雨の日は体が重たい、雨の日は気分がなんて人も多くいると思います。
さてそのことについて少し考えてみました。
さて、「雨」という言葉を見てみると。
上空の水蒸気が、高所で凝結し、水滴となって落ちてくるもの。
水滴、いってしまえば水のしずくであるといえます。
しかしながら、必要以上に水のしずくがあると当然
水は湿となるといえるとおもいます。
いってしまえば湿気ですね。
ここでまた中医学、漢方です。
体のバランスが崩れる原因、
そのなかの外因の中に湿邪というものがあります。
六淫(りくいん)の一つになります。
この湿邪というものは「重い」「粘々している」があります。
この影響を受けると、
体が重だるくなったり、関節の痛みなどを生み出します。
当然脾胃に影響を受ければ食欲不振などの症状も出てくると思います。
次に気持ちが憂つですが。
憂鬱と漢字にし意味を考えると、
うっとうしくて気持が晴々しないこと。気がふさぐこと。
陽光がない雨の日は気温が低くなりやすいといえます。
中医学、漢方で陽はエネルギーと考えます。
エネルギーは気ともいえます。
他にも推動させるという働きも持っています。
これらのことを考えると、
湿邪が体にできて体の中にエネルギーが巡らず、
体が重々しくなる、当然気が重くなるともいえます。
気の作用の中に、
防御作用というものがあります。
その中に体の体表を守る衛気というものがありこれを肺臓が行っています。
五行において肺の司る感情は憂・悲になります。
雨による湿邪の影響から肺臓が守っていると考えると、
肺の病変の現れとして憂・悲が出てきているのだと思います。
中医学や東洋医学、漢方の視点から少し考えてみました。