青空文庫新着分に突如現れた、大同生命国際文化基金によるepubファイル第一弾。
今日チェックしただけでも10作品あり、今後も増えると思われる。
マレーシア、シンガポール関連の昔話を十七話収めたもので、素朴な教訓話や地名の由来話が多いが、後味の悪い話や悲しい結末もあったり。
「豆ジカ君とワニのお話」にて豆ジカが舌先三寸でワニたちを並べて対岸に渡りおおせる件は完全に因幡の白兎。
また訳者が独自につけ足そうとした死者とのやり取りが、イスラム文化においては理解不能な蛇足だったなど、翻訳裏話も物語理解の一助になる。