こんにちは、Pockyです。
今回紹介するのは、悲劇のキャラクター「Pepe」(ぺぺ)と、そこから生まれた仮想通貨「PEPECASH」(ペペキャッシュ)の悲劇の物語です。
◆ カエルのぺぺ
◆ NFTの先駆け、「Rare Pepe」誕生
◆ PEPECASH(ぺぺキャッシュ)発行へ
◆ PEPECASHの価格推移
◆ Pepeの死
◆ そしてPEPECASHは...
◆ まとめと続報
ぺぺ(Pepe)は、マット・フェリー(Matt Furie)が描いたインターネット漫画「ボーイズ・クラブ(Boy's CLub)」の中で、カエルのキャラクターとして2005年に登場しました。
特徴的なキャラクターであるぺぺは、海外の人気匿名掲示板「4chan」の中で、「Feels good man(気持ちいいぜ)」というセリフとともに瞬く間に人気となりました。
ネット上ではやがて、多くのファンがPepeのイラストを作成するようになりました。
中でも人気となったイラスト(画像データ)は「Rare Pepe」と呼ばれ、2014年頃にはeBayというアメリカの大手通販サイトで売買されるほどになりました。
しかし単なる画像データでは複製が可能なため、希少性を保つことができません。
そこで2016年に生まれたのが、トークンとしての「Rare Pepe」です。
Pepeのカードをブロックチェーン上のトークンとして発行することで、仮想通貨と同じように発行枚数を制限できる上、不正のない取引が実現しました。
トークンが持つデータは本来、カードの名前と発行量のみですが、専用のウォレットアプリを利用することで画像データと連動する仕組みです。
そして、承認を受けることで誰でも新たなPepeカードを作成することができます。
このPepeカードはゲームなどに利用するわけではなく、コレクションとして保存や交換を目的としたデジタルアートのような存在です。
この結果、希少性の高い人気カードは高値で取引さるようになりました。
今でこそNFT(非代替性トークン)によるデジタルアート人気に火が付きつつありますが、Rare Pepeはその先駆けとも言える存在です。
Rare Pepeで様々なカードが生まれる中、2016年9月に「PEPECASH」という極めて発行枚数の多い(10億枚)カードがリリースされました。
このPEPECASHは単なるコレクションカードではなく、Pepeカードの経済圏における独自通貨としての流通を目的に作られた、いわゆる「お金」代わりのカードです。
このPEPECASHがRare Pepeにおける価値の基軸となり、Pepeカード作成のための申請手数料などに利用されました。
当初は決して広いコミュティではなかったRare Pepeですが、話題が話題を呼び、2017年には日本の取引所「Zaif」でもPEPECASHの上場が決まりました。
ぺぺのユニークさは日本でもウケがよく、「海外版モナコイン」とも言われ親しまれました。
その後2018年にはアルトバブルの追い風を受けて0.14ドルの最高値を記録。
ほぼ無価値だった当初に比べれば、実に数千倍の値上がりです。
しかしバブル崩壊とともにPEPECASHも暴落、その後は低迷してしまいました。
その一方、キャラクターとしてのPepeも最悪の事態に陥っていました。
オルタナ右翼が人種差別的なイメージとともにぺぺを拡散したことで、ぺぺがヘイトシンボルとして利用されるようになっていたのです。
生みの親であるマットはこの状況を見かね、ぺぺの名誉をこれ以上損なわないためにストーリーの中でぺぺの死を描きました。
悲劇に悲劇が重なり、やがては「Rare Pepe」のコミュニティも収束。
現在はRare Pepeの新規カード作成も不可能となっています。
2020年4月にはZaifでPEPECASHの上場廃止が決定し、今やPEPECASHをはじめとしたRare Pepeの取引は無くなりました。
ぺぺの死とともにペペキャッシュも安らかに眠りました。
悲劇のキャラクターとして死を迎えたぺぺですが、Rare Pepeが残したデジタルアートの概念は、現在のNFTに受け継がれてブームを起こしています。
PepeとPEPECASHが後世に残した功績はきっとみんな忘れません。
ありがとうぺぺ!
そしてぺぺに奇跡が!
なんと、ぺぺが映画で復活するそうです。
なんでも、監督のアーサー・ジョーンズが、友人でありぺぺの作者であるマットのために制作したのだそう。
日本での公開は、2021年3月12日(金)
ユーロスベース、新宿シネマカリテほかにて。
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