一巻丸々過去編。
古田美輪子と馬場淳の出会い。
死体遺棄現場での老人との出会い。
社交的で行動派の美輪子に導かれるように、馬場の運命の歯車が少しずつ回り出す様が静かに描かれる。
犯行に走る老人の狂気に、それを淡々と語る狂気が重なる。
思わず吐き気を催す馬場と、ショックはあれど馬場ほどには拒絶反応を見せない美輪子の対比。
次巻もこの話が続くらしいが、救いのない結末が判っているだけに、決定的瞬間の訪れが恐ろしい。
気になるのは記録に残された十二件以前の五件。
やっぱりミーちゃんの弟もどこかで繋がっちゃうのかしら……。