障碍のある子を学校の放課後から、親が帰宅するまで預かる放課後児童デイサービスを友人たちが経営している。
2年前そこで受験前の過去問特訓のバイトをしたときの日記が出てきた。
最近は少子化の影響もあって、普通の私立高校が知的障碍があっても受け入れたり、特訓コースで大学進学率を稼いだり、同じ高校の中にすごい幅のコースがあったりする。
知的障碍のある中3の子にその子が受けるコースの数学の過去問を解けるようにトレーニングするように頼まれたときの記録だ。
このような仕事は本質的にはしたいとは思ってないが、支援学校ではなく、普通高校に進学して多様な友だちと高校生活を送りたいという希望をかなえるには、必要な仕事でもある。
ちなみに僕は元中高の国語の先生をしてた。(臨死するまで)
(以下引用)
本日の悩み。
昨日、ちらと見たのだが、知的障碍のある子の受ける高校の過去問に三平方の定理を使わないと解けない問題がある。
しかも、円の面積を等分したものとの差を求めて、残った布の端切れみたいな部分の面積を求める。
この問題は、捨てろというか。
(たぶん進学コースでない限り、捨てても大丈夫。)
それとも三平方の定理を丸覚えさせるか。
三平方の定理の証明までするか。
どの証明が、知的障碍があってもわかりやすいか。
そこまでしたとしても、問題の答に行きつくまでは、道なかばだ。
ところで、これは、中学受験のテクでは三平方の定理を使わなくても解けるようにも思う。
人に教えたときはわかっていたが、忘れただけかもしれない。
でも、そのやり方の方が、さらに混乱させるかもしれない。
どうしようかな。
ちなみに国語ならどんな問題でも完全に解体して、結局、○がもらえるようにしてやるのだが。
算数を知的障害の子に教えるとき、僕はオランダから取り寄せたモンテッソーリ教材を使っていた。
支援学級の予算で買ったのでその学校に置いてきた。
しかし、使いこなせる先生はめったにいないだろう。
(→専門性の観点から、教材は組織にではなく、個人に所属させないと、教育は発展しないという面がある。)
いずれにしろ、取り寄せたモンテッソーリ教材では、三平方の定理までいかない。
モンテッソーリがそれを教えられる教材を開発していたのかは知らない。
調べるなら、アメリカのモンテッソーリスクールで買った英語の本を読まないといけない。
普通は支援教育ではここまでいかない。でもその子は公文に通ってルートまではわかってるようなのだ。
今日の午後教える、または捨てろという。
捨てろというのが、現実的で、これもできるとするのは、センチメンタリズムか。
話は変わるが、
どんな立体図形の展開図も苦もなくスラスラ書ける自閉症スペクトラムの子は時々いる。
またまた話は変わるが、サヴァン症候群で、何年前の何月何日といえば、すぐに曜日のいえる女の子がいた。
最近、その子の言語コミュニケーション能力がメチャ向上してきた。
が、、、前にはわかったはずの僕の生まれた日の曜日がわからない!
脳神経回路の繋がり方が変わったのか?