皆さんこんにちは。64です。
今回の懐・古・趣・味は過去に日本でも展開していたポータルサイト「LYCOS」についてです。
1998年4月14日に住友商事・アメリカのLycos Inc.・IIJの出資により、設立され1999年10月よりポータルサイトを運営していました。
ロボット型サーチエンジンとしては後発でありましたが、検索対象のURL数は3000万ページと当時の検索エンジンの中では高水準のエンジンを採用していました。
それに加えてページの作りが軽く、使いやすいポータルサイトだったそうです。
また、当時のCMに浜崎あゆみさんを起用するなどの広告展開もしていたみたいです。
2002年7月にはサイトがリニューアルし、女性向けサイト「Lycos Girls」や株価情報などを知らせる「Lycosマネー」なども登場しました。
大手ポータルサイトの一角を占めていたLYCOSですが、創業以来赤字が続き、2002年12月19日に楽天の子会社となり、2003年9月1日に同じく楽天の子会社であったインフォシークと共に楽天に吸収合併されました。
楽天に買収され一度消滅したLYCOSですが、マルチメディアブログサービス「ライコスクリップ」・動画共有サービス「ライコスミックス」の二つのサービスをメインとして2007年3月22日に復活を果たしました。
現在のYoutubeと同じ収益モデルで、バナー広告枠や映画のプロモーション映像などの広告を中心とした収益モデルで展開されていました。
しかし2008年11月29日にサービス終了して撤退しました。
かつてポータルサイトのライブドアが一世風靡していましたが、残念ながら最近ではあまり名前を聞きません。また日本には現在Gooやヤフーなどのポータルサイトがありますが、現在の検索サイトのシェアはほとんどGoogleが占めている状態で、収益が難しい業界なのではないかと思いました。
①関裕司.“Lycos Japan”. インターネット最強の検索術 : shikencho. 2007/07/01. (参照:2022/06/08)
②“ライコス”. Wikipedia. 2021/12/11, (参照:2022/06/08)
③甲斐祐樹,"ライコスジャパン、サイトの全面リニューアル",BBwatch,2002/07/04(参照:2022/06/08)
④島田昇,"「ライコス」が国内で復活--動画共有サービスを近く本格展開か",CNET Japan,2007/03/15(参照:2022/06/08)