クリプト

拝啓 これからプロジェクトを進める貴方へ

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  • Light In The Darkness
  • 2018/11/06 16:54

はい、どうも。
後ろ後ろだよ〜〜ん。

あまりにも久しぶりで、どんな話し方をしていたのかも忘れてしまったよ。
可愛いね。

赤ちゃんさんの記事をあまり見かけなくなって悲しいよ。

まぁ、あれだ。
市場の雲が晴れてきたとはいえ、きっと『ブロックチェーンを追っている』『取引をしている』みたいな人の母数はとても減ったんだろう。
だから、こんな時期にこんな記事を読んでる君はそりゃぁ立派な鎖野郎で、変態なんだろう。胸を張ってほしい。

そして、ブロックチェーンについて調べる日々を送る中、きっと突然『俺も何かプロジェクトを起こしたい!』『参加したい!』


そう思うことも多くなったんじゃないだろうか?

もしそうならば、きっとこの記事は君に相応しい。
かもしれない。

僕はこれまで二つのブロックチェーン系プロジェクトの運営に関わった。
一つはアメリカのプロジェクト、これはトークンセールを開始する以前から参加した。
一つは日本のプロジェクト、これはトークンセールを終えた少し後から参加した。

運営としてではなく、例えば一時的なAdminだとか、翻訳等も含めると結構な数のプロジェクトに関わった。と、思う。

さて、今回の記事は『よぉし、ブロックチェーンを使ったプロジェクトを始めるぞぉー!』と決心した貴方に読んでほしい。

ホワイトペーパー


ブロックチェーンを使用してどんな事がしたいのか決まったのなら、早速書こう
忘れる前に書こう。文章にしよう。
とりあえず思いついた単語は箇条書きでまとめよう。

ホワイトペーパーを作成する際の注意点

1. 『~だから価格が上がる』『〜をする事で価格を上げる』等の直接価格の動向を示唆する様な文にしない。

個人的な理由を言えば、そういった文が眼に映るとそれ以上読む気が失せるからです。
プロフェッショナル〜な目線で言えば、自由市場であるブロックチェーンの世界で運営側が価格を操作できる的な発言をするのはタブーだからです。

『〜をすることで需要が上がっていく』『もう楽しければよくね?』ぐらいが丁度良いと思います。

2. 流行りに依存しない

いやまぁ、流行りに乗るのは賢いと思います。
ただ『依存』はよくないというだけです。
例えば、きっと来年はSTOなるものが流行り?、実際に皆さんは『現在は流行りのSTOの波に乗り〜』的な文章を乗せたホワイトペーパーを眼にするのでしょうけれど、これは個人的には好かん。
それが優位性の一つみたいな流れにするなら問題ないのですが、流行りに乗っていることを最大限に強調する様では将来性が見えません。

まぁ、要は自分がやりたいことをやろう。
というか、『〜だから需要が上がっていく〜』なんてのより
『俺はブロックチェーンを使って〜の問題解決を目指すから、賛同してくれる人たちで世界を変えていくぜ!』ってスタンスの方がいいと思う。

SNSサービスの利用

これは必須です。コミュニティの議論の場、及びプロジェクトに関する報告の場という二つの意味でとても有用です。

オススメはTwitter、 Discord、後は悔しいですがTelegramの三つです。

Twitterはあくまでプロジェクトの状況報告、良い感じのリプを受け取ったら答える。
Discordはプロジェクトの状況報告及びコミュニティでの議論の二つができる様にチャンネルの設定。
Telegramは絶対にグループなんか作らず、チャンネルとして作成し、あくまでプロジェクトの状況報告のみ。

きっと上の要素を意識して使用すればスムーズに進む・・と思う。

Telegramに関して:
個人的には大嫌い。Discordと比べ、Telegramでは複数のチャット部屋を作成できないために個人間の世間話、ユーザーから運営への問い合わせ、その他スパムや営業メール等が一気に一箇所に集まる。
ありゃァこの界隈の地獄だ、混乱の滝だ。
ただし、ここまでの不満を踏まえて、僕には全く理解ができないのだが海外では人気がある。結構ある。
だから、チャットグループとしてではなくニュースを流すチャンネルとして作成するのが良い。
それに、この場合Twitterの様にリプライが来ることもないため本当に楽。


公式の情報は英語と日本語の両方で発言していくこと(*合法的範囲で)

きっとこの記事を見るくらいだから国産のプロジェクトになるんだろう。
だとすれば、日本語は当然、英語も必須となる。
せっかくブロックチェーンを使用するプロジェクトなんだし、世界に向けて羽ばたいていこう。
後は、発言の内容/発言者の立場によっては法律にタッチしたりするのでそこを気をつける。
ということで、必ず顧問弁護士はつけたほうがいいし、もうずっと相談したほうがいい。法律周りは絶対に手を抜いてはいけない。

分散化のタイミング

きっと、ブロックチェーンに目を付けるくらいだから『どこかしらの段階でコミュニティの分散化を計り、企画がユーザー達から自律的に生まれ育てられていく状態を目指したい』と君は思っているんだろう。
なんなら、それをホワイトペーパーに書いたのかもしれない。
これに関する議論をするなら、恐らくテーマは『分散化のタイミング』となる。
『分散化のタイミング』に関する個人的な意見としては『焦る必要がない』となる。
初期の状態からコミュニティの分散化を目指すのは効率が悪いし、非現実的だ。
時間が経てば、プロジェクトが進めば、自然とコミュニティの間でそのプロジェクトの思想というものが共有されているだろうし、その上で個人が意見を持ち始め、企画を持ち始めるだろう。
自然と成熟し、自然と分散化する。それだけだと思う。
ただし、運営側が不用意に個人的な意見をぶつけないことに気をつけよう。
さらに付け加えるならば、きっとこの発言は多数の人間を不快にさせてしまうかもしれないが『恐らく初期は中央集権型の形でプロジェクトを進めたほうがスムーズに行く』。

あれ、矛盾してない?まぁ・・いいか

信頼できるチーム!

プロジェクトは1人より2人、2人より3人の方が早く進む。
では、チームで行動する際に最も重要なのは何か

それは『信頼』だ

能力よりも信頼。顔よりも信頼。何もよりも信頼。
信頼は力、信頼こそ能力。
覚えとけ!!

なんならこれは『プロジェクトを進める上で〜』に限ったことじゃない。
人生を生きる上で、信頼できる人がいるのはとても大切で素晴らしいことだ。


誰よりもオープンに!何よりも透明に!

自分の近くに信頼できる人間を置くのはとても大切。
しかし、『類は友を呼ぶ』という言葉があるように、信頼できる人間というのは信頼できる人間に集まりやすい。簡潔に言えば『自分が開放的な正直者になればいい』。
もし、プロジェクトにウェブサイトがあるなら下の方に自分の写真を載せるという、なんなら、プロジェクトへの思いを語った動画を上げておくといい。
個人のSNSアカウントも作成しておくべきだし、コミュニティとの議論にはしっかり参加するべきだ。
何も隠す必要はない!失敗も成功もプロジェクトを進めていれば自然と体験するだろう。
その際には、失敗も成功も報告すればいい。胸を張っていこう。
黙るのが一番良くないよ。

議論を続ければ、議論をする人々が集まってくる。
結局は日頃の行いだね。

最初から己の立場やコミュニティとの距離ははっきりさせておく

ここまでの全てを踏まえて、結局は自分がどの様な形でプロジェクトを進めていくのかをはっきりと、最初から決めておくといい。

正解が一つとは限らない、正解があるとは限らない。
自分が信じた道ならば、最後まで進めばいい。

君はユーザー重視?投資家重視?

これに特に正解はないし、なんだかんだ中立的な立場も保てる・・のかもしれない。
例えば、ブロックチェーンベースのゲームを運営していくとして
きっと君のDiscordには『僕が持ってるレアキャラの数をバーンして欲しいです!』と行った要望と『ダウンロード時間の短縮に努めてください!』と行った要望で溢れるかもしれない。
そういった場合の対応、つまり、違う目的を持ったコミュニティへの参加者を予め予想し、どう行った対応をしていくのか最初から決めておくといい。

あれだよ、結局ね、自分が何したいのか2行ぐらいにまとめて最初から発言すればいいんです。

『プレイヤーの資産が減ろうが増えようが知ったことではございません。
私はただゲームそのものが面白くなる様に努めます。
価格?まぁ、楽しいゲームであればユーザーが増えて、もしかしたら価格も上がるんじゃないでしょうか?いちいちコストの高いレアキャラ作ってる暇があったら、ゲームがさらにサクサク進む様に努力していきます。
私の考えに同意できる方だけ歓迎します!』

みたいな声明を最初から出しておけばきっと楽です。
プロダクトの質がよければ遅かれ早かれ波に乗れるでしょ。

公式のウェブサイト!

まぁ、Twitterアカウントにその役割を担わせてもいいのかもしれない。

必須なのは:
『プロジェクトの概要』
『チームの紹介』
『ホワイトペーパー』
『パートナーのロゴ』
『利用しているSNSやメディアへのリンク先』
『連絡先』

余裕があれば動画、多言語対応、コード、 API、ロードマップも欲しい。

主要のチームメンバーは全員SNSでアカウントを作成すること!
後は定期的に発言もしていこう!

イベント

必須ではない。しかし、ユーザーの知識や創造性が他のユーザーと共有される様なイベントができたら素敵なんじゃないかな。


見栄を張るより誠実に

これは、僕が関わったところやそれ以外のたくさんのプロジェクトがやらかしていたね。
- 大会に出場する一つのチームのスポンサーになった事を『大会のメインスポンサーになりました』と言ったり
- メディアにたまたま記事が乗っただけなのに『このメディアとパートナーになりました』風な表記をHPに載せたり
- ある大企業の一サービスを利用しただけで『協業!コラボ!』的な事を言ったり

これは合法かどうかじゃない、誠実かどうかを重視した方がいい。
いや、合法な上で誠実な報告を重視しよう。

上にも書いた通り、類は共を呼ぶ。
見栄を張ってれば、きっと見栄を張る人しか集まらない。

自分がどう言ったスタンスを取るのか最初に決めておけとはまさにこの事で、
きっと最初の数回見栄を張ったら、それを見破られない様に何度も見栄をはるようになる。
お互いに疲れるだけだし、そんなことしてたらいつの間にか自分たちを見失うだろう。

誠実が最強。異論は認めない。

メンタルを健康状態で維持

どんなサービス提供するとしても、批判する人は出てくる。
僕の場合、どんな批判の言葉も真面目に受け止めてしまうから病んでしまうことが多々ある。
だからと言って、『批判の声は気にするな』と言いたいのではなく
批判の声が生まれるには理由があるわけだから、しっかりその理由だけは追求して『理由は理解したし次の行動をしていこう!』って感じで軽く流せばいい。
ここで気をつけて欲しいのは『追求はしよう』と言っていて、『解決をしよう』とは言っていないという事。
万人ウケするプロジェクト運営なんて不可能、又は効率が悪いし、どんな風にやろうと批判の声はあるし、もしかしたらその批判の声は君の思想そのものを批判するものなのかもしれないし、たまたま時の場合によってコミュニティに不満を持たせているのかもしれない。
だから、今解決するべきなのかどうかの決断は別問題。
理由を理解することは大事。

僕が関わっていたアメリカのプロジェクトは、KYCを始めた途端に『ID泥棒!』『書類や写真を求めるなんて、ブロックチェーンへの冒涜だ!』なんてコメントで溢れて、いや、今思えばそんなに多くなかったんだろうけど自分はどれも重く受け止めてしばらくプロジェクトを離れてしまった。
ブロックチェーンの構造上KYCは必須となる様なものだったんだけど、きっとホワイトペーパーを最後まで読んだ人は少なかったんだろうね。
ユーザーは最大で約48万人まで到達したけど、英語読めない人も多く入ってきた感じだったし・・

最終決定権は誰が持つのか最初からはっきりしろ

こんな事を言うと『え、社長でしょう?』なんて思う人もいるんだろうけど
僕が関わっていたプロジェクトだと『議論するをモットーに!』なんてアホな看板掲げていつまでたっても延々と議論が続き『あーでもない、こーでもない』ってだーれも最後に決定しない状態が続くプロジェクトもあった。
結局、人だよね。
たまにいるんだよね。『社長の様な責任までは背負いたくないけど、社長以上の決定権が欲しい!』みたいな振る舞いする人。
意味がわからないよね。

資金管理体制は将来を考慮して整えて

裏で〇〇さんが勝手に会社の資金を使ってました〜なんて事が起こらない様にしてくださいまじで。
本当にあった怖い話なんだよこれ。
常に会社の資金がどれくらいあるのか、毎月どれほど使ったのか、何に使ったのか、それは必要だったのか、領収書はどこにあるのか、といった点を常にはっきりさせてください。

結局、起業が最強?

これまで関わってきたどのプロジェクトにも社長として存在したことはない。
どれも『これ実現したら面白い!』って感じで参加して、でも最後はくだらない人間の争いでプロジェクトの方針があやふやになってしまう事が多かった。
自分に最終決定権は無い以上、これは嫌だな〜なんて思ってもやらなくないけなくなる。
自分で納得するには、やっぱり自分が先頭に立って、自分が全ての責任を背負う事が必要なんじゃ無いかって思うよ。

でもね、僕は中途半端に物事を終えるのが大嫌いなんですよ。
チームのだらしない行動を見て、くだらない論争を聞いたところで、聞いたからってそこで諦めようとは思えない。
チームの全員が『よし諦めよう』と言わない限りやめたくはないんですよね。

いやほんと、途中で参加した俺にやる気で負けるなんてあってはならない。
中途半端な気持ちで始めんじゃねぇよ。
その程度のモチベーションで続けるなら、最初からホワイトペーパーに『やる気失くしたら終了』って書いとけや。


CoinExの『Listing Evaluation』に通過できる様な体制構築

引用元: https://support.coinex.com/hc/en-us/articles/360007849514-Listing-Evaluation-

決してCoinExに上場しろと言っているわけではない。
むしろ、個人的には大嫌い。
まだ、CoinExが上場させる通貨の投票を始めたばかりの頃、上場するには『500票以上の獲得』を達成すれば良かった。
しかし、しばらくして条件は『1000票以上の獲得』となり、さらにその後『1000CET以上を保有したユーザーの投票のみカウント+1000票以上の獲得』となった。
それぞれ投票の条件を通過した運営には、最初はなかった上の監査手続きが必要となり、そりゃぁもう後付けに後付した理由で通貨は却下されていった。
ちなみに、CETというのはCoinExのトークンで、元々一度投票するために1CET必要となる。
投票=CoinExの利益というやつだ。
そんな経験もあって『結局お金欲しいんですね』といった印象を持っている。

利益を求めること自体は決して悪じゃないし、それがモチベーションになるなら何も問題はないと思う。
ただ、短期間の間に規約を変更繰り返してユーザー側に迷惑をかけた上にさらに利益を求めるのはちょっとねぇ・・

まぁ、自分はそもそもCoinExでアカウント作ったことないんですけどね。
とりあえず、何が言いたいかって『Listing Evaluation』の項目がとてもまともだから、実際通過できる様な体制はあったほうがいいという事。

ここまでをまとめると『屈強なメンタル』『努力』『目的』
の三つがあれば問題がないって事だ。
後はしっかり発言をしていこう。

おまけ:
CoinCheckの復活は超嬉しい。
今年残り2ヶ月すらないという事実に驚愕。
国内でブロックチェーン関連仕事に就いてもろくな人間に出会えない。
適当にブロックチェーンゲームの実況/配信だけで生活したい気分。
NovaBlitz楽しいよね!
メンタルは大切に。
メンタルは大切に。

以上

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公開日:2018/11/06
獲得ALIS:86.11
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  • Light In The Darkness
  • @UshiroUshiro
仮想通貨との関係なんてたまに関連記事を読む程度に留めておきなよ。

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