運動ができないをタイトルに含む記事を二つ見たけど
僕が思うに思春期の男子にとって、運動ができないことの帰結としての大問題は
女子にもてないことだ!
狩猟採集社会じゃないのだから、運動ができないぐらいなんなんだ。
獲物をつかまえて来て食わせるわけじゃないんだ。
特別なスポーツ選手になるぐらい運動ができるなら話は違うかもしれないが
この資本主義社会では、勉強ができるほうがまだマシじゃないか。
しかし、女子の方ではまあ思春期ぐらいではあまりそう考えていない。
問題はかっこいいかどうかの感性の問題だ。
運動ができないのはダサいのだ。
ダサいのはもてないのだ。
今も覚えている中学2年生の運動会。
僕は短距離走がけっこう速かったので別に走るのは問題ないと信じていた。
しかも、スポーツに疎く、中距離走の苦しさやぺース配分について知らなかった。
運動会なんかどうでもええやと思っていたら、いつのまにか800メートル走に出ることに決まっていた。
皆がなぜそれを避けて、僕に回ってきたのかすら、僕は知らなかった。
当日、僕は50メートル走並みのスピードでスタートを切った。
もちろん、トップである。
50メートル走ならそれは珍しいことではないので、よっしゃ!イケてると思っていた。
男子の友達が、「ナガヤン! 行け! 行け!」とコーナーで応援していた。
僕はびゅんびゅん走った。
しかし、もともと小児喘息持ちの肺がやがてひいひいいい始めた。
ペースが落ちてくる。
ひとりまたひとり抜かしていく。
ゴールに至るころには、ベッタになっていた。
そのあと、一応付き合っていた、交換日記もしていたミッコに日記を渡したとき、
ミッコの目がめちゃ冷たかった。
あれがミッコの彼氏よ。
あのヘトヘトになって、全員に抜かされた黒縁メガネの?
へえ、ミッコ、あいつと付き合ってるの?
ミッコも恥をかいたのだ。
なんだよー。
800メートル走が遅くても、5教科の成績いいじゃないかよー。
だめなのかよー。
だめなのだ。
ダサいのだ。
まもなく、ミッコは「別の人の彼女になったよ」
くそくそくそくそ。
俺はダサい。
どうすればいいんだ?
そうだ!
運動ができなくても、ダサくなく、かっこよくなる道がある。
バンドをやればいいんだよ!
こうして僕はギターを弾き始めた。
しかし、どうも指先も不器用のようだ。
文化祭にはもっとうまいやつが出て、人気を博した。
だめだ。
俺はダサい。
近眼の黒縁眼鏡もダサい。
どうする?
これほどの大問題があろうか?
そして・・・。
無能無芸にしてこの一筋につながる。
https://alis.to/abhisheka/articles/2xAV7Arxp1pW
https://alis.to/abhisheka/articles/K8DGnQ68bDyW
これでいいのだ。
うふふふふふ。
ああ、それなのに、それなのに、ALISの評価ロジックはなぜ、僕に不利なように変わったんだ。
なぜなんだようううううううう。
おわり。