国連会議で発表〜ブロックチェーンを活用した寄付プラットフォームの話

世界最大の仮想通貨取引所バイナンスは26日、ブロックチェーンを利用した寄付プラットフォーム「ブロックチェーンチャリティーファンド（BCF）」をスイスのジュネーブで開催された国連貿易開発会議（UNCTAD）主催の世界投資フォーラムにて発表。

■寄付金は全て受益者に直接寄付される仕組み

フォーラムでは、バイナンスCEO、趙長鵬（CZ）氏が登壇
バイナンスは新しいBCFのブロックチェーンチャリティーウェブサイトの運営費を全額をカバーし、寄付金全てが受益者に直接寄付されると強調。ブロックチェーン技術は寄付の透明性を高めるのに役立つだろうと述べた。

Binance’s Blockchain Charity Foundation (BCF) introduced a new blockchain donation portal, enhancing our commitment to using blockchain for social good. Binance CEO CZ unveiled the solution during the Blockchains for Sustainable Development session at the UNCTAD World Investment Forum, held at the United Nations Office in Geneva, Switzerland.
CZ revealed that Binance will cover all operational fees on the new BCF blockchain donation portal, ensuring that 100% of donations will go directly to end-beneficiaries — the ones who need it the most. 

■最初の寄付金は約３億5000万円

BCFはまず、東部ウガンダの洪水や地滑りの被害者のためのプラットフォームを利用し資金を調達する計画。分散型ブロックチェーン事業のTRON財団がBCFに最初の寄付金300万ドル（約3億5000万円）を提供することを約束したことも明らかにした。BCFは既にビットコイン（BTC）、イーサリアム（ETH）、バイナンスコイン（BNB）で寄付を受け入れている。

■西日本豪雨災害への支援も

同UNCTADの会議にてCZはまた、225人が死亡、1万7000軒の家屋が被害を受けた7月の西日本豪雨への仮想通貨の寄付金についても簡単に報告した。バイナンスは地元の仲介業者を通じて50万ドル以上をさまざまな組織に寄付した。

10月上旬、CZは、バイナンスの上場手数料のすべてを慈善団体に寄付すると発表。声明では、バイナンスは、上場コインの開発者自身が支払う金額を指定できるようにし、最低限の料金を要求することもしないと述べた。

バイナンスは現在、世界最大の仮想通貨取引所であり、1日の取引高は4670億ドルで、過去24時間で8％増加した。