今回はアーユルヴェーダと東洋医学から、
苦味についてみてみたいと思います。
アーユルヴェーダでは、
味のことをラサといいます。
苦味は
・冷性
・軽性
・乾性
でありヴァータの性質をもちます。
風と空のエネルギーを持ちます。
ちなみにヴァータの性質は、
・軽さ
・動き
・速さ
・冷え
・乾燥
同質のものを食べるとより、
ヴァータが増えることになります。
自身のドーシャ(体質)と同じ特性を持つ味覚や食材を多くとるとドーシャが乱れます。
ドーシャが乱れると同質のものを欲する傾向にあります。
推奨されることはそれらとは反対の性質をとることです。
・適度な重さ
・安定
・ゆっくり
・潤い
・暖かさ
苦味を取り過ぎると、
・悲しみ
・悲観
・絶望
といったマイナスの感情に繋がります。
東洋医学的視点で見ると、
五行色体表から考えると苦味は、
・火
・心臓
・堅(苦は下痢などの軟便を固める)
・喜
・夏に病気をしやすい
そして病気の時ぶ好む味は苦味になります。
夏は暑く心臓を崩しやすいシーズンです。
苦味を取り過ぎると堅の作用で便秘しやすくなる。
チョコレートなども苦味があります。
意外と便秘の原因の一つであり、
甘味は粘稠で滞りやすいというのもあります。
このことから病気の時に好む味が苦味である場合、
冷やす作用など欲しくなるのかもしれません。
理にかなっているように思えます。
ただヴァータが乱れてしまった時の、
苦味が欲しい場合は逆であることもあると思います。
東洋医学でも比和という言葉があります。
同じ気が重なると、その気は盛んになる。
その結果が良い場合はますます良く、
悪い場合はますます悪くなる。
両方ともみてみるととても面白いものだと思います。