最近あるコミュニティーで麻雀やろうと発言したら、かなりの反響を得たのでビビった。ひょっとしたら打ちたくても打てない麻雀難民は多いのではないかと思った。もし麻雀難民が大きく、そのニーズが掴めれば新しいビジネスの種になるかもしれないと思った。そこで友人などからアンケートをとり、その結果を報告するとともに考察を加えたい。
質問1、2は回答者の属性を示す。性別に関しては男性が9割弱と多く、年代は3、40代が多い。性別に関しては麻雀を打つのは男性が多いとも取れるが、単にアンケートをとった層に男性の方が多かったとも言える(つまり私の周りに女性が少ないだけ)。
質問3〜5は麻雀の腕前と経験に関する質問である。麻雀の質問の回答者がほとんど打てるのはまあ当然といえば当然である。点棒計算ができないのが25%というのが多いような少ないような興味深い数値である。ちなみに点棒計算ができなければ、多くの人は少なくとも初級者と考えるようだ。さらに興味深いのは、経験年数十年以上の人が半分以上いるにもかかわらず、半分以上の人が初心者か初級者と考えているようである。経験年数と熟練度はあまり関係ないようだ。
至極個人的な感想であるが、麻雀のランクに「神」をシャレで盛り込んだが、一名そこに投稿してくれた方がいたのが、すごく嬉しい(多分でグラフでは見えないと思うけど)。
質問6はどのように麻雀を覚えたかである。この質問は複数回答ありである。この結果はほぼ全ての人から家族や友人から教わるか、独学で覚えている。ネット社会の現代として意外なのは、youtubeなどの動画で覚えた人はほとんどおらず、ゲームで覚えた人も少ない。またゲームは麻雀が打てる人がやるもので、初心者がやるものではないらしい。逆に言うと、周りに麻雀が打てる人がいないとやり始めないものなのかもしれない。
質問7、8は麻雀を打つ間隔と打たない理由を示す。これは本当に個人の状況により、何年も打っていない人もいれば、しょっちゅう打っている人もいる。しかし理由はほとんどがメンツが集まらないか、機会がないからである。逆に言うと、これらがあればもっと麻雀を打つ人と時間が増えるかもしれない。ちなみに「嫁か彼女が怖いから」という理由は、友人にそう言う人がいたので、好奇心で聞いてみただけで、他意はない。「彼氏か夫が怖いから」という理由があるかもちょっと興味はある。
質問9は麻雀の対戦相手と場所である。ほとんどが友人か知人と打つパターンである。場所は雀荘でも家でもいいようだ。雀荘で他人と打つ人が少ないのは、フリーで入ることに抵抗があるのか、そこまで打ちたくないのかが気になる。ちなみにゲームやネットの回答がばらけているのは、質問者である私の設定ミスであるのでご容赦願いたい。
質問10以降は麻雀が打てない人への質問である。回答件数が20件で、回答者に偏りがある(麻雀が興味ある人だと想定できる)ことを考えても、75%の人が覚えたいと思っていることはとても興味深い。一方これまで覚えようとしたもの、挫折したのが75%というのも興味深い。理由は様々であるが、麻雀初心者講座や教材は一定のニーズがありそうである。もちろんすでに麻雀入門本は腐るほどあるが、これらの入門本が十分な効果を発揮しなかったのかもしれない。
総括
麻雀難民にとって打つ機会がないのはメンツが集まらないか、お誘いがかからないことが原因と考えられる。逆にいえば気軽に打てる機会があれば割と集まるのではないかと期待できる。
インターネット時代にあって、ネットやゲームは麻雀難民の雀欲を解消するには至っていない。もっと意外なのはネットやゲームは初心者の入り口として機能していない。なんだかんだいって、みんなリアルな牌で打ちたいと言うニーズがある。
そして麻雀の未経験者には麻雀育成のニーズもありうる。これをどのように提供するかは考察の対象となるので、別に述べる。