ライブの帰りの電車で、今でも神田に古書街はあるんですか? 僕は1980年頃、最後に行ったんですけどと言っても関西出身のさゆりさんも知らなかった。
電車で会話が聞こえていたはずの見知らぬ若者たちはきょとんとしている気がした。
そこで古書街はもうないのかもと思い、(きらりに行くために)宿を神田にした翌朝、すぐ近くと聞いた秋葉原というものを生まれて初めて見学することにした。
尤も大阪の日本橋のオタロードは知っているから、似たようなものだと聞いていて、規模が少し大きいことや、業種の取り締まりや脱法のやり方が異なるのだろうというのはあらかじめ分析できていた。
本でわかりにくいのは、誰も書いていない実際のバリアフリー度だ。
で、結論から言うと、バリアフリー度は最悪だ。
例としてAKB48の劇場のあるドンキホーテをあげてみよう。
最近、大阪で最も貧しい街、新今宮にできたドンキホーテはエレベータが入り口正面にあり、バリアフリーも完璧だ。
しかし、この秋葉原の古いドンキホーテは入ろうとすると、正面玄関の段に阻まれる。
行きがかりの人は、大阪のように自分から寄ってきて手伝いましょうか?と言うことはない。
声をかけても聞こえないふりをして素通りする人もいる。(大阪ではありえない。こっちだって、その時の援助内容によって、できそうな人に声をかけているのだし。)
数人目で「いいですよ」と止まってくれる人はいる。
だが、いわく言いがたい微妙な感じが違うんだな。
これは本当にいわく言いがたい。
あえて言葉で言うなら、
「もちろんできることは何でもしますよ、お互い様ですから」
という感じが大阪だとするなら(韓国や台湾も大阪と同じだ)
「オレはけっこういい奴だから、それをやってあげられる人間なんだよ」
という感じが東京かもしれない。
まあ、色々な人がいるのはどこでもそうだから、別に東京をディスりたいわけではないのだが。
また、もしかすると、東京弁の「いいですよ」が関西人にはそう聞こえるだけなのかもしれない。
そこのところ、僕個人の勝手な感覚ということで、ご容赦を。
それに、こうやって言葉にすると、表現が極端すぎる。
もっと微妙にそういうバイブレーションを「いいですよ」という言葉にあるかなきかぐらいに感じたということだと思ってください。
で、せっかく段をあげてもらったけど、エスカレータしかなく他階へは行けない。
店の人らしき人にエレベータはどこですか?と聞いた。
8階まであってエレベータがないのは異常だし。
すると、「裏に従業員用がありますので、声をかけてください」と言われた。
裏に廻ると。どこかの階(東京レジャーランド)に直通。他階へは止まりません。
というものと、
従業員用。無断使用禁止というものがあった。
無断使用禁止って。
じゃあ、車椅子やバギーはいちいちお願いして乗るのか。
公共の施設や売り場にはどこへでも、最低1ルートは、車椅子などがアクセスできるルートを設けるのが障碍者差別解消法ではなかったか?
仕方なく僕は運営室に電話した。
だが、いくら呼び出しても誰も出ない。
そこへ荷物搬入の人が来たので聞くと、本当は僕は搬入の業者ですけど、
お客さんひとりだと怒られるので、一緒に行きましょうと言って乗ってくれた。
しかし、これ、おかしいだろ!
無断使用は法律により、罰せられることがありますって!
百歩譲っても、それなら、電話したらすぐ係が出てこいよ。
上海の地下鉄は、上海万博のときにすべてエレベーターが設けられたが、万博が終ると普段は運行しておらず、人を呼び出す必要があり、人は出てこない時が多いと聞いたことがある。
またしても、中華人民共和国と同じ!
しかも、「無断使用は法律により、罰せられることがあります」って。
「どの法律やねん。障碍者差別解消法違反は、このビルやろ!」と僕は呟いた。
この文言は、超ムカつきますね。
他にも訴訟中の件を二件かかえてなかったら(忙しいんです。この国は)、訴訟しようかと思う文言だと思います。
で、ドンキホーテ店内などを見たあと、
AKB劇場へのアクセスを見ると、やはりエスカレーターだけのようだった。
つまり、AKB48は会えるアイドルというより、車椅子でアクセスできないアイドルだと言えるでしょう。w
しかし、後で少し思ったのは、AKB48は従業員用エレベーターを使うのであり、そこに単独でフアンが乗っていると事件が起こりがちなのかも?てなことも考えた。w