「豊作貧乏」「米価下落」「3K(きつい・汚い・かっこ悪い)」
農業にはネガティブなイメージがありふれている。
「農業は儲からない」
一般的には〝その通り〟である。
なぜなら、人間にとって欠かない食糧を生産するため、価格は低く抑えられている。
そんな農業界に参入したいという方は非常に稀有な存在である。
儲からない農業のイメージを払拭する一つのキーワードは「NFT※」と考える。
※Non-Fungible Tokenの略
今回は、なぜ「NFT」が「儲かる農業」のきっかけになるかを綴る。
農作業を何度か経験したことはあるが正直、過酷で辛い。
肉体労働が多く、繁忙期はIT企業の大変さを上回ると言っても過言ではない。
あるレタス農家のもとには、日本人の作業者は集まらないため、東南アジアから研修生の名目で来ているのが現状。
「なぜ儲からないのか?」
それは、農作物の価格を抑えることが「国の方針」だからだ。
国民が飢えないように、〝誰でも買える〟値段設定にすることが必要不可欠である。
大多数の農家は、一般的な作物を大量に作ることが求められている。
「作って市場に持って行けば全て売れる」
それが農業の根本にある。
もちろん、市場に出回る作物の量によって、単価は上下する。
時期によっては、豊作にもかかわらず 二束三文の収入にしかならないこともある。
なぜなら、農家みんなが豊作だと資本主義の中では単価が下がるからだ。
それが「豊作貧乏」と言われる農業が抱える大きな課題である。
そんな業界で「売る努力」をしている方は非常に少ない……。
たまにテレビでブランド化に成功して「稼ぐ農家」も紹介されるが、ごくわずか。
それは、あくまで「ニッチな市場」で儲けているからであり、みんなが同じ儲け方はできない。
どうしても、みなが同じニッチな市場に参入すると「資本主義の原理」で全体的な単価は下落してしまう。
まず、「儲かる農業」を実現するヒントは、〝食べる〟以外の「付加価値」で顧客を喜ばすことが必要である。
農業をサービス業にする発想である。
「売り方を工夫する」ことは、顧客を喜ばせる一つの手段でしかない。
そのサービス業にする一つのきっかけが「NFT」であると考える。
現状、「NFT」は〝何物〟か誰にも分からない。
そんな中、「NFT」をどのように農業へ持ち込むかを考えることが最初の一歩である。なぜなら「NFT」を農業に持ち込むと、自然と「既存の枠にとらわれない〝創造的な〟アイデアが生まれる」からだ。
今回、造語として「農業×NFT」の発想で実現する
「新たな農業のカタチ」を総称して「Metagri(メタグリ)」と呼びたい。
※Meta(超越)+Agri(農業)
アイデアの一つを紹介する。
それは、〝レアな市場に出回らない〟農作物の購入権をNFTで発行するものだ。
購入権を持つ人だけが、特定のコミュニティに入れたり、
特設サイトにアクセス出来たりするものを想定している。
この権利を売買することはもちろん可能である。
しかし、活動に共感する〝コアファン〟に可能な限り
長期で保有してもらうことが理想である。
そのため、NFTにより保有期間を見える化し、
長期の方を優遇する仕組みも取り入れる。
株主優待にあるように、数年間 保持している方へ特別なサービスを提供するイメージである。
今回、このような「新たな農業のカタチ」である
「Metagri(メタグリ)」を軸にKindle出版を実現。
興味を持って頂いた方はぜひ一読いただけると幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございます。