結論をまずお伝えすると、
AI が騒がれているが、ブロックチェーンの方が世界に与える影響はでかい
ということです。
なぜなら、AIは忍び込むように生活に浸透しますが、ブロックチェーンはいきなり土台をひっくり返すからです。
自分で考え自分で行動する AI は、当分の間は実用化されないしょう。
技術的にも社会の理解力的にもハードルが高いからです。
一般人が仕事を奪われると恐れているのは、SF映画に出てくる、自立型のAI によるものでしょう。
工場のレタスの検品作業を奪われるという感覚になる人は少ないはずで、
コンビニの定員も明らかに人間のする必要のない仕事ですし、コンビニ定員の仕事を奪われて、生きがいを無くし、途方も無くなる人はいないでしょう。
人々が恐れているのは、AI自身が考え、決断し、行動して、人間のすることがなくなってしまうことについてではないでしょうか?
それはまだ2045年を過ぎても、きっと大丈夫です。
その頃には自立型AIの導入についての具体的な議論が起こっているかもしれませんけどね。
現在、導入が進んでいるAIは、コンシェルジェ的な役割を求められて発展していると言えます。
人が直感に頼っていたようなことを、データを分析して最適な解を見つけ出すことが得意です。
従って、物流方式や利益率の改善策を提案したり、画像認識の技術を使用して人の詳細を見分けたりするという進歩はまだ、「人間が何かのためにAIを使う」段階で、人にアドバイスを与えるという用途がほとんどです。
そのため、一般の人が恐れる自立型のAIに仕事を奪われるのではないかという心配は今のところ無用です。
以前、記事に書きましたが、ブロックチェーンのP2Pネットワークの発達で、手数料がほぼゼロになります。
それによって、取引手数料で差額を抜き取っていた犯人のプラットフォーマーは淘汰されます。もしくは、手数料の圧倒的な引き下げが必要になります。
ただし現代のプラットフォーマーはアメリカ・シリコンバレーに集中しており、日本がそのゲームチェンジで受ける影響は小さいかもしれません。
日本で一番影響を受けるプラットフォーマーは銀行です。
ブロックチェーンが進めば、口座にお金を入れておく必要は無くなります。
そして、送金の手数料もほぼゼロになります。
キャッシュレス決済の広がりでATMも必要なくなります。
社会がブロックチェーンを受け入れた瞬間に、銀行の終わりが始まるでしょう。
職種は、士業(会計士、税理士、弁護士)をイメージしています。
「テンプレ仕事」は曖昧ですね。
自分は人と毎回話しているからテンプレじゃないと考えるかもしれません。
しかし、資格で守られた業界は、ブロックチェーンの導入によって破滅的なダメージを受けます。
この視点で見るとネガティブですが、一般消費者から見ればポジティブすぎるほどです。
相続や税金の支払いの手間や時間、お金も節約できて、自分が何をしているかがわかるのです。
こうなれば、ゲームチェンジは既定路線でしょう。
・AI は人の仕事を奪うというより、むしろ人の仕事を最適化する。
・ブロックチェーンは人の仕事に取って代わる。
・AIよりも、ブロックチェーンの方が、これからの世界に与える影響はでかい
ということをお伝えしました。
ブロックチェーンが悪者みたいですが、自立・分散型システムで今まで弱かった個人を対等に引き上げてくれるものですから、悪者ではありません。
むしろ、「個人の救済と権力の崩壊」を促す装置とも言えます。
専門家はコンサルティングをするようになるでしょう。
これはかなりの需要があると予想されます。
さらにコンサルティング業界全体の伸びも著しいです。
仕組みから外れてしまった人や、リテラシーの低い人たちへのサポートは社会的にも必要とされてきます。
プラットフォームは手数料ビジネスではなく広告ビジネスになる。
手数料ビジネスはほとんどなりたたなくなるでしょう。
しかし、売り物が整理されている市場はブロックチェーンが広まっても必要とされてきます。
なので、売り手による広告料で生き残るのではないかと考えています。
これは21世紀には共通のことですが、「どれだけ付加価値を載せて提供できるか」の勝負になってきます。
「AI とブロックチェーンについて話してきましたが、実は一緒にして比べるべきものではないのかもしれません。
なぜなら、AIを支えるものとしてブロックチェーンは大活躍するからです。」
みたいな話を今度の記事ではしたいなぁと思っています。
読んで頂き、ありがとうございました!
では、また今度(^^)/