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  • あび(abhisheka)
  • 2019/09/24 22:10

 

2017年の今日の日記

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右奥の会場内は美人のキャンギャルだらけ。この子はただのスタッフ。可愛くない!? カッチサジンチゴミョンアンデナヨ?で、ネー。みんなフレンドリー!

韓日作文コンクールエッセイ部門入選の「無数の見知らぬ手」についてこんな感想を朝早くもらった。

(以下引用)
エッセイ読みました。なんて優しい国なんだって思いました。
日本語できる人が薬局に案内!
完全に日本人だと知っていても、案内してくれたり、額にバンドエイドを貼ってくれたんだ!
見ず知らずの他人が額にティッシュやバンドエイトを貼るのは日本では無いような気がします。
慈愛にあふれた国だと思いました。
このエッセイを読むだけで、180度韓国への見方が変わる、すごい内容です。
前から私は「日本を目の敵にしている韓国の方だけは怖いな」と思っていました、
でもそれだけじゃなくて私の中に韓国への偏見が生まれてたんだなって知れました。
今は疎遠になった友達の在日韓国人のS、私と会うたびに飛び蹴りしてきたり、気性が荒いイメージがついてしまっていたけど、
私の、内では色々思ってるくせに面と向かって言えない性格を気にして、
「わたしがお前を守ってやる!わたしがお前の代わりに言ったるから何でも言いな!」とよく言ってくれて、
歩いてるだけでも、そこ危ないからと守ってくれて、優しい子でした。
その部分より気性が荒いイメージだけを覚えてるなんて、私は最低だ。
Sに会いたいなって思いました。
思い出させてくれてありがとう。
素敵な話だな、これもっと世間の方に知ってもらいたいです。
(引用終わり)

別に悪気はなくても、限られた経験を圧倒的なマスコミ攻勢で誘導されて「偏見」というものに陥っている人は身近にいる。
それはほんのちょっとしたことで転換されうる。だけど、その機会がなければ固定されてしまうかもしれない。
この感想を読んで逆に僕が感動したのは、Sという友達の優しかったところを思い出し、会いたいなと思ったというところ。
 

(以下エッセイコピペ)

無数の見知らぬ手 ~車椅子旅行で感じた韓国人の心~                               長澤靖浩                    
 私は五十三歳にして心臓発作の低酸素状態の後遺症のため、身体障碍となった。若い頃からバックパッカーだった私はそれでも旅をあきらめられなかった。電動車椅子を手に入れた私はいくつかの国内旅行の後、外国へのひとり旅に挑むことにした。その時、最初に選んだのが韓国の釜山である。韓国語の初歩を勉強していた私は、SNSの韓国フアンのページでのやりとりから、釜山の地下鉄がすべてバリアフリーであることを教えられたのだ。
 大阪南港からフェリーに乗った。十五時に出港。夕食を食べてショーを見て眠る。朝の十時には釜山国際フェリーターミナルに到着した。そこから電動車椅子で一五分ほど走ると、釜山駅だった。そして隣接した地下鉄によって、釜山中にバリアフリーで移動することができた。お隣りの国がこんなに近く、しかも不自由のない旅ができるなんて!
 バリアフリーが進んでいるのは地下鉄だけではなかった。たとえば海辺に行くと波打ち際の近くまで車椅子でも行ける遊歩道が設けてあった。また水族館で障碍者割引の表示があったので、試しに日本の障碍者手帳を見せると有効であったのも驚きだった。
 心のバリアフリーも進んでいた。段があるところや急な坂道などで戸惑っていると誰か彼かが走ってきて、手伝ってくれた。地元の大阪でも助けてくれる人はいるが、この「走ってくる」というところに韓国人気質があるのではないかと感じた。
 ある時、私はミスで地下鉄の自動改札を出られなくなった。通りがかった女性に駅員を呼んでくれるように頼んだ。五分ほど待っただろうか。駅員と一緒に戻ってきたその女性は「長く待たせてごめんなさい。不安だったでしょう」と言って、なんと涙を浮かべていた。私自身よりも気持ちに思いを馳せ、心配し、涙まで浮かべてくれている。ああ、韓国人の感情が激しいと言われているのはこのことなんだと私は実感した。
 別のある時、私はふとした不注意で車椅子ごと転倒してしまい、額を打って、出血した。通りがかりのたくさんの手が車椅子を起こしてくれ、誰かが私の額にティッシュを当ててくれた。「ケンチャナヨ」私は覚えたての韓国語で言って動き始めた。眼鏡が歪んでいたので眼鏡屋に行くと無料で修理してくれた上、日本語のできる人が薬局に案内してくれた。薬局では「消毒薬付きのバンドエイドがいいでしょう」と言って、店員が額に貼ってくれた。
 ショッピングセンターなどで私が通る間、ちょっとドアを押さえておいてくれた手を含めると、私はこの旅で無数の韓国人に助けられた。もう顔も思い出せない無数の見知らぬ手。私たちのアジアには千手観音という美しく象徴的な菩薩像がある。私にはその「千手」とは、たとえば、この旅で出会い、私を助けてくれた無数の見知らぬ手のことではなかったかと思えてくる。そう思うと、今でも心が温かくなる。(本文 40字×30行=1200字)

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10代より世界放浪。様々なグルと瞑想体験を重ねる。53歳で臨死体験。31年の教員生活を経て現在は専業作家。https://note.mu/abhisheka

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