30年ぶりにレコードに針を落とすシリーズ。
本日はカーペンターズ。
やはり一番聴きこんでいたのは、
中学生の時だから、1970年代。
当時は、ビートルズやジョン・レノンを尊敬していて、
カーペンターズは、自分の中で、ポールモーリアなどと同じ分類のイージーリスニングだった。
カレンの声は常人の声ではなく
心を病んだ人の特別に澄み切った声だと
染みてきたのはもっと後のことだ。
兄妹の近親相姦や
拒食症、早すぎる死。
それらの背景を知ったことで、
歌声の聴こえ方が変化した面もあるかもしれない。
しかし、それらの知識に関わりなく、自分が人生の喜びや悲しみを知って大人になったことで、
中学生のときには聴こえなかった、病的な透明さが、心に染みるようになった気がする。