

日本ではJPYCをはじめとした『法定通貨担保型ステーブルコイン』が大きく成長を後押ししています。JPYCの流通を拡大すれば、JPYC株式会社は日本国債を買い続ける方針です
そんな中、保有することで利回りを得られる【利回り付きステーブルコイン】が法定通貨担保型ステーブルコインの普及と共に注目されるようになってきております
今回、利回り付きステーブルコインとRWAの今を解説していこうと存じます
利回り付きステーブルコインとは、仕組み上は、ステーブルコインと変わりません。しかし、そのような場合だと、競合するステーブルコインと流通量争いをしなければならず、発行しても期待できない欠点を持ちます
そんな中、海外の発行体を中心に『米国債』を裏付け資産に指定し、ステーブルコイン化した【利回り付きステーブルコイン】が次々と誕生しております
利回り付きステーブルコインで時価総額が多いところから見ていきましょう。ここでは、『保有することで利回りを得られる』かつ、時価総額の多さを見ながら、ご紹介します
$USDY(時価総額125位)
USDYは、裏付け資産を米国債とするステーブルコインで、発行体はOndo Financeが担います。USDYを保有することで、保有するUSDYの量に応じた利回りを得ることができる特徴を持ちます
USDYの利回り率(APY)は、Ondo Finance公式HPにある『USDY』の中で確認できます。利回りで得た報酬は、USDYの保有するウォレットの中にあるUSDYへと自動付与されるため、USDYを保有した時よりも増えているかもしれません
対応ブロックチェーンは、ETH、SOL、MNT、SUI、ARB、APTです
$BUIDL(時価総額54位)
BUIDLは、米ドル・米国債を組み合わせたRWAです。ステーブルコインではないものの、発行体がBlackRockと、ETFや投資信託をやったことがある方々なら、BlackRockの名前だけで信用や信頼ができてしまうと思います
基本的にUSDYとよく似ていて、利回りで得た報酬は、BUIDLの保有するウォレットの中にあるBUIDLへと自動付与される仕組みを採用しています。その辺りは、USDYと同じと言っても良いです
対応ブロックチェーンは、ETH、SOL、ARB、APTをはじめ、POL、OP、AVAXをサポートしています。AVAXやPOLチェーンで暗号資産を管理しているなら、BUIDLを組み込んでも良いかもしれません
$OUSG(時価総額115位)
OUSGは、USDYとの姉妹関係にあるRWAです。発行体は共にOndo Financeです
USDYは米国居住者向けでしたが、OUSGは米国居住者ではない方々向けのRWAと位置付けています
対応ブロックチェーンは、ETH、SOL、POLの3つに加え、公式ではXRPLのサポートを謳っています
基本的にUSDYと同じですので、USDYで扱わないPOLチェーンの方々は、OUSGの方がいいかもしれません
とくにUSDYやOUSGは、他の暗号資産やステーブルコインよりも少ないものの、自身の責任で分散型金融の効果が期待できるDeFiに拒否感があるユーザーの中でとくに期待と希望がある利回り付きステーブルコインではないでしょうか
ぶっちゃけると、当然ながらDeFiの方が利益を求めるのに有効でしょうが、万が一の資産強奪の被害に遭った時の補填をどうするべきかとリスクを考えると、素直にDeFiの危険性を考慮して、このような『利回り付き』というステーブルコインに注目しがちです
執筆者自身も、DeFiを使わずに済む利回り付きステーブルコインや利回り付きRWAの存在は不可欠であって、当然、保有対象になりえるのは確かです
このような利回り付きステーブルコイン、利回り付きRWAの登場により、暗号資産の世界でETFの概念が組み込まれたことは、すごく歓迎すべきです。しかし、FXなどのハイリスクハイリターンを狙って、短期による高利益を追求するユーザーや投資家からすれば、邪悪で脅威的な存在に見えます
ただ、このような暗号資産界にETFが組み込まれたことは、伝統的金融と近代的金融を組み合わせた『ハイブリッド型金融商品』の位置づけになると思います
そうすると、利回り付きステーブルコイン、利回り付きRWAの存在は、この先も大きく成長し、時価総額も自然に大きくなるのではないだろうか
利回り付きステーブルコインは、法定通貨担保型ステーブルコインの成長とともに注目を集めています。利回り付きステーブルコインとは、米国債などの裏付け資産を持ち、保有することで利回りを得られるステーブルコインのことを指します
時価総額の上位に君臨する利回り付きステーブルコインには、$USDY(時価総額125位)、$BUIDL(時価総額54位)、$OUSG(時価総額115位)がある。これらのステーブルコインは、米国債や米ドルを裏付け資産とし、利回りを得ることができます
利回り付きステーブルコインは、DeFiへの参加に抵抗があるユーザーにとって、魅力的な選択肢です。また、伝統的金融と近代的金融を組み合わせたハイブリッド型金融商品としての位置づけが期待されます
この先、利回り付きステーブルコインの成長が期待されており、時価総額も自然に増加すると見られます
今回は、利回り付きステーブルコインの現在地について解説しました
ネット上にある解説記事、紹介記事の多くは、既に間違った説明と紹介をしつつ、さいごは、あやしい情報商材やアフィリエイトで暗号資産取引所への開設勧誘が目立っており、すごく読者に不親切です
今回の投稿を作成するにあたって、非常に多くの利回り付きステーブルコインや利回り付きRWAを見てきましたが、選り取り見取りのモノがあって、すごく勉強になりましたし、この投稿を作る前に、既に保有へと転じています
暗号資産の世界では、常に自己責任です。突然、発行体が利回り付きステーブルコインや利回り付きRWAで利回り付与を停止したり、他のステーブルコイン、RWA、暗号資産への統合があったりして、どの利回り付きステーブルコインや利回り付きRWAが末永く利回りを得られる訳ではないです
利回り付きステーブルコインや利回り付きRWAを保有する時は、しっかりとご自身でDYORを徹底すると同時に、発行体が発表する公式情報を聞いて、柔軟にポートフォリオを変更したり、新たな銘柄の追加などをしていくのが、何よりも勝利への近道ではないでしょうか
さいごまで読んでいただき、ありがとうございました
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