こんにちは、ダイヤモンドギルドマスターのしぶきちです。
久しぶりにクリスペの記事を書きます。
クリスペを遊んでいる皆さんはクリスペのどこに魅力を感じてプレイしていますか?
私はもちろんゲーム部分(TCG)も好きですが、クリスペはBCGということでアセット(資産)の取引や価値の変動、手にしたアセットのユーティリティやゲームをプレイすることでEarnを目指します。またプレイヤー同士でのコミュニケーションなどクリスペがあることでできる体験全てに魅力を感じ、それら全て含めて私はゲーム体験と捉え遊んでいます。
最近のクリスペは私が参入した当初よりだいぶ元気がなくなっている様子ではありますが、ちょっと前にSPL(ゲーム内オフチェーン通貨)の希薄化問題を解消するためフリーバトルや誕生日などに獲得できるSPL量が減少あるいはSoulに置き換えられるという措置がとられました。
そこで、このSPL希薄化への措置後、SPLの価値、またその取扱いはどのように変化したのか考えてみたいと思います。後半部分ではチャレンジカップに参加した場合とカードをレンタルしてチャレンジカップに参加しなかった場合での稼ぎの比較も行っています。興味のある方は是非最後まで読んでいただければ幸いです。
さて、まずはSPL希薄化への措置後におけるSPLの入手方法について考えてみたいと思います。現状ではフリーバトルで雀の涙ほどのSPLを月間固定量獲得することができますが、希薄化措置では手が入らなかったプライムplusの特典は健在であり、毎日ログインするだけでプライムplusを継続できる量+微量のSPLを獲得できるようになっています。30日間欠かさずログインすることで+50SPLを獲得可能です。
2024年7月に限れば月間報酬14+2=16SPLに加えプライムplus特典の50SPLを獲得すると最大で66SPLとなります。(プライムplus継続を前提とした場合)
しかしながらこれだけでは基本的にマーケットでカードを購入するためのSPLを調達することは至難です。そこでSPLはゲーム内で直接購入することになるのですが、OASという仮想通貨でこれを購入した場合、現時点での価値はいくらになるのか調べてみたいと思います。
フラットセールのゴールドカードが2000SPL/枚なので、一枚あたり9891.64円となり約1万円で購入できます。ではここでカードを円決済で購入可能なmagiを見てみます。
レイシルはまだゲーム内で販売中のカードになりますが、定価で購入した場合の約1/5の価格で購入することができるようです。SPLの希薄化措置後であっても、ゲーム内の価格とmagiの価格は乖離しています。これの意味するところは、フラットセールカードを購入する場合にはゲーム内でSPLを購入するとだいぶ損をしてしまうということであり、故にSPLをゲーム内で買ってもらえず、クリスペ運営の収益にはならないということが伺えます。
もちろんすでに絶版のカードや発行枚数、強さなどによっては1枚あたり数万で販売されているカードも存在するので、フラット以外のカードにおいてはゲーム内マーケットでの入手が最良となる可能性もなくはないです。
クリスペはカードを一度購入した後は基本的に育成したりなどはできず、強さは固定されているため(ガバナンスでの変更は除く)ある程度のカードを集めてさえしまえばそれ以上に課金する要素はなくなる設計です。
つまり、ランクマッチやチャレンジカップ等でL1ないしゴールドクラスのデッキを構築できていて、上位を狙えるプレイヤーが報酬獲得を目的とした場合、ほとんど課金せずに済むということになります。このあたりは賛否あるところだとは思いますが、私は好意的に捉えています。NFTwarsのようにカードの育成にお金がかかるようになってしまうと途方もない課金沼に陥り、勝つためにはひたすらに課金することが前提となっていきます。そういったゲームでないというところはクリスペの魅力のひとつなのかもしれません。
しかしながらここには大きな問題があります。公式大会も含めて考えても扱えるデッキが2文明以上あればもうそれ以上にアセットを増やしていく必要がなくなってきてしまい、そのおかげで上級者ほどカードの取引を行う必要性がなくなってきます。これでは運営収益は上がりません。
そこでTAV(Total Asset Value)という所持するアセットの数と質(レアリティ)を数値で可視化し、このTAVの高さに応じてユーティリティが付与され、よりEarnしやすくなるという仕組みが存在します。
私が過去にガバナンス提案して実装されたTAVに応じてレンタル出品できるカード枚数を設定するなど、今でもTAVはEarnするためにいくらかは機能しています。実際には未だにレンタル出品されているカードは飽和状態であると私は考えていますが、あまりにハードルを上げすぎるのもユーザーのEarnの妨げとなりモチベーションの低下に繋がりかねないため、Earnに関連する仕組みを変更する際にはより慎重に議論する必要があると思っています。
ユーザーがゲーム体験の中にEarnという要素をしっかりと感じるためにはまずクリスペを運営する母体自体に資金が必要となるはずなのですが、現状ここはどうやら芳しくないようです。
私がもう一つプレイしているブレヒロというゲームはどうやら運営収益は心配ないくらいのレベルには最低でもあるようで、そこから何かを学ぶことも可能なのではないかなと考えています。具体的には、カードの取引でしかほとんど収益を上げられないというシステムから脱却し、プライムplusを現金か仮想通貨のみで入会できるようするべきだと思っています。
プライムplusを継続するための元手となるSPLをプライムplusで配り続けては誰も現金あるいは仮想通貨でプライムplusに入ろうとは思わないのではないか。現に私もそうですし、毎月自動更新にしていますがSPL以外を支払った記憶はありません。
しかしここでも問題は生じ、そもそもSPLで継続できるからしているだけでプライムplusに現金を支払う価値があるのか疑問です。今のプライムplus特典では正直切ってしまってもあまりプレイに影響はなさそうな気がします。
ではプライム特典がどういった内容であればユーザーは現金を支払ってでも継続したくなるのか、そこを少し考えてみました。
法的な問題は詳しくないため考慮せずに言うと、チャレンジカップの参加権利、ゴールドセールを中止するならば継続特典として数か月に一度のカードのエアドロなどが魅力的に映りそうな気はしています。
とくにチャレンジカップの参加権についてはプライムplusの加入者から徴収した金額の何割かを固定で報酬にしてしまうなど、ユーザーが増えれば増えただけ運営収益とチャレンジカップの報酬が同時に増えていくような仕組みをとるのがベストだと考えます。
背後にあるユーザー増加によるサーバー負荷問題については得た収益から強化していただくなどの対応は運営に求められますが、これが法的問題にならないのならば検討していただきたいと思っています。ユーザーも報酬が増えることでプレイするモチベーションは上がり、ユーザーが増えることでその報酬が上がるとなればどんどん友人知人に声をかけて広がっていくのではないかなと、そんな妄想をしています。
これは何も今あげた案でなくとも構わないので、プライムplusという収益性あるコンテンツをどうか魅力あるものに変えていただきたいと切に思います。
長々と書き綴りましたが言いたいことは書きました。よって、記事後半部としてチャレンジカップに参加せず持っているアセットをレンタルに出した場合のEarn事情に移りたいと思います。
まずはこちらをご覧ください。
チャレンジカップL級報酬は255.5~6132円
チャレンジカップG級報酬は153.3~1226.4円
チャレンジカップの報酬には別に称号などもあるため金銭的価値が全てではありませんが、ここではあくまでEarnを考えることとします。
この場合、ゴールドカードを最低価格で一枚レンタル出品して借りてもらえたとすると一枚あたり100ー10(手数料)=90SPLとなり、magi価格との乖離があるとはいえゲーム内で販売されているSPLの価値で計算すると445.1238円となります。
この時点でL級ならば11~50位までの報酬を超え、G級ならば4~30位までの報酬を超えてしまうことになります。
100SPLのカードを14枚レンタルしてもらえた時点で見た目上の金額ではL級優勝のEarn効率を超えてしまうため14枚以上レンタルしてもらえるならばチャレンジカップには出ずにレンタルしたほうが経済合理性は高くなります。
しかしこれはあくまでゲーム内販売のSPLを元にした計算であるため、人によっては価値を感じないかもしれません。しかし、今も販売中であるレジェンドセールなどではゲーム内のSPLを使って購入することがほとんどなのでSPLに価値がないかというとそういうわけでもありません。
ちなみにですが、今ちょうどチャレンジカップ1日目夜の部が開催されていて、この時点で私が100SPLで出品したゴールドカードは合計14枚レンタルされています。
ここにレジェンドのレンタルなどが合わさるとそこそこの稼ぎにはなるため、チャレンジカップに出場しないほうがシンプルに稼げてしまうということになっているようです。今回のチャレンジカップはこの記事を執筆したくレンタル屋をやるため出場しないと決めているので最終的にEarnできたSPLは後日追記したいと思います。
これがギルドバトルや公式大会であったならばどうかなど、一度Earnという視点で評価してみるのも面白いかもしれませんね。
クリスペのアセットには価値がないか?
レンタルはそこそこ稼げるのではないかなということがわかりました。こう考えると今安いカードを買っておくことで後々大きな買い物ができるなんてこともあるかもしれません。
何もカードゲームだけを楽しむ必要はないと思います。よく言われる士農工商プレイのように、士だけではなくレンタル商がいてもいいのではないでしょうか。こうした資金繰りや取引自体もBCGの魅力的なところだと思っているので、今日はEarnにスポットをあてて書いてみました。
この記事が、クリスペを楽しむ上で何かのお役に立てたら嬉しく思います。
駄文長文にお付き合いいただきありがとうございました。