仮想通貨界隈で仕事したことないけど、仮想通貨トレードしてる人は読みましょう。
昔昔Twiterのどこかで仮想通貨プロジェクトAさんがアナウンスをしましたとさ
プロジェクトA『xx取引所に上場しました!さらに、来週にはより上位の取引所に上場します』
するとコミュニテABCがこう反応しましたとさ
コミュニティA『すごい!運営さんもしっかり仕事してるんですね!』
コミュニティB『すげぇぇ!価格が上がること間違いなしだな!』
コミュニティC『今のうちに買っとかないと!』
え?
Aさん、上場したらそのプロジェクトは前進したことになるんですか?
Bさん、上場したら価格上がるんですか?
Cさん、お前運営の複垢だろ
最初の上場は構わない。実際、他の通貨とのペアがなきゃ価値がない電子的数字だからね。
しかし、2度目3度目は何だってんだ?
『また一歩プロジェクトが前進しました!』とでも言いたいかのように大々的に報告する運営はやべぇ
その報告を喜ぶコミュニティもやべぇ
みんなやべぇ
皆さん、一つの新興通貨(笑)が一つの取引所に上場する為に通る最低限の過程って知ってますか?
まず、最初の1通で上場条件を確認し、2通目で上場条件を達成します。
ちなみに、上場条件というのは上場費用を払う以外特にないことが多いです。
最近は『自分たちなりに上場させる通貨を調査しています』と掲げている取引所が増えていますが、こんなの見えを張っているだけです。
仮想通貨業界に関係した事業を展開する企業、特に取引所なんかは資金の50%近くをBTCやETH等の仮想通貨の状態で保管している傾向が多くみられます。
仮想通貨の市場が安定することは当分ありませんから、取引所としては上場させる通貨の質よりも上場させる数、即ち上場費用を受け取ることを優先せざる終えません。
質を優先して上場させる通貨を選別しても、結局潰れてしまってはお終いです。
要約すると、上場させる為に必要な仕事の量というのはとてもとてもものすごく少ないです。5分にも満たないメールのやり取りと十分な資金があればいいだけです。
ですので、一つの通貨が上場したからといって『運営が仕事している』と考えるのはやめましょう。
現実なんて:
運営A『あー、価格下がってきたな〜。Bくん適当に上場しといて』
運営B『うい〜、メールぽち〜』
こんなもんですよ。
『上場することはすごいこと』『上場すること自体が価格上昇に繋がる』
みたいな雰囲気作りはもうやめましょう。
それに加え、そもそも上場費用というのはだいたいICOやIEO等でコミュニティから調達した資金で支払われているということも覚えておきましょう。
最後に繰り返し自問自答するのです。2度目以降の上場にはどんな意味があったのか・・と
この際、パートナーシップに関しても話してみましょうか
プロジェクトA『xxとのパートナーシップを締結しました!』
コミュニティA『ついに運営さんも他社から認められたんだ!』
コミュニティB『すげぇぇ!価格が上がること間違いなしだな!』
コミュニティC『今のうちに買っとかないと!』
さて、パートナーシップに関してそれがプロジェクトの進歩を促したかの判断は上場のように容易にはできません。
上場はほとんどがお金を支払えばできることが多いですが、パートナーシップの締結はそうとは限りません。
上場している通貨のプロジェクトが犯罪を犯したとしても、取引所側は『赤の他人なので』と言ってデリストすればいいだけです。
ただ、流石にパートナーを赤の他人扱いはできませんから、多少は神経を使ってお互いに相手の"質"を見極めることになります。
ですので、たまに見かける『他社から見て実際に内容のあるプロジェクトって判断されたことだもんね!』という反応は完全に間違いというわけではないです。
ただ、そこで喜ぶのは間違いというか、頭大丈夫ですか?って感じです。
大切なのは:
パートナーシップを締結したことが今後プロジェクトにどのように貢献するのか、というか貢献するのか?
ということです。
さぁ、ここで皆さん思い出してみましょう。
皆さんが保有している通貨。
ウェブサイトにどんなパートナーが載っているか見てみましょう。
最近どのようなパートナーシップ締結を発表したか思い出してみましょう。
『パートナーシップを締結しました!』のアナウンス以外でそのパートナーの名前は出ましたか?
何の役にたったんですか?
名前だけのパートナーシップ締結というのもたまにあります。気をつけましょう。
人というのは感受性豊かな生き物で、特に日本人なんかは周りの意見に流されやすいです。
どこかの運営が何かをアナウンスして、twitterやディスコードで周りの他人が『わーすごいすごい』『調子いいねー』と騒ぐ様を見ているとすごいアナウンスなんだな、このプロジェクト調子いいんだなと思いがちです。
しかし、そんな時こそ自身は一歩後ろへ下がり考えて見ましょう。
『このアナウンスに意味はあるのか』
『プロジェクトのゴールに近づけたのか』
ってね。