朝の通勤電車で『ベストSF2022』に収録されている高木ケイさんの「進化し損ねた猿」を読み耽り圧倒される。このアンソロジーを手に取らなかったらずっと知らない作品だったかもしれなかったので読むことができてよかったと心から思う。戦争は悲しい。しばらくしたら再読したい。
昨日の夜、ジョギングをしたあとに3箇所蚊に刺されたのだがとてもかゆいし腫れていて痛い。からだじゅうかゆいような気がしてくる。それにしても薬まみれのわたしの血液、おいしかったのだろうか。おいしかったからこんなに吸ったんだろうか。わたし、生きているのだな……と実感する。
というのも、薬を大量に飲まなければならなかった数年間、蚊にさされたことがなかった。偶然なのかもしれないけれど、わたしには偶然とはおもえない。病にたおれ、薬まみれになっている血液に蚊は惹かれない。まるで根拠はないが、そんなふうに考えるのがすきで、何年ぶりかに蚊に刺されたときは大いに感心した。わたし、にんげんだったわ……って。生きていたか……って。
よるは、昼間とはべつの仕事をするまえにラーメンをたべた。初めてたべたときの味を忘れたので同じラーメンを頼んだが「あ、思い出した思い出した!不思議な味がする。お蕎麦みたいな」と言い、味を思い出したのだがいまはもう忘れてしまった。味を忘れることというのは、そこにまた行く、ということでもある。たぶん。
もしかすると役にたてるかもしれないとおもい連絡したコミュニティに参加できることになった。学歴至上主義とか年齢制限とか、そういうしばりがなく、自分の勝負できることで自由に働ける世界にはやくなればいいとおもう。生まれ持ったものに加えて伸ばしてきたスキルを十二分に発揮して報酬をもらえる世の中。年功序列・座っているだけで給料があがるやつらが落ちぶれていく世の中。
好奇心は年齢を経てももっていられるすてきな心のこと。それがなくなったら死んだも同然。
あぁディズニーランドにいきたいな。