教えてくれる
でも1回入浴するとまた髪型が元に戻り
藤井フミヤを維持するには毎朝髪型を
作らないとならず俺の髪質ではそれが
無理なので諦めるしかなかった
しょうがないので俺は藤井フミヤの髪は
諦めてリンスだけは使って坊ちゃん頭で
以前と変わらず登校し以前と変わらずに
モテない男子の青春を贈るしかなかった
俺は硬い髪質で藤井フミヤになれないと
部活のバレー部員に話すと「カッコ良い
髪型は別に藤井フミヤだけじゃないぞ」
と言われ励まされる
部活後俺は家に帰り以前購入した雑誌の
ポパイを読み返すと髪質別にカッコ良い
髪型の作り方テクニックが掲載されてて
俺の髪質で出来る髪型を探してみた
°˖☆◝(⁰▿⁰)◜☆˖°

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結果俺の剛毛に適した髪型は短髪にして
上にツンツン立たせる髪型が良いと解り
早速次の日曜日に母親からお金を貰って
床屋でツンツンヘアーにする事にした!
(*´-∀-)フフフッ
そして日曜日俺は早速床屋でツンツンに
してもらう為午前中からポパイを持って
床屋に行きおばちゃんにカットし欲しい
ツンツンヘアーを見せて頼んだ
するとおばちゃんが「これ五分刈り?」
と言うので俺は「ツンツンヘアーだよ」
と言っておばちゃんに解って貰い早速
ツンツンヘアーのカットが始まる
その後徐々に出来上がってくると何だか
髪の毛が横一直線に伸びてる髪型になり
思わず俺は「髪を上向きにツンツンさせ
カッコよくして欲しいです!」と頼んだ
でもおばちゃんは「この剛毛だと上方に
ツンツンさせるの難しいかもよ」と言い
不安そうな顔をしてたからもしかしたら
横方向ツンツンになるかもと心配だった
そこでおばちゃんは「髪にワックス付け
ツンツンにしてみるね」と言ってくれて
シャンプーと顔そり後棚からワックスを
出して髪の毛にたっぷりつけ始める
ワックス付けたら両手で頭を包み込まれ
横から上方に髪をかき上げ何度かそれを
続けてもらうと髪の毛が見事に上に立ち
俺はとてもご満悦になった!
ヾ(o´∀`o)ノワァーィ♪

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そしてこの日俺の思う理想の髪型になり
大満足して商店街を1人で歩きまわって
街の人達にカッコ良い俺を見てもらう為
意気揚々と散歩した
(`・∀・´)エッヘン!!
しかし誰の視線も感じず興味も持たれず
何か空しくなったから駅前の本屋に行き
大好きなガンダムの雑誌を立ち読みして
家に帰って行った
家に到着し家族にもこの髪型を見せたら
全員に五分刈りじゃんと言われてしまい
みんな最近の流行を知らない様で俺だけ
時代の最先端を走ってるんだと感じる
この日の夜入浴し頭を洗うとワックスが
全部取れてしまいでも髪型は維持されて
ツンツンヘアーのままだと思ってたけど
風呂から出て髪を拭くとペタンコだった
なのでめちゃめちゃ焦り鏡を見たら髪が
横方向に伸びてさっきまでのカッコ良い
俺の姿が無くあの頃のツンツンの髪型を
取り戻したくて必死に戻す方法を考えた
そして出た答えがドライヤー使う方法で
早速髪を上にとかしながら乾かすと全然
立たずやはりワックスじゃないと無理で
母親に貸してくれと頼んでみる
すると母親に「あんな匂いが強い物付け
学校言ったらダメよ」と言われてしまい
結局何もできず翌日横伸の哀れな髪型で
学校に行きザンギリ頭とからかわれた
(´;ω;`)シクシク












