2018年の日記。
「Jatten」(スペイン語で巨人)邦題「いつも心はジャイアント」DVDで見た。
これはすごい映画だった。
狭頭症の男の子リカルドの頭に、ペタンクの鉄球が当たってしまった冒頭シーンでいきなり臨死体験かよーと思った。
その臨死世界の映像はめちゃサイケデリック。
初めから死んでどうするんだよーと思ったら、よみがえった。
そして、ペタンクの才能を発揮。
様々な差別に遭いながら相棒と全国大会の決勝まで進んでいく。
その現実世界の様子は通常映画なみとして、リカルド自身の視野になると常にサイケデリック。
現実がぼんやり曖昧で、心内世界は常に臨死体験みたい。
なんじゃこりゃああ。
これは映画でしか描けないとも思ったし、文学の仕事だーとも思った。
結末は言わないが、結末を待つまでもなく、初めからここにいたと感じたので、「いつも心はジャイアント」という幼稚に見える題名は、けっこう本質を突いていると感じた。
すごい映画だ。
「蝶を放つ」は負けて嬉しい花いちもんめだ。