これまでのあらすじはこちら!
Naottaの友人ダニエラは富豪の娘である。Naottaと彼女とは美味しいものが好きという共通項で友情を育んだ。彼女が願っているのはスムージービジネスの成功とプロポーズ。果たして彼女は欲しいものを手に入れられるのか?
結論から言うとダニエラのスムージーバーは成功だった。
彼女のアイデアは世界で一番新鮮なジュースとして話題になり、
多くのメディアにも取り上げられ、これから軌道に乗っていく様に見えた。
そして1ヶ月後、彼女は突然お店を閉めた。
Naottaはダニエラとブルックリンのレストランで落ち合い、彼女は大変だったと話してくれた。
実はビジネスパートナーと金銭と権利を巡ってトラブルになりパートナーシップを解消した。
でも良いニュースとして、アレックスと結婚する事になった。
彼女の両親は大喜びでイタリア旅行をプレゼントしてくれるそうだ。
・・・ってこの時点でさすがの親金持ちっぷりや!
さらにアレックスはソフトウェアの会社を起業する計画があるらしい。きっと家族が全面後押しするだろう。
希望としてはふたりとも親からも経済的に独立したい様だ。親が富豪だと色々めんどくさい制約もあるらしい。アレックスはマスオさんになる決意をしたと言えるだろう。
とにかく彼女のビジネスは失敗したが幸せは訪れた様で良かったとNaottaは思い、お互いにグッドラックと言ってハグして別れた。
1年後に予定される結婚式が楽しみだった。
どんなドレス着ようかな。
そしてNaottaは一時帰国したり、家で一人でサイファーパンクに没頭したりしてアタフタと忙しい夏を過ごした。
9月も半ばに差し掛かった時、ダニエラからSNSのメッセージを受け取った。
実は今イスラエルにいて当分ニューヨークには戻って来ないと書いてあった。
アレックスは婚約破棄して家を出て行ってしまったそうだ。
理由は結婚を巡る家族の過干渉らしい。
ダニエラがどれほどショックだったかNaottaは察するとズキッと胸が痛んだ。
でもそんな状況だったらこのギラギラした街を離れた方が良いのかもしれない。
彼女がいるうちにイスラエルに遊びに行こう。
きっと彼女のことだから、イスラエルでマリファナビジネスを始めるかもしれない。いや新しいフィアンセを連れて帰ってくるかもしれない。
こっちの方が確率が高そうだ。
親友の幸せを願いながらNaottaはそっと携帯を閉じた。
完
この話はフィクションです。
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今回のお話の舞台はブルックリンのEvelinaというお店です。
211 Dekalb ave Brooklyn NY 11205