任天堂『スーパーマリオブラザーズ』
もはや説明不要の名作アクションゲームです
そして、ゲームスタートして最初に立ちはだかるアイツ
そう『クリボー』です
何でもない雑魚キャラですが
今回はこいつの話をします
このクリボー、実は『スーパーマリオブラザーズ』開発の終盤に生まれたキャラです
それまでの最弱の敵キャラは『ノコノコ』でした
しかし、『ノコノコ』を倒すには『踏む』→『甲羅に隠れさせる』→『画面外に蹴って飛ばす』といったプロセスを経てようやく倒せるものでした
さらに蹴っ飛ばした甲羅が跳ね返ってきてプレイヤーにぶつかる危険性もあります
これは初めて横スクロールアクションを体験するユーザーにとっては難易度が一気に跳ね上がる要因となりました
さらにゲーム自体はほぼ完成状態に近いため空きの容量が少ない状態でした
そこで『一回踏んだだけで倒せる敵』『低容量に収まるデザイン』のニーズ・ウォンツが発生しました
■レベルデザイナー(プレイヤー)
・ニーズ
簡単に倒せる雑魚キャラを用意したい
・ウォンツ
段階的にレベルを上げていきたい
■プログラマー
・ニーズ
少ない枚数で動くキャラが欲しい
・ウォンツ
残り少ない容量に収めたい
■低容量でうごく
画像を反転するだけで歩いているようにみえるように
足の部分だけ左右非対称に描かれています
■左右対称で成立する顔
前述にもつながりますが足だけは反転して動きつつ
顔は反転してもずれがないように左右対称になっています
他のカメキャラとは違い、キノコ型を選ぶことでこのデザインを実現しています
■踏めそうな頭
マリオが使える基本的な攻撃手段が『敵を踏む』ことです
なのでこのクリボーは頭が丸く、いかにも無防備で踏みやすそうなデザインになっています
以上がクリボー誕生にまつわるお話でした
単純なデザインのなかにもさまざまな意図がくみ取られているのですね(^^♪