
みなさんこんにちは!
そろばんって聞くとなんだっけ?と思うかもしれません。けどそろばんと暗算ってすごいんですよ!
例えば、379×792 こんな計算が何と一瞬でできるようになるんです!
今日は、そんなそろばんの歴史について時代の流れの順番で紹介していきます。
そろばんをされている方々でも、そろばんの歴史について詳しい人は少ないと思うので、詳しくなってみましょう!
そろばんの誕生は、約4000年前のメソポタミア文明(現在のイラク、クウェート辺り)まで遡り、「アバクス(abacus)」という計算道具として誕生しました。
そろばんは日本で誕生した計算道具だと考える人々が多いとは思いますが、そろばんの起源は海外という説が大きいです。
砂そろばんの計算方法は、砂を板状の表面にして、小石などを置いて計算する方法である。そろばんは計算道具であるため、その時代から正確に計算することが求められていたことが分かりますね。
約2500年前、現在のエジプト、ギリシャ、イタリア、などでは岩や樹木の表面に線を引き、その線の上に小石、動物の骨、象牙でできた珠を置いて計算していました。
その後に、珠が金属製へと変化して行きました。線そろばんの計算方法は、17世紀まで続いたと言われています。
青銅製のそろばんで、約2300年前から1500年前までローマで使われていました。
溝の中にボタンのような珠がはめ込んであり、現在私たちが日頃よく見かけるそろばんに形状が似ていました。
この溝そろばんがシルクロードを通り、中国に伝えられ東洋のそろばんの起源になったという説もあります。現存する「溝そろばん」は16世紀から17世紀のものとされています。
現存する世界最古のそろばんはギリシャのサラミス島で発見された「サラミスのそろばん」と呼ばれるもので、紀元前300年頃のものです。
また、中国では線そろばんが作られた頃に「算木」という計算方法がありました。「算木」では、紙や木や布で作られた盤を用いて計算したそうです。
砂そろばんから線そろばん、そして溝そろばんと海外では3度の形状変化がありました。この変化の中でそろばんはより使いやすく進化していますね。
例えば、砂そろばんから線そろばんの移行では砂に引いていた線を直接盤に引くようになり、線が消えることなく残るようになりました。
しかし、その変化では珠の部分の不安定さを補うことができません。そこで珠を溝にはめ込んだ溝そろばんが誕生するのですね。そろばんは進化を重ねながら現在の姿へと近づいてきたのでしょう。
では、そろばんはどのようにして日本に伝わり、進化したのでしょうか。
約500年前室町時代の末期頃に長崎または大阪の堺の港に入ってきたとされています。
文明輸入の最先端にいた僧侶や、日明貿易に携わった商人達によって伝わりました。それを裏付けるものが以下の2つです。
倭寇の被害に悩まされていた中国人の中国及び日本人を知るための研究書。これに日本語のそろばんの発音「そおはん」が載っています。これはそろばんを「そおはん」と聞いてものと思われますね。
前田利家が陣中で使ったと言われているそろばんで、日本最古のそろばんと言われています。縦7㎝横13㎝桁数は9桁と小型で、桁は銅線、珠は獣の骨でできています。
中国から伝わったそろばんは、陣中そろばんのように五珠が2つ、一珠が5つという縦に大きい型です。
その型自体の変化が日本での変化です。明治時代の中頃、珠の形をひし形に、五珠を1つに、一珠を5つに変え、昭和時代には1珠が4つに変わりました。
海外での変化のように枠自体の変化はありませんでしたが、珠に大きな変化があったのです。
日本における変化は五珠を1つ、一珠を4つにしたことは面白いですね
一珠が5つあると一桁で0から10まで表すことができるので10進数で見ることができません。
その時代は日常から10進数を使っていて、日本人にとっては使いづらいものだったと考えられます。10進数で見ることができるようになった変化はそろばんにおける計算速度もあげたと言えます。
まとめ
歴史について簡単に書きましたがどうでしたか?海外で少しずつ変化してきたそろばんが日本に来て大きな変化を遂げたのは面白いところですね!
これをきにそろばんをやっている人もやっていない人も少しでも興味を持ってもらえれば嬉しいです!
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