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2020年の総集編的位置づけだが、写真撮影もままならない状況における苦肉の策でもあろう。
主要なテーマはパンデミックと人種差別への抗議運動。
新型コロナウイルスは無差別にヒトを襲い、そもそもヒトを脅かす意思すらないが、対する人種差別は人間同士の迫害であり、明らかに意思的だ。
ウイルスは変異を繰り返す上に根絶はほぼ不可能、一方人種差別は理論上はなくせるように思える。
けれどもシーツやビニールでグルグル巻きにされた遺体とプロテストの現在形の写真は、見る者に容赦ない現実を突きつけ楽観視を許さない。