ALISの皆さま、こんにちは。Naottaです。
ハーバードに次いでアメリカで第2の大きさを誇るイェール大学基金が仮想通貨ファンドに投資するそうです。
アメリカの教育機関の総資産は約57兆円で、日本の国家予算の半分ぐらい。
イェール大学の資産はハーバード大学に次ぎ第2位で総額3.4兆円。ヨーロッパの小国のGDPぐらい。
そんなイェール大学が今回投資した額は約460億円。
ちなみにコインチェックでハッキングされた額は580億円でしたね。(近い!?)
イェールのウォーレンバフェットが仮想通貨へ動いた!
ファンドマネージャーはDavid Swensen氏といってアメリカでもっとも注目される投資家の一人で、イェールのウォーレンバフェットと言われています。彼によってイェールは過去20年間で平均11.8%のリターンを叩き出しています。8%でもすごいと言われるのでこれはすごい数字!
実はこのイェールのファンドはParagiam Crypto Fund (パラダイムクリプトファンド)といって、コインベースとセコイヤキャピタルの創始者が絡んでいます。
詳細は伏せられていますが、初期段階のブロックチェーンや取引所、仮想通貨のプロジェクトに加えて、別の仮想通貨ファンドやブロックチェーン企業の株式、直接仮想通貨にも投資するようです。
またテックVCとして成功しているアンドリーセン・ホロウィッツ仮想通貨ファンド(6月に資金受け入れクローズ)にも投資済みだそうです。
大学基金が仮想通貨に投資する隠れた意味とは?
このニュースは一体どういう意味を含んでいるのでしょうか?
アメリカ大学基金はEndowment Fundといって、教育などの公共の目的の財産で、短期的な営利目的で資金を引き出しする事が禁止されるなどいくつかの特色があります。つまり短期的なリターンでなく、5年から10年ほどの長期的に社会に利益をもたらす事業に投資することを目的としています。
そんな基金がこの分野に入って来るのは、今後アメリカでブロックチェーンのプロジェクトや仮想通貨が社会実装に向けてさらに育っていく兆しなのではないでしょうか?
私は機関投資家が仮想通貨市場に本格的に入って来るかどうかは注目していましたが、市場の未成熟や規制整備の必要性などハードルがたくさんあるのでまだまだ先のことだと思っていました。でもかなり保守的な資産カテゴリーに入る大学基金が仮想通貨に投資するなんてかなり要チェックです。
先月の国連イベントからここまでのアメリカの動きを追っていると、次に来るであろうトークンエコノミーへの整備へ向けてのスピードが早いです。そして関係者の中で何が問題か認識して話し合われていて、可能な限りシェアされているように思います。
今回の参考記事