5年前に、225先物OPTIONトレーダー向けに書いた記事ですが、現在では、クリプト界隈でも大きなレバレッジを掛けた取引(トレード)が一般的になってきています。この記事は、投資におけるレバレッジ(てこの原理)の盲点をベテラントレーダーとしてその基本部分を書いたつもりです。レバ4倍以上の取引きをする方は、知っておいても損の無い知識かと感じております。是非どうぞ!
相場の世界でいうところのメンタルといえば、「損得が掛かっている勝負時の心の持ちよう」みたいに考えるとわかりやすいのではないでしょうか。
大きなトレードになればなるほどとても「ワクワク」して興奮するものですが、反面よぎる「不安感」も半端ないものですよね、これはすべての勝負事に言える事ですがレバレッジトレードの世界では、もうほとんどの方がこの「不安感」によって実際にやられてしまうのであります。
言い切ってしまいましたが引き下がりません、なぜならレバ取引のシステム(ルール)自体がもともとそうなるように巧妙に考えて作ってあるからです、、、そのためのレバレッジなのです、またそのためのSPAN証拠金なのです・・・
あえてネガティブな面に目を向けてみると、我々個人投資家に分不相応な額の取引をさせる為に巧みに考えられたのがレバレッジであり、もちろんレバレッジが高くなればなるほど完本資金はぶっ飛びやすくなります、まあぶっ飛ぶでしょう。
そして吹っ飛んでいく資金の大きさを巧みに予測したものがSPAN証拠金なんですね、さらに証券会社によっては掛け目(x1.8とかx2.0とか)を付けて何としてもとりっぱぐれの無いように予防策を講じている場合も良く見かけます。
SPAN証拠金は(フルレバで売り買い→逆に相場が走る→耐える→追い証→入れれない→強制決済)となった時にほぼ補える額を予測して設定してありますが、大きなショックや大暴落時には補いきれずマイナス口座も発生するのが先物取引の恐ろしいところであります。
当たり前ですが、自らレバレッジを最大ドローダウンに耐える事が出来うる範囲に設定し、自らの「資金」と「メンタル」の両方を守らなければ、どんな有効な手法も生かすことはできません。
初心者の方はこのことを軽く受け止める傾向があるので、ほとんどの方が痛い目を見ています。
何度も痛い目を見ている経験豊富なベテラントレーダーでも少しのメンタルの痛みから大きな損失を出すこともしばしばある事でしょう、レバレッジ取引をあまりなめてかかると最後には「退場」をあじわうことになり、時には命まで危機にさらすこととなるでしょう。
実を言うと筆者も数千万単位の証拠金から2度退場しております、そのときもやはりきっかけは「絶好調」からの「大負け」で「腹を立てる」からの「即取り戻そう」で「レバを上げる」そして「あせる」すると「何をしているか分らない」こうなると資金は一瞬で消えました。
自らの自信の源でもあったお金が一瞬で無くなった時に感じるのは、なんと「儚さ」でした。
ひとはそれぞれ自分の欲望に引かれ、おびき寄せられ誘惑される。
欲がはらむと罪を生み、罪が熟すると死を生む、
愛する兄弟たちよ騙されないようにしなさい。
これは旧約聖書に出てくるイサクの息子で、ユダヤ人の祖であるヤコブがユダヤの子孫に向けて書いたとされる手紙 「ヤコブの手紙」の有名な一節の抜粋であります。
なぜ仏教フェチの筆者が聖書的なものから引用したかというとそれには訳がるのです。こと相場の世界では筆者の大好きな仏教的思考はあまり通用しません。優しすぎて騙されて、そして結果すべてが「因果応報」となってしまう、、、シンプルに理詰めになってしまいます。
とにかく現代の相場の世界は、聖書的思考もっと言えばユダヤ教的発想を理解せねば全貌は見えてはこないはずです。そして彼らは狩猟民族です、わかりますか?
たとえば日本人は農耕民族が多くその発想も「種まき」→「収穫」みたいな感じです。
マンモスが「郵貯350兆」だとしたら、
マンモスが「GPIF160兆」だとしたら、、
獲物が、クリプト界隈の我々なら?
あとはみなさんのご想像にお任せいたします。
皆さん、相場で熱くなりすぎたならすぐにこの「ヤコブの手紙」を思い出して下さい。
そして・・
くれぐれも誘惑には、気を付けてください。
転載元:225先物でなにがなんでもGS様を信じて取引するブログ