

Aaveを利用開始してから、3週間が経過します
この3週間の間にPOLチェーン単独の運用からPOLチェーンとAVAXチェーンのダブル運用に変えてきました
今回、Aaveで何を利用して増やすのか。1年後を見据えた運用で資産倍増について語ろうと存じます
実際、執筆者が運用に利用している暗号資産とステーブルコインは、以下のとおりです
POLチェーン(暗号資産/年間利回り)
・WETH:0.54% / 年(2025年9月26日時点)
POLチェーン(ステーブルコイン/年間利回り)
・USDC:4.62% / 年(2025年9月26日時点)
・DAI:4.68% / 年(2025年9月26日時点)
合計:3.85%/年(2025年9月26日時点)の利回り
AVAXチェーン(暗号資産/年間利回り)
・BTC.b:0.68%/年(うち0.66%/年のasAVAXもGET)(2025年9月26日時点)
・WETH:1.01%/年
・AVAX:1.37%/年
AVAXチェーン(ステーブルコイン/年間利回り)
・GHO:14.34%/年(うち10.47%/年のasAVAXもGET)(2025年9月26日時点)
・EURC:0.72%/年
・AUSD:3.6%/年
・USDC:9.31%/年(うち1.15%/年のasAVAXもGET)(2025年9月26日時点)
・DAI:3.24%/年
合計:5.68%/年(2025年9月26日時点)の利回り
POLチェーンは、WETH、USDC、DAIの3つに固めていますがAVAXチェーンでは、BTC.b、WETH、AVAX、GHO、EURC、AUSD、USDC、DAIと総合的な組み合わせで資産増を狙うことにしました
POLチェーンをWETH、USDC、DAIの3つに固め、AVAXチェーンは、BTC.b、WETH、AVAX、GHO、EURC、AUSD、USDC、DAIと総合的な組み合わせとしました。このようなポートフォリオにしたのかを説明します
WETHはETHと連動する暗号資産で、WETHの値動きを見る時は、ETHの値動きを注視すれば大丈夫です。そして、ETHはS&P500の値動きと連動する傾向が強く、日ごろの値動きで大体の予想ができるためです
BTC.bは、AVAXチェーン上に乗っかる暗号資産ですが基本的な値動きはビットコインと連動します。ビットコインはデジタルゴールドと呼ばれる暗号資産であって、1gあたりの金価格と同じ値動きをすることから、金価格の動きを見れば、ビットコインの動きをおおよそで予測することは可能です
それ以外で、GHO、AUSD、USDC、DAIはドルと連動するステーブルコインですが、GHO、DAIの2つは暗号資産担保型ステーブルコインであって、AUSD、USDCは法定通貨担保型ステーブルコインになります。EURCはユーロと連動する法定通貨担保型ステーブルコインです
POLチェーンは1回の入金で1セント以下の手数料やガス代の請求で済むため、POLチェーンで資産倍増を狙うことは可能であるものの、Aaveの年間利回りで見た通り、AVAXチェーンより低い利回りとなるため、多くの資金を投入しなければ、資産倍増を狙うにはほぼ遠くなるデメリットが起きます
AVAXチェーンは1回の入金で1セントかそれ以上の手数料やガス代を求められるためPOLチェーンより高い請求に晒されやすいデメリットがあります。しかし、AVAXチェーンで取り扱うモノが豊富にあり、年間利回りも高く得られやすいメリットがあるため、POLチェーンで運用する資産倍増よりも秋からにAVAXチェーンの方が有利です
シュミレーションとして、それぞれの銘柄で100ドルごとに投じた場合、1年後にはどれぐらいの年間配当となるでしょうか。計算した結果、以下の結果となりました
POLチェーンの場合(3銘柄)
・合計投入額:300ドル(3銘柄の合計投入額)
・年間配当額(手数料やガス代を考慮せず):9.84ドル
・年間配当額(手数料やガス代を考慮して/1銘柄0.5ドルのコスト):8.34ドル
・年間利回り(手数料やガス代を考慮せず):3.28%/年
・年間利回り(手数料やガス代を考慮して):2.78%/年
AVAXチェーンの場合(8銘柄)
・合計投入額:800ドル(8銘柄の合計投入額)
・年間配当額(手数料やガス代を考慮せず):44.11ドル
・年間配当額(手数料やガス代を考慮して/1銘柄0.5ドルのコスト):40.11ドル
・年間利回り(手数料やガス代を考慮せず):5.51%/年
・年間利回り(手数料やガス代を考慮して):5.01%/年
POLチェーンの場合だと、2.7%から3.2%の年間利回りを期待でき、AVAXチェーンにすると、5%から5.5%の年間利回りを期待できることが分かりました
Aaveを利用する時、以下の危険とリスクがあることを分かった上で利用することが全体でよく言われています
スマートコントラクトのリスク
危険:Aaveはスマートコントラクトに基づいて動作し、バグや脆弱性が存在する可能性がある。過去にDeFiプロトコルでハッキングやエクスプロイトが発生した例あり(例:コードの欠陥による資金の盗難)。
影響:預けた資産の全損失や部分損失。
対策:Aaveは監査済みだが、100%安全ではない。信頼できるプラットフォームを選び、分散投資を行う。
価格変動リスク(暗号資産)
危険:Aaveで提供される暗号資産(例: WETH、AVAX)は価格変動が激しく、担保価値や借入資産の価値が急落する可能性。
影響:担保比率が低下し、清算(Liquidation)リスクが高まる。清算時には資産の一部が失われる。
対策:ステーブルコイン(USDC、DAIなど)を利用するか、担保比率を高めに維持。
清算リスク(借入時)
危険:Aaveで借入を行う際、担保の価値が借入額に対して一定比率(LTV: Loan-to-Value)を下回ると自動清算される。
影響:担保資産の一部が売却され、清算手数料(例: 10%)が差し引かれる。
対策:市場のボラティリティを考慮し、余裕を持った担保比率を設定。定期的にポジションを監視。
プラットフォームリスク
危険:Aaveのガバナンスやプロトコルのアップデートにより、ルール変更や予期せぬ動作変更が発生する可能性。
影響:利回りの低下や資金のロック、引き出し制限。
対策:Aaveのガバナンス提案やアップデートを追跡。信頼性の高いバージョンを利用。
流動性リスク
危険:特定の資産プールの流動性が低い場合、資金の引き出しや借入が制限される可能性。
影響:必要なタイミングで資金にアクセスできない。
対策:流動性の高い資産(例: USDC、ETH)を選ぶ。プールの状況を事前に確認。
ガス代の変動リスク
危険:AaveはイーサリアムやPolygon、Avalancheなどで動作し、ガス代(トランザクション手数料)がネットワークの混雑で高騰する可能性。
影響:少額投資の場合、ガス代が利益を上回る可能性。
対策:ガス代が安いチェーン(例: Polygon)を利用。混雑時を避けたトランザクション実行。
ステーブルコインのペッグ外れリスク
危険:ステーブルコイン(例: USDC、DAI、GHO)は通常1ドルにペッグされているが、市場の混乱やプロトコルの問題でペッグが外れる可能性(例: 2023年のUSDC一時的ペッグ外れ)。
影響:預けた資産の価値が下落。
対策:複数のステーブルコインに分散投資。信頼性の高いステーブルコインを選ぶ。
規制リスク
危険:DeFiは規制が未成熟で、将来的に政府や規制当局が制限を課す可能性。
影響:資金の凍結やプラットフォームの利用制限。
対策:規制動向を注視し、地域の法令を遵守。
ウォレット/プライベートキーのリスク
危険:Aaveは非カストディアル(自己管理)型のため、ウォレットのハッキングやプライベートキーの紛失で資金が失われる。
影響:全資産の損失。
対策:ハードウェアウォレットやマルチシグウォレットを使用。フィッシング詐欺に注意。
プロトコル間の相互依存リスク
危険:Aaveは他のプロトコルやオラクル(例: Chainlink)に依存。依存先で問題が発生するとAaveにも影響。
影響:誤った価格データによる清算や資金の損失。
対策:オラクルの信頼性を確認。依存関係を理解。
Aaveが決して使用続けても良いプラットフォームではないことを理解し、安易に生活資産の大半をAaveに預入をしないなどの対策をする必要があります
執筆者は清算リスクを避けるため、主に預入だけで運用することに徹しており、月1回の点検と出金を継続することで、ある程度の継続ができるかと思います
しかし、Aaveがいつまでも続くとは限らないため、World Appのミニアプリで暗号資産・ミームコイン・ステーブルコインを含めた預入作戦を同時に進行していることから、とりあえず、この1年を様子見で見守ることとします
Aaveとは別で、実際に存在するDeFiプラットフォームが無数にあります
今回の場合、レンディング(貸付)やEarn(ステーキング)を目的としているため、派手にハイリスクを取ってハイリターンのDeFiプラットフォームを利用しても、それを利用する価値はゼロに等しいです
このことから、現状、Aaveを越えるようなDeFiプラットフォームがありそうなら、別記事で解説しようと思います
DeFiプラットフォーム「Aave」を利用開始して3週間が経過し、初期のPOLチェーン単独運用からPOLチェーンとAVAXチェーンのダブル運用へと戦略を変更しました
運用戦略は、ステーブルコインと主要暗号資産の二刀流アプローチを採用し、POLチェーンではWETH、USDC、DAIの3銘柄に集中。一方、AVAXチェーンではBTC.b、WETH、AVAX、GHO、EURC、AUSD、USDC、DAIと、より多様な銘柄で運用します
各銘柄の選択には明確な理由があり、WETHはETHと連動し、S&P500の動きと相関があるため予測が比較的容易です。BTC.bはビットコインと連動し、金価格の動きから値動きを推測できます
ステーブルコインは、GHO、DAIは暗号資産担保型、AUSD、USDCは法定通貨担保型、EURCはユーロ連動型と、多様な特性を持つものを選んでいます
チェーンごとの特徴も明確に分析しています。POLチェーンは低手数料が魅力で、少額から始められますが、利回りが低いのが課題。AVAXチェーンは手数料が高めですが、取り扱い資産が豊富で利回りも高く、AVAXチェーンは有利と見ています
シミュレーション結果も興味深く、1銘柄ごとに1年で100ドルの資産投入した場合、POLチェーンでは300ドル投入で年間2.78%(手数料考慮後)、AVAXチェーンでは800ドル投入で5.01%(手数料考慮後)の利回りを見込んでいます
同時に、Aaveには多岐にわたるリスクが存在することを十分に認識しています。スマートコントラクトのバグ、価格変動、清算リスク、プラットフォームの変更、流動性の問題、ガス代の変動、ステーブルコインのペッグ外れ、規制リスク、ウォレットセキュリティなど、多角的なリスク管理が必要不可欠です
そのため、清算リスクを避けるため預入のみに専念し、月1回の点検と利回りに応じた出金を行うなどと、慎重な戦略を取っています。さらに、Aaveの将来性に不確実性があることを認識し、World Appのミニアプリでの暗号資産運用も並行して進めながら、今後1年間を様子見姿勢で見守ろうと思います
Aaveを絶対的な投資先とせず、常にリスクを意識し、分散投資と慎重な資産運用を心がける姿勢が、この戦略の根幹となっているのです
今回は、Aaveで何を利用して増やすのか。1年後を見据えた運用で資産倍増について語りました
あまり暗号資産やブロックチェーンを触れたことがなく、経験が浅い読者からすれば、専門用語があって分かりにくいと思います。しかしながら、このような専門用語は、検索したら出てくる用語なので、知って損することは決してありません
Aaveは多様性が強いDeFiプラットフォームで、主にレンティング・貸付・借入を可能としています。しかし、このようなプラットフォームには、様々な危険とリスクが存在していることを理解しなければなりません
とくに、スマートコントラクトのバグ、価格変動、清算リスク、プラットフォームの変更、流動性の問題、ガス代の変動、ステーブルコインのペッグ外れ、規制リスク、ウォレットセキュリティなど、多角的なリスク管理を自分で行わなければ、Aaveを使用した運用は実にハイリスクです
どうしても不安で利用したくないなら、証券会社で投資信託・株式・ETFを購入するか、PayPay資産運用でETF・日本株・米国株を買うのが良いかもしれませんし、全てを日本円で受け取れるメリットが大きく、何よりも日本の法律の範囲内や規制の範囲内で利用できる利点は、暗号資産にない大きな利点かもしれません
DeFiプラットフォームは、主に海外を拠点としており、世界各国の利用者が自身のウォレットを通じて資産を差し出し、DeFiプラットフォームの中で自由な資産運用などができるのです。その未来が既に身近にあることを私たちは気づかなければならないです
日本も法律や規制の範囲で利用できるDeFiプラットフォームがあれば、実際に利用してみたいものです
さいごまで読んでいただき、ありがとうございました
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