というわけで、
北大博物館について書く。
ここは総合大学の面目躍如の優れた博物館だった。
そもそも縄文遺跡の上に建っているということで、
まずは、ちょうど縄文遺跡の展示が特別展だった。
それで北大式土器タピオカも売ってたわけである。
北海道大学は、縄文遺跡の上に建っている。
このことは、とても象徴的である。
それは北海道庁や真宗寺、神社などと共に侵略の尖兵でもあった。
アイヌの骨を標本としていたことに対する抗議や謝罪、身元のわかったものについての返還などの歴史もあった。(この博物館では、僕の見る限り一切触れてなかった。)
(唯一、問題意識のある記述と思ったものは下)
と、同時に新渡戸稲造と共に札幌農学校に学び、後に東京帝国大学を経て東大総長となる矢内原忠雄などのリベラルな学者を輩出し、その国家から自由な(背景にはキリスト教があったわけだが) 学風を誇りにもしている。
私には、今も危ないバランスの上で、北海道大学は、北のボーダーにおいて、国家を越えた学問を探求しつづけている、ひとつの砦に見えた。
北大博物館(2)以降でおいおい述べていこう。