ーーーはじめにーーー
PCと向き合う日々においても若かりし日のカラダを取り戻したいという思いを持つクリプト界の同志各位に、この記事が少しでも届くことを願う。
高校まで野球をやっていた。その名残で20歳過ぎまで多少は筋肉質な体型を保っていたが、酒ばかり飲むうちに体脂肪率は25%を超え、絵に描いたような隠れデブになっていた。
仕事が楽しくなった30代半ば、昼食もとらず忙しく仕事をしていた。充実した毎日を送るうち、15年ぶりに体重が60Kgを割り、シュッとした自分を見た時思った。
俺、ガリガリやないか。
これはまずいと気づいた僕は筋トレを始めた。ちょうど2年前のことだ。
歳をとったら、鍛えても筋肉はつかないと勝手に思い込んでいたが、それでも週2回ジムでトレーニングし続けた。ただただ情けない体を人前に晒し、情けない声をあげる楽しくもなんともない日々。僕がジムに通い続けることができたのは、筋トレ後のサウナに救われていたからに他ならない。サウナーとしての自分も、この期間に開花した(サウナについてはまたあらためて論じる)。
しかし1年経つ頃には変化が現れた。見てわかるほどに膨らんできた筋肉。40歳手前でも努力し続ければ筋肉は応えてくれる。「筋肉は嘘をつかない」という真理。それに気づいてからは、喜んで自分を追い込むM男な自分の新人格にも出会えたし、そんな自分が今は嫌いではない。
言わずもがな、筋トレ初心者はまずビッグ4と呼ばれる中核的な筋肉を作るところから始める。例に違わず僕自身もこの4つの部位から鍛えて変化を実感した。まず筋トレを語る上で欠かせないこのビッグ4について紹介したい。
筋肉ビッグ4 その1:大腿筋
4つの筋肉で構成される大腿筋は下肢で最大の筋肉。脚には全身の1/3の筋肉があり、すべてのスポーツの基礎となる足腰を支える大腿筋は、まさに筋肉界のBTC。全身のパフォーマンスを左右する基軸であり屋台骨だが、下半身太り体質の僕には成果が見えづらく個人的には追い込むのが最もツラい部位だった。しかし日常生活も含めて全ての人間的活動の基盤となる部位、それが大腿筋である。
筋トレは脚にはじまり、クリプトはBTCにはじまる。
言うまでもない、普遍の真理である。
筋肉ビッグ4 その2:背筋群
広範囲に及ぶ背中の筋肉。鏡を見ても自分の目では確認ができず、変化を感じにくい部位だと言える。本格的なビルダーでなく、モテたくて鍛え始める大衆男子にとっては、どちらかと言えば筋肥大よりも引き締めを狙う部位であるため、重量を上げることよりもフォームを意識し回数を多くこなすのがタスクとなる。他の多様な筋肉をつなぐ媒介として、上半身の筋肉全体を鍛える「素地」となる点では、今やICOの基盤となったETHを彷彿とさせる。見えない領域まで広くカバーする、筋トレを語る上では欠かせない存在。
筋肉ビッグ4 その3:大胸筋
胸筋のない男など男ではない。分厚い胸板こそ男性ホルモンの集大成。毎日鏡で確認できる大きな筋肉で、トレーニング後にはしっかりとパンプアップしてくれるため、日に日に育っていく筋繊維を実感しやすい部位。腹筋群と並び、見た目に直結するうえ、基礎代謝の向上にも大きく寄与するため、ダイエットにも活躍する筋肉の花形的存在。比較的追い込みやすく、短期で成長が見込める大きなボラティリティは、言わずと知れた筋肉界のBCH。いくつになっても伴侶を振り回す派手な生き様は時にビッチと呼ばれるが、じゃじゃ馬を従えてこそ大人の男。大きな伸びしろこそが男のロマンなのである。
ビッグ4その4:腹筋群
ビッグ4最後の立役者は、そう、腹筋群。男女問わず、綺麗に割れた腹筋に憧れを抱かない人間はいないだろう。「そんなものいらない」と宣うのは負け犬の所作だ。なぜなら割れた腹筋の持ち主はとにかくモテる。腹筋が割れていてモテない男を僕は知らないし、もしいるならよほどのマイナス要因を背負っていると想像する。
しかし割れればモテるこの腹筋、鍛えるのは生半可ではない。腹筋群は小さな筋肉の集合体であり、筋繊維の回復が早い。筋肉はトレーニングで傷ついた後、一定期間の後に元より大きく強くなろうとするが(超回復)、他の大きな筋肉が超回復に2−4日を要するのに対し、腹筋群は平均して1日で回復する。思いきり追い込んだつもりでも、翌日もその翌日も、高頻度で鍛え続ける必要があるのだ。さながらXRPの送金速度のように極めて迅速に、超回復のサイクルを繰り返すことで、やっと割れた腹筋が作られるのだ。そしてこれを継続するのは非常に苦しいが、しかし乗り越えればシンプルにモテる。努力に見合うゲインが得られることだろう。
そして、最後にもうひとつだけご紹介したい。
あらゆる筋肉を鍛えると、全身の筋肉量を反映して強くなる力がある。ご存知だろうか。
それは「握力」である。
クリプト界で言えば、買ったトークンの価格が半年間上がらなくても、隣の通貨が高騰しても、2倍になっても、手放さずにムーンを信じて持ち続ける、あの力のことだ。全身の筋肉を鍛えることは、暗号通貨投資において最も重要な力を手にいれることに繋がるのである。
ーーーーーー
いかがだっただろうか。努力を継続しないと身につかない筋肉は一見、ボラティリティの大きな暗号通貨投資とは対極にあるように見えるが、実は密接な関係があることがわかっていただけたと思う。
ここまで勢いのみで書き進めてきたが、この長文を最後まで読んでいただけた方には、ぜひ本日から筋トレを始めていただきたい。そしてその際には、紹介した各部位ごとの関連通貨を思い浮かべ、
「頑張れお前それでも俺のBTCか」「今日もワガママボディだなビッチ」
などとその筋肉に直接声をかけていただくことで効果が倍増するということを、最後に付け加えておく。
ーーーーーー
Takahiroの過去の記事はコチラ