※この記事には私見が含まれます。
偉大なるFPS、それはバトルフィールドやCoDのことだ。しかし、すでに彼らは医大ではなくなった。
バトルフィールドの新作「BF2042」は見事に大爆散を決めたのだ。なぜこのような批判の嵐にさらされたのかは、バトルフィールドというゲームと向き合えば秒でわかる。このゲームは、バグが多すぎるのだ。そしてそのバグが慢性化し、プレイヤーに「バトルフィールドらしさといえばバグ」という、悪い自分らしさを植え付けようとした。
しかし、プレイヤーもバカではないから、DICE(開発元)の作品に対する態度にうんざりしていたのだった。そう、これは「BF2042」の発売以降に始まった話ではない。
相当前から、何なら、2015年以前から議論されていたもので、DICEの体質がまたもろに出てしまったという感じだ。
実際にふたを開けてみると、この世界はDICEに非情だった。それもそうで「APEX」や「Valorant」をはじめとする新興FPSを見れば、コミュニティのゲームに対する盛り上がりが全然異なることがわかる。
CoDもバトルフィールドのことを馬鹿にできるわけではない。毎年のように新作を出すのはいいものの、それについてくるのは以前CoDの新作を買った者たちが大半を占めている。言い換えれば「新規参入率」が低いスタイルを抜け切れていないのだ。
たしかにCoDは、「ウォーゾーン」というバトルロイヤルシステムを導入して、何とか時代の流れに乗ろうとしているが、実はこれは「トラップ」のように彼らの首を絞めている気がしないでもない。なぜなのかをこれから述べる。
「Wingman」という戦闘機のゲームがある。これはSteamから購入することができる。そして、「Insurgence」というFPSシリーズも同様に、CoDやBFのような過去の現代戦FPSの跡継ぎ的な、2020年代のFPSという感じでリリースされている。ここで言いたいのは、その名前ではない。これらのゲームは、どちらも非常に過去のBFやCoDが魅せていた世界を忠実に再現しつつあるということだ。
これは、BFやCoDを作成する側からすれば、戻る手を阻まれたようなものである。APEXやValorant、そして「クリプト業界の超新星」と「VR版FPS」が跋扈しつつあるFPS業界で、既存のミリタリー系FPSが取れるべき最終手段は、原点回帰だろう。しかし、この原点回帰に対して、圧倒的なハイクオリティで仕掛けてきているマイナーFPSがSteamで人気を博しつつあるという現状を彼らは知っているのか疑問である。
このまま、ただ時間が過ぎれば確実にBFとCoDシリーズは、完全に消滅するだろう。別にそれが悪いことではないが、FPS自体、もはや過去の常識が塗り替えられつつあるということは本当のようである。そしてそれは、すべからくして2017年から2018年の一年間で起こった。
ミリタリー系のFPSは、これから一気に様相を変えるだろう。
なぜならAPEXやValorantなどの、インフルエンサーインタラクティブFPSの登場、そしてミリタリー系FPSのジャンル自体の衰退、さらには現在世間を騒がしているロシアウクライナ問題があるからだ。これらによって、これからのFPSが提供する価値は、数年前のものとは全く異なるものになるだろうと思っている。それは、もはや想像することすら難しいものになるだろう。