消費税廃止、時給1500円などと聞くと、財源がないと感覚的に思うのは、これまでの日本の情報操作から、ある意味、当然だと思います。
前にアメリカの国立公園で聞いた話だけど、
鹿を一定の区画から出ないようにするためには、
(1)鹿が跳び越えられないような高い柵をつくる
(2)柵を低くしてももう跳び越えられないと思っているので試みなくなる
そうです。
日本人って、いろいろな面でそういう状態だと僕は思っています。
で、財源の話に戻ります。
これです。
日本の1986年のマネーストックは340兆円。
2017年のマネーストックは990兆円。
しかし、1986年も2017年も大卒の初任給は同じ20万円。
日本は実のところ、世界一のお金持ちですが、それをどのように達成してきたかというと、コストカットです。
そして究極のコストカットが労賃抑制です。
単純に言うと990兆円ー340兆円の650兆円の利益に関する労賃を私たちは受け取っていません。
それどころか、受益者負担という名目で様々な納付金が増えるばかりという有様です。
家庭にたとえるならば実はお金持ちである。
預金通帳の残高を見れば子どもを大学に行かせられるし(奨学金徳政令)、もっと様々な経験を積むための、毎日を幸せに豊かに過ごすためのお金も渡せる。
お父さんもお母さんももうちょっと仕事を減らしたり、好きな仕事にチャレンジするチャンスもある。
しかし、そうしないで、預金残高が増えるのを、その数字だけを見てほくそ笑んでいる。
それどころか、大学に行かず、バイトしている子どもに「家計にもっとお金を入れなさい」などと言っている。
仮想通貨の世界で僕より先輩の皆さんはよくご存じなのですが、黒字は使わないと幸せや豊かさを実感しない。
黒字をこんなに使わない国は日本だけだ。
日本はもっと黒字を使うべきだ。
というのが、れいわ新選組の経済の専門家(当事者)、大西つねきの主張です。
もちろん、企業ごとに見れば、黒字が足りないケースもある。
そこには政府保障でお金を回す。
総体で見れば国として黒字だから、それは使うべきだということです。
今の日本では、
優秀な研究者ですら、経済的困難のために研究を続けられなかったりする。
そのままではかえって国力が落ちるのです。
頭を切り換え、有益なことに黒字を使うことです。
子どもを大学に行かせるお金があるおうちなら、行かせた方がいいんじゃないか?
というたとえにしましょうか。