最近、わしの中でマイブームとなりつつある遊び…
ズバリ、
である。
SUNO.AIとは、いわゆる音楽生成AIで、ざっくり内容を指定するだけであっという間に素晴らしい音楽をお出ししてくれる。さらに歌詞を入力すれば歌も歌えちゃう!
しかも日本語対応。
しかも無料。(1日10回まで)
きっかけは、先日友人の結婚式に大阪へ行く機会があり、電車恐怖症のわしが数十年ぶりに新幹線にのって、未踏の地、関西の大阪へ初めて赴いた感想を歌にしてもらったら、これが思いの外しっかりした曲に仕上げてくれて、なんか気持ちよくなってしまい、すっかりハマってしまったのだ…
とにかくクオリティが高い、そして曲調の引き出しが多い。同じプロンプトで入力しても様々なバリエーションのアレンジで仕上げてくるので、たとえイメージ通りの曲調でいかなかったとしても、そうきたか!!と唸らされるのだ。なんとも刺激的でクリエイティブだ。
そして何よりもわしがこの生成AIの好きなところは、ふざけた内容の歌詞でも大真面目に歌ってイイ感じの曲に仕上げてくれるところだ!
めっちゃいい雰囲気のメロディーと美しい声で「ちんちん」とか歌い出しちゃうことも可能なのだ!!こんなの面白くないわけがない。
しょーもない内容でも美しくハイクオリティに仕上げてくれるパワーがあるだけに、何気ない日常でもなんかエモく仕上げてしまう現象が素晴らしい!
例えば「今日食べたバナナ美味しかった。」とかいう飾り気のないつまらない感想だろうと、音楽の力を使って様々な感情をのせた言葉として出力してくれるのだ。抜群の演出で言葉をエモーショナルに響かせてくれるのだ。
なんて道具だ!
古人は和歌を詠みその情緒を楽しんできたというが、このツールは我々現代人にその感覚を思い出させてくれる。
日本人に刻まれた些細な日常の一つ一つに風情を感じ受け止める豊かな感性がまた呼び起こされるに違いない。俳句、短歌、川柳...それらに通じる楽しさがある。
文字から音へ昇華された時の感動は誰しもDNAに刻まれているはずだ...!
というわけで、サンプルとしてわしが吹き込んだ大阪旅行の歌を例としてここにあげておく。
一曲2分までしか作れないので、感想文の文字数とバランスをとって3曲に分割し、それぞれ曲調を変えてみることにした。(同じ曲の続きから作る機能もある)
作成にあたって留意した点は、あまりない。とりあえずフィーリングだ。
強いて言うなら2分の制限に合わせて、場面ごとに曲を変えたぐらいだろうか。
あとは、感想文にはAメロもサビも感想もないので、ある程度文節をわかりやすく区切ってみた。そしてそこ以外はただ読み上げる形になるだろうことを予想して曲調はラップを指定。想定されるのは音楽と抑揚のついた感想文。しかし、それは"詩"となり歌となるのだ!
どうだ!!
#電車、もう無理、ゲロ吐きそう
〜歌詞〜
十数年ぶりの電車 到着した新幹線は反対側のホーム
革靴で掻き鳴らす階段の up↑ down↓
と、こだまする新幹線の残響
大丈夫、まだ間に合う
のぞみ(ない)ひかり(ない)
こだまする残響
気を取り直して次の便、確保した自由席、ねえ?新幹線の座席ってどうやって倒すの??立たされた降車口の先頭、背後に増えていく列、ねえ?この扉って待ってれば開くんだよね??
初上陸!oh!saka!
飛び交う関西弁に感動
がしかし構内を埋め尽くす人人人、芋洗、新大阪駅
山育ちのわし、もう無理ゲロ吐きそう
続く御堂筋線で押し込められた先はまるで殺伐としたフェス、もう無理ゲロ吐きそう
「ドア閉まります!」
キレ気味の駅員にビビる
左隣には野球観戦に行くらしい女子二人組
押し付けられる尻の感触と体温の継続に衝撃
貞操とパーソナルスペースを持たぬ都会人にビビる
発情戮!oh!釈迦!
「痴漢は犯罪です 痴漢は犯罪です」
流れ出す定期アナウンスにビビる
気まずさから逸らした目先、右隣は吉本新喜劇に行くらしい女子、彼女の手の甲の火傷痕をぼんやりと眺め続ける
ふと足にできたスペースに気づき寂しさを覚える
八丁絡!oh!shaka!
人肌でぬるい街 寂しさの近い街
いつも音と気配で温め合ってる
エモォッッ‼︎⁈
すごくない??
え?"ぼくのりりっくぼうよみ"??ぼくりりさんですか?
ぼくりりさんが「もう無理ゲロ吐きそう♪」とか言っちゃってるんですか?
生成結果の注目すべき点はやはり「ひかり(ない)のぞみ(ない)」の合いの手の部分。ここまでイメージ通りに仕上げてくれるとは…
「大丈夫、まだ間に合う」もこんなに感情的に歌ってくれるとは思っていなかった。素晴らしい。そしてなによりも「oh!saka!」!!え、わしの頭の中覗いた??バッチリすぎるんだけど?こわい。意思伝わり過ぎて怖い。
次に「もうゲロ吐きそう♪」の部分、天丼をサビに変えてリフってくれる配慮120点だろ!そして「キレ気味の店員にビビる」の哀愁漂うフェードアウト…なにこれ?匠?いい仕事しすぎなんだけど!!なにその草履あっためときましたから、みたいな配慮!ビビるわ!
そしてわしがイメージできなかった部分、なんとなく適当な文字数で音感合わせといたからあとはてきとーによろしく。みたいな部分もしっかりいい感じのメロディーにしてくれる!!
ツボは外さずに絶妙のアレンジ!仕事でき過ぎやろ!!
ただ、歌詞を漢字で入力すると音読みと訓読みを文脈関係なく歌ってしまうところがある。
初上陸を「ショジョウリク」と言ったり、女子を「ジョコ」と言ってしまったり…「吉本新喜劇」や「芋洗」もダメだった。「発情戮」や「八丁楽」といった造語などはもちろん発音出来ないので、怪しいと思った箇所はひらがなかカタカナで入力しておかねばならないことに気づいた。せっかくイメージ通りの曲調でも、何を言ってるか分からない歌詞の発音で台無しになってしまうことも度々。あとは歌詞のない行間に前述の歌詞をねじ込んでリフレインしてくるアドリブアレンジが多くて戸惑った。ちょ!そこそんな頑張らなくていいから!ね?一旦落ち着こ?みたいな感じでスペースやエンターで文節を区切り、はっきりとブロック分けすることでそれらを少し防げたような気もする…たぶん。
次!!
#スジってなんやねん?
〜歌詞〜
初上陸!oh!saka!
若者の多さにビビる
もうメイクしてる女子全員可愛い説ある(ある)
突きつけ合うファッション、交差するファンクション、立ち並ぶトランジション、君はサティスファクション?
欲と義務と情と罠の監獄に揉まれるこの4駅はノンフィクション
溺れてるみたいに吐き出され、もう嫌疲れた一緒に降りた吉本のあの子は涼しい顔してた
都会人のフィジカルの強さにビビる
初上陸!oh!saka!!商店街めちゃでけぇ!多分わしの地元の駅前10年分の交通量もう超えてる
飛び交う関西弁と外国語にビビる
故郷では見ぬダイコクここはもう異国!OH!SAKA!
地元から持ってきた「おめでとう」あいつは変わらずにめっちゃイカしてて嬉しかった。
素晴らしき日oh!saka!
美しき日!oh!saka!
夕暮れの御堂筋は外なのになんか香水のめっちゃいい匂い
心斎橋筋、戎橋筋、筋…
スジってなんやねん?
スジってなんやねん?
なんやねんそのピアノの音と優しい女性の声は!?めっちゃ綺麗やん!?"羊文学"?羊文学が「スジってなんやねん?」とか言ってんの?!
なんかさりげなく発声の前のやわらかいブレスまでやっちゃってるんですけど!?え?ヒト?どんでだけのポテンシャル秘めてるのこれ?
とりあえず今回は少し趣向を変えて女性ボーカルにしてみた。曲調の指定を「ラップ」だけにすると結構激しめの曲調だったり、エフェクトバリバリの電子系で出力されたりするので落ち着いた雰囲気になるように「ジャズ」と付け加えてみた。またしても意思伝わりすぎて怖い。
もちろん、数曲出力した中から1番イメージに合ったものを抽出しているが、しっかり芯を食ったドストライクを投げてこれるのは驚愕である。
そしてだんだんと歌詞っぽくするのにも慣れてきた。「故郷では見ぬ ダイコク」「ここはもう異国!」の韻の踏み方はバチバチに決まっていて我ながら天才かと思った。しっかり入りの子音まで合わせている。完璧だ!
この辺でもうだいぶ楽しくなってきてしまった?もう狙って黒閃出したぐらい気持ちいい。ありがとうSUNO。
「美しき日」からの感情の振れ方も完璧…美しい。ビューティフル。橋本環奈。
最後の「スジってなんやねん」もめっちゃ感情込めてリフレインしてくれて最高。もう大好き。お前もうわしの頭の中に住め。
ちなみに、男性ボーカルの別アレンジだとこんな感じに出力されたりする。
次ッ!!
#さよなら!Oh!SAKA!
〜歌詞〜
初上陸!oh!saka!
鳴り響くTAXIのクラクション
誰1人守らない歩行者信号にビビる
初上陸!oh!saka!橋の上、自撮りする外国人の群れ群れ
ツレが真似る記念のグリコ
思い出す、岡八郎の生首
阪神が勝つとテレビでよく観る川の汚さにビビる突如現れる際どい格好の客引きにビビる
さようなら!oh!saka!
立ち並ぶ、ブランド店 の前に立ち並ぶ外国人
混じる店と人のflavor 分かれ道また手を振れば
アカチャバネめいた蠢く行列にまた飲まれる
鳥の餌めいた地下を這う箱にまた飲まれる
さようなら!oh!saka!
人が人を薄める街
人に人が混じる街
並ぶ行列、りくろーおじさん、目の前で売り切れた
はいオシャンティ〜!
なにこれ?なにそのギターの音?イイ感じのテンポ、爽やかなイケボ。「ナァーマクゥービッ♪」じゃねーんだよ。なんで「岡八郎の生首」がカッコよく聞こえんだよ。おかしいだろ!
3曲目とならばだんだん慣れてきてもうほぼイメージ通り!すげえ!
"立ち並ぶブランド店 の前に立ち並ぶ外国人"
のテンポ完璧!
"混じる人と店のflavor 分かれ道また手を振れば"
の韻の踏ませ方、天才か!?わし?!
その後に続く
"アカチャバネめいた蠢く行列にまた飲まれる
鳥の餌めいた地下を這う箱にまた飲まれる"
の歌い方完璧過ぎやろ!!
完全に情景を読んでる!しっかり哀愁漂ってる!
「また手を振れぇーば〜♪」で大きく盛り上げといてから完全に感情を抑えて淡々と語を並べてる!引き立ててる!寂しさを!哀愁を!!コイツ本当にAIか?中に秋元康入ってんだろ!?
もうダメ。わしこの曲好き!(自分の好みに仕上げてんだからあたりまえd)
もうたまらん!わしの感じた大阪が!わしの歩いた大阪ストーリーが!歌を通してまるで物語かのように思い浮かばされる!!ああんっ!!
最後は尺の都合でぶつ切りになっちゃったけどそれでも120点!!
いかがだったろうか?
このように、パッと聞いただけでもなんかイイ感じで、しかも曲調もある程度好みの方向へコントロール出来る、そこに自身が感じた思いや感情がのっかてくるんだからもう満足感はんぱなっしんぐ!!
わしとしては、自分が経験した旅の思い出が詰まっているので聞く度に旅を思い出すし、つい口ずさんでしまいたくなる。
こうやって、1人で思い出を残す用途としても、文字だけでなく歌や音としてアウトプットするだけで何倍も心に残る。こんな風に自分だけのパーソナルソングを簡単に作れてしまうんだからとんでもねぇAIだぜ本当に。
誰かを応援したり、感謝の気持ちを歌にしてプレゼントしたり、推しのキャラソンを勝手に作って盛り上がったり、愚痴とディスを捲したてた曲で一人カラオケしてストレス発散できるかもしれないし、ポケモン言えるかなみたいな感じで資格勉強等の学習なんかにも使えるかもしれない。またひとつ豊かな娯楽が増えてしまった。とんでもねぇAIだぜ!
最後に
この素晴らしきサービスに感動した、この思いを歌にしたい…。
今の時代には、こんなにも素晴らしい道具があり、誰もがその気持ちや自分自身を表現できるんだ……。
聴いてください。
#おちんちんの唄
Lyric
ぶらぶらぶらぶらぶらぶらぶらぶらぁぁっ!!
"あ"ちんちん? "い"ちんちん? (No!)"う"ちんちん? "え"ちんちん?(No!)
"お"ちんちん!!(YES!!)
猫におちんちん? 豚におちんちん?鬼におちんちん?
犬も歩けばおちんちん?
猿も木からおちんちん?
馬の耳におちんちん?
僕の股間に…
おちんちん!!(yeh!!)
あいうえおちんちん!!
いろはにほへとちりぬるをちんちん!!
A.B.C.D.E.F.G…H.I.J.K.L.M.N…..
Oh!ちんちん!!(yeh!)