もらえなかった風船 かわいそうな小学生

昔、桜宮にアイススケートリンクがあった。
今もあるかは知らない。
僕はわりにアイススケートが好きだったので、時々家族で行っていた。
小学6年生のとき、入口でおねえさんが風船を配っていた。

これは小学生までの子はもらえるというものだった。
僕がもらおうとして手を出すと
「中学生でしょ」と言われた。
「6年生」と言ったら
もうひとりのおねえさんが風船を渡そうとした。

と、はじめのおねえさんが「大きすぎる。渡さなくていい」と言った。
で、そのおねえさんも風船をひっこめた。

親は先に通って、何歩か行った先で待っていた。
弟は風船をもらっていた。

風船もらえなかったの?とお母さんが聞いた。
僕は「うん」と言った。
「小学生なのに?」
「うん。ええねん」と僕は言った。

今、思い出したら、超ムカツいてきた。
「オレがほんまに小学生やったら、どうするつもりじゃ、おんどりゃ。このスケートリンクの館長を今すぐここに呼べや」と言わなかったのが
悔やまれる。

風船が心底ほしかったという意味ではない。
親の質問に対して
「うん。ええねん」と言った小学生の僕がかわいそうじゃないか。笑

ああ、何度考えても、その台詞がかわいそうだ。
我ながら、かわいそうすぎる。笑

 

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2019/07/11 36.73 ALIS 4.00 ALIS
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  • あび(abhisheka)
  • @abhisheka
10代より世界放浪。様々なグルと瞑想体験を重ねる。53歳で臨死体験。主な著書などは、https://alis.to/abhisheka/articles/K5xGJzxZxVmE
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