今月は本当に大忙しでした。
何はともあれ退職届を出してきたので、そのご報告です。
みなさん退職届を出した経験はありますか?
僕は三日前に人生で初めて退職届を出しました。
少し緊張しました。
僕がそうであったように、退職届を提出するに当たって必要となる準備がわからないがゆえに、その不安から退職届の提出を躊躇している人は多いと思います。
本来、「退職届を提出するに当たって必要となる準備がわからない」なんて言われたら『ググれカス』と返答する僕ではありましたが、今回の経験を機に「知識を得ること」と「実践すること」の大きな違いを感じました。
やっぱり、経験がないって不安ですよね。
この後、僕が退職届を提出した経緯を『成功例』として読者の方に紹介するわけですが、読み終えても不安がなくなることはないでしょう。
最後は自分で乗り越えるしかありません。
『退職を決めたきっかけは・・』と文章を始めて行きたいところですが、
僕にはそれがありません。
1年前、僕は退職する前提で現在所属している会社に入社しました。
就職活動を始める頃は既に鬱を患えていて、
当初の計画としては『数ヶ月〜1年間貯金をしながら働いて、退職後に数ヶ月間貯金を切り崩しながら仕事のない人生を楽しんで死ぬ』ことを想定したのです。
理由は簡単で、当時の僕にはそれが一番楽しそうで最も合理的な行動でした。
僕は勉強は得意な方で、努力さえ続ければどんな大学にも行けたと今でも自信があります。
しかし、当時の僕にはその先が見えなかった。
やりたい事といえばゲームでした、今でも大好きです。
しかし、僕にはゲームで稼いでいく道に将来を見出せませんでした。
ゲームを学びに教育機関にいく事に価値があるとは思えませんでした。
かといって、他の知識を学びに教育機関に行ったとして、自分がそれを活かす気があるのかと聞かれれば微妙です。
それに加えて、教育機関に通うにはお金が必要です。
僕のお金ではありません。親のお金です。
奨学金を借りるとしても、そこに通う途中で自殺する自分が頭を過るので断念しました。それでは請求が親にいってしまいます。
なので就職しました。
就職活動はとても簡単でした。
大したこだわりはなかったので、ハローワークにて「恐らく自分以外の日本人で身につけている人は少ないであろうスキル」を検索にかけ、最初のページに出てきた会社を選びました。業種はなんでもよかったです。
ハローワークに行ってから2週間。最初の一発で受かりました。
僕が所属した会社は、全体の日本企業の状況を考慮すればホワイトだったのかもしれません。
残業はほとんどありませんでした。
毎朝コーヒーが出て、勤務中いつでも飲めました。
結構な頻度でお菓子とかも配られました。
ただ、不透明な部分がすごく嫌いでした。
就業規則が存在しないような企業で、昼休みは1時間超える人もいれば、とてつもない数の有給を使う人がいました。
始業時間が社長のメールでコロコロ変わり、作業方法も微妙に変わったりするんです。
『決まってない』ならそう言えばいいと思うのですが、はっきりとは言わないのでイライラしました。
社員は全員日本人なのですが、海外の一般人や企業との関わりが強いので日本色が薄めの企業でした。
僕は一人しかいなかった海外部門に入りまして、この1年間仕事で日本語を使う事はほとんどありませんでした。
僕が電話を取り始めた次の週、二人しかいない部門なのに先輩が丸々1週間休みを取ったんです。
知識も少ないまま5日間海外のお客さんを一人で相手するのはきつかったです。
あとは、『大使との商談に別の先輩とご一緒する』予定がありまして、
「横で見ているだけでいい」と言われたのですが
入社して半年も経ってないのに一人で大使との商談を進めるのは結構な衝撃でした。
事前に『こんな感じで進める』みたいな説明と渡されていて、無事一人で商談を終えました。
ここで皆さんに理解して欲しいのが『できたかどうか』は重要な事ではなく、
『1時間前にドタキャン&新人に大使の相手とか頭おかしいだろ』という事です。
なぜなら、僕ができるのは当たり前だからです。
とりあえず、それからも色々々々々々々々々々々々々々々々ありまして。
三日前に退職届を提出しました。
その際に押さえておくべきポイントを紹介します:
- 根回し
- 退職日
- 退職届の提出日
- 退職届の内容
上の4つだけで大丈夫です。
まず、退職を決意した際に、その日から退職を完了するまで意識して欲しい事があります。
「争いの種を予め少なくする事」
これ相当大切な事ですので記憶してください。
『退職届を提出して、はいお終い』ができれば一番楽なのですが、
退職する前にするべき事がいくつかあります。
1.退職する会社の支給品やデータの返却準備
文房具、名刺、制服等々退職届を提出する前にデスク周りは自分が入社する前、いや、より整頓された状態で保ちましょう。
これは、自分が余計な物を会社に持ち込んだまま放置していないかの確認にも役立つためオススメです。
会社に注意されるようなもの、又は自分の貴重品は予めあるべき場所に戻しましょう。
2.労基に違反報告する際の証拠収集、移動、痕跡の消去*労基に報告する方のみ
写真を撮ったり、コピーしたり、印刷したり、転送したり、人によって違反の証拠となるもの及びそれの収集方法は異なると思います。やっちゃってください。
ただ、最も大事な事は証拠を収集した痕跡の消去です。
相手に「労基へ違反報告を企んでいる」と勘付かれた場合、相手側もそれなりの証拠隠滅や弁護士の準備をするかもしれません。
わざわざ、相手に有利な情報を渡す必要はないです。
常に相手が予期せぬカードを手元に置き、先手を取りましょう。
3.絶対に口外しないこと
気持ちはわかります、しかし、「遠足は帰るまでが遠足」というように
という事を覚えておいてください。
また、退職した後も余計な事は口出し無用です。
こちら簡単です。
転職が決まってない方は月末
転職が決まっている方は月末以外
理由は保険とかがホニャララ〜だからです。ググってください。
就業規則によります。
もちろん、法律が2週間と言っているのでそれでも構いません。
とりあえず、給料日に給料を受け取った後の提出が好ましいです。
最初に申し上げたように「争いの種を予め少なくする事」を意識しての注意点となります。
給料を受け取る前に退職届を提出して変な揉め事が起きるのはごめんです。
『争い』という事は自分の時間も取られるわけですから、貴重な自分の時間は大切に扱っていきましょう。
というわけで、上の大雑把な4つの注意点を考慮して行動してください。
次に細かい注意点も言っていきます。
- 退職届を提出する際はペン型のICレコーダーを携帯する事。
相手が何を言ってきても、それを利用して優位な立場でいられるようICレコーダーは必須となります。
AMAZONとか数千円のものが豊富なのでオススメです。結構お手頃な値段ですよ。
また、できれば退職日まで常に携帯してください。
- 退職願ではなく退職届である事を自覚せよ
決して文章中に『お願いします』なんて言葉は使わないでください。
『◯月◯日をもって退職します』ぐらいでいいです。
提出する際の言葉遣いも同様です。
- 退職届を提出した証拠の確保。
僕の場合は配達証明を使用したのと写真をいくつかとりました。
ただ、こちら内容証明の方をオススメします。
内容証明の場合、扱える郵便局が指定されており、文章の構成に関しての決まりもありますのでお昼の時間等に郵便局に相談してください。
さらに、僕は提出後すぐに社内回覧でその旨を伝え『残り◯◯日間よろしく』と送っています。
- 退職証明書の請求
退職証明書とはその名の通り『使用者が労働者の退職を証明する文書』になります。
しかし、こちら労働者側から求められない限り使用者に作成する義務はありません。
だからこそ、退職届を提出した次の日あたりに請求しましょう。
退職日が決まっている場合、退職前の退職証明書の発行は可能です。
また、こちらも『お願いします』何て言葉は使わず『明日までに発行してください』ぐらいでいいです。
こちらの期限が破られた場合、さっさと労基に報告するか『明日までの発行及び提出を求めます』ともう一度粘るかしてください。
なお、ここまでのやりとりはメールが望ましく、「メールを受け取った、送った」証拠を保管しておくのは当然の事で、相手が口頭による対応をしてくる事もあるのでCIレコーダーの使用準備をしてください。
- 退職日を最後に会社に行く必要はない
ないです。
もし、退職日間近に会社側から『え、そんなの知らないよ』何て態度を取られてもきにする必要はありません。
次の日は会社に行かずに労基へ駆け込みましょう。
- 堂々と退職届を出そう。
退職とは労働者の権利です。
繁忙期であるか、そうでないかは関係ありません。
また、一人の労働者に退職された程度で傾く会社には身を置くべきではありません。
さらに、退職されるという事はそれなりの理由があるわけで、そのきっかけとなった企業側が反省すべき事態です。
以上の項目を熟読し、さぁ、あなたも退職届を出しましょう。
(他に補足点のご要望があれば、可能な限り書き加えていきます。)