こんばんは。
いつも遊んでばかりだと思われてもアレなので、たまには真面目な話。
YuFooは水産流通の仕事を行っている。
シンプルに図とすると↑のような形になるが実際はもっと人手が関わっておりその分値段も上昇している。
荷受けや卸の仕事は
・荷物を集めて、適切無数量を納品する。
・在庫管理を行う。
・仕入先の相場情報を入手し、納品先に相場やおすすめの商品を案内する。
最近は「産直」などの言葉や「卸不要説」なんかも挙げられるが、正直やってみろと言う話。
メーカー10社と納品先が10社あったとしよう。
各メーカーが10社と取引する。1社のメーカーから10本の線ができる。
これが10社あると100本の線ができる。もはや細かすぎる。
しかし間に卸が入るだけでこの線が10本から卸の1本に変わる。
卸は得意先10本・納品先10本合計20本の線になる。
だから卸は物流を管理する以上重要な役割となる。
アメリカはウォルマートなど小売の規模が大きくメーカーと直接仕入れできるが、日本のスーパーは地方毎かなりの店舗がある。イオン・ヨーカドーだってそんなに力があるわけではない。
この記事を参考に書かせていただくと
イオン:シェア率35.3%
セブンアンドアイ:シェア率10.6% となっている。
携帯通信会社なんてほぼ3社でシェア100%と考えるとかなり低い。
だから、卸は消えることの出来ない業界となっている。
イオンやセブンのPB商品「トップバリュ」「セブンプレミアム」は卸の介入を無くして消費者に価格換言すると同時に、各社利益もボチボチ取っていると思われる。
詳しくはこの記事をみればPBのメリット・デメリットも記載されているので参考文献としてみて欲しい。
ではそんな感じで小売や卸の話を簡単ではあるが説明した上で今日の議題へ・・・
本日、Facebookをみているとこんな投稿がありました。
今週から豊洲市場活魚のセリが外になりました
それでも肩を寄せ合って活魚のセリ
政府は人との距離を1メートル空けてと言ってますが
大変危険な状態が続いてます。
ロックダウンになっても市場は開け続けると東京都は言ってますが
コロナが閉鎖型の市場に蔓延するのは時間の問題です商売も大切ですが命が有って成り立つのが商売だと思います。
レストラン相手にしてる仲買いは8割9割ダウンのお店が多いと思います。
毎日市場を開ける意味が有るのでしょうか?何万人も働いてるのに検温も無しマスクも配らない(マスクが手に入らないのか約半分の人はマスク無し)
コロナに感染してください。と言う事なのでしょうか?
豊洲は閉鎖された市場です。
温度管理・衛生管理を行うことができるからです。
現状だと考えるだけで身震いがしますね。
しかし、物流は止められません。
今物流を止めると自己中な人が買い占めて在庫がなくなり日本が崩壊します。
地方の市場も現場では常に仕事をしています。
YuFooもテレワークは行わず、毎日出社しております。
どうしても魚を加工したり、出荷するのに小分けしないといけません。
それなのにテレワークしろとか、会社にはいくなとか現場を知らない人が話すような事ではないような気がします。
では、どのようにしたら解決できるかどうかを考えれば良いのです。
これがなかなか難しい。
かつては水産先進国と言われた日本ですが、現状に満足した結果です。
ITとの絡みも少ない。今だに人ありきの仕事なのです。
YuFooは将来的に水産とITを組み合わせた事業を行ってみたい。
ノルウェーやアメリカの水産事業に習い、日本の水産事業を変えてみたい。
それがメーカーかもしれないし、卸かもしれない。はたまた小売かもしれない。
それが出来る分野にYuFooは参入する。
・電話注文の廃止
・FAXの廃止
・印鑑の廃止
・誰でも出来る鮮度判別
・情報のデータ化
・産地証明のデータ化、蓄積
→魚に詳しくない人でも出来るように標準化を図る。
→全てデータで管理。紙を使用しない。
→日々の業務は自宅で出来るようにする。 これが目標。
今は力が無いが、日々前進するのみ。
現状意地は衰退です。
「その場にとどまるためには、全力で走り続けなければならない」
赤の女王の仮説です。有名ですね。この言葉は好きです。
その場より進むためには自転車にでも乗るかジェット機でも用意しないと。
死ぬまで水産事業の発展に尽くすのも面白そうです。
お願いだから現場で働かざるを得ない食品従事者(各市場・小売店)にマスクを配布してください!!!
〜最後に〜
この記事で現状を少しでも知っていただければ嬉しいです。
食品従事者からのお願いはご飯を食べるときに「いただきます」の気持ちだけは忘れないでください。
このようにパンデミックが発生すると食品はあって当然では無くなります。
だから、食品がある。それを運ぶ人がいる。命を頂いている事を忘れないで下さい。
命のありがたみをもっと知りたい人は魚を自分で生きた魚を〆てみたり、屠殺の動画を見たりして下さい。
YuFooは生きている魚を初めて〆た記憶が忘れられません。命を奪った悲しみと感謝の気持ちが両立します。
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