東映スパイダーマンとレオパルドンの伝説

■今なお愛される特撮作品

1978年に放映され人気を博した特撮番組「スパイダーマン」

すでに放映終了から長い年月が経っている作品ですが、去年は映画「スパイダーバース」の続編に登場がプロデューサーにより示唆され、本家アメコミ版のスパイダーバース作品にも登場するなどスパイダーファンの間で話題となりました

そして2020年の五月より新たな商品展開が発表され、再度盛り上がりを見せています

『そもそも東映のスパイダーマンって何?』

という方のために、その数奇な生い立ちと功績をまとめてみました

■東映特撮×アメコミがもたらした奇跡の化学反応

本作は東映とマーベル・コミックの「3年間にわたり、お互いのキャラクターを自由に使用してよい」という契約により誕生したものです

■巨大ロボ『レオパルドン』と専用マシン『GP7』の存在

東映版スパイダーマンで外せないのが巨大ロボ『レオパルドン』と専用マシン『GP7』の存在です、これらはもちろん原作には存在しませんが

スポンサーである『ポピー(現バンダイ)』の商品展開からは外せない存在だったようです

これらのおもちゃを作品内に入れ込むため、『前半は等身大のスパイダーマンが戦う』『後半は敵が巨大化して、こちらも巨大ロボで立ち向かう』というフォーマットが出来上がりました

■命がけのスタントアクション

この時代はCGがなかったため、壁に上ったり、張り付いたりするなどの

クモらしいアクションはほとんどが生身の人間によるものです

この作品以前にも実写版のスパイダーマンは存在していましたが

東映版はそれをうわまわるクオリティで、原作者であるスタンリー氏曰く

『数ある実写版の中でも東映版は別格』だそうです

■数十種類にもおよぶ『名乗り口上』

スパイダーマンが敵と対峙する際に必ず『名乗り』が入ります

これももちろん原作にはなく日本の特撮や時代劇ならではの演出です

しかもこの『名乗り』の種類が本作品では尋常な数ではありません

代表的なところでは『地獄からの使者、スパイダーマン!』があげられます

 

■『スーパー戦隊』シリーズ存続の立役者

日本で有名な特撮ヒーローシリーズといえば『スーパー戦隊』ですね

じつは現在まで続くこのシリーズは『ゴレンジャー』『ジャッカー電撃隊』の二作で一旦途切れていました、その間に放映されたのが本作となります

そして前述の『レオパルドン』が巨大な敵と戦うというコンセプトが受けたためか

次回作の『バトルフィーバーJ』でも生かされることとなり

巨大ロボはその後のスーパー戦隊シリーズの定番となります

結果的に本作はスーパー戦隊シリーズ存続のカギを握った作品ともいえますね

さらにはスーパー戦隊シリーズの海外版である『PowerRanger』シリーズ放映のきっかけとなったともいわれています、なぜなら『PowerRanger』を全米で放映させる決め手となった人物が元マーベルで過去に東映スパイダーマンを高く評価していて

日本の特撮番組をよく知る人だったからだそうです

つまり本作は日本の特撮文化を海外に伝える懸け橋の一つとなった作品ともいえますね

■著作権の闇に飲まれた悲劇のヒーロー

作品の内容、おもちゃの売り上げともに高評価を得た東映版スパイダーマンですが

三年間という契約のためか、その後の再放送や商品化はなくなってしまいました

そのためか本作品に対する悪いうわさもたってしまいます

・世界観をぶちこしたためマーベル側が怒った

などです

しかし、そんな悪いうわさを吹き飛ばすかのようにある日

マーベル公式サイトにて全話無料配信という復活を成し遂げ

さらには東映からDVDボックスも発売されました

『最初で最後の復活』というふれこみのためかプレミアが付き

現在では10万円ちかくの高値となっています

■生みの親スタン・リー氏と最初で最後の対面映像

DVD発売記念映像収録のためか、なんと放映当時の着ぐるみを来たスパイダーマンが

海を渡って、スパイダーマン生みの親であるスタンリー氏との対面もはたしています

この後は特に東映版との接触はないままスタンリー氏は2018年11月12日に永眠されたため最初で最後の奇跡的な対面となりました

■アメコミに逆輸入

2014-201年のAmazing Spider-Man#12に突如登場してファンの間で話題となりました

数多くのスパイダーマンの中でもレオパルドンと共に重要な役割を果たしています

そして、おなじみの名乗り口上『地獄からの使者!』も英訳されています

I am the emissary of hell! (俺は地獄からの使者!)

 

■東映スパイダーマンにまつわるイースターエッグあれこれ

■映画『レディプレイヤーワン』の原作小説に登場

2018年に公開され大ヒットした『レディプレイヤーワン』ですが

日本生まれの『ガンダム』と『メカゴジラ』が対決するというシーンで話題となりました、実はこの原作である小説『ゲームウォーズ』にレオパルドンが登場しています

しかも数あるロボットの中から真っ先に選択して出撃するという推しっぷりでした

じつは表紙イラストの下側にでかでかと描かれています(敗北済みなのが残念です)

■デップーさんが『地獄からの使者』を名乗る

■PS4版のスパイダーマンにも『地獄からの使者』ネタが

PS4版のスパイダーマンで使用されるアイテムで、ダミーのスパイダーマンが

『地獄からの使者、スパイダーマン』と名乗ります

■『スパイダーバース』の主人公が『レオパルドン』ファンだった?

映画『スパイダーバース』冒頭にて主人公マイルスがスケッチしているロボットが『レオパルドン』だといわれています

この世界には『東映版スパイダーマン』が存在していたのか?

 

■今後のさらなる展開に期待

今回のアイテム展開をみるに、東映スパイダーマンの日本での商品化権はバンダイがまだ持っていそうということがわかりますね

売れ行き次第ではさらなる商品化やひょっとしたらメディア展開も考えられるかもしれません

期待したいところです

 

 

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2020/03/23 15.59 ALIS 2.20 ALIS
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