現時点において、ALISの運営事情はもっぱらNFTによっている気がしている。もしかしたら、今後「ALIS DAO」なんかが出てくることもあるのではないかと考えてしまうが、もっぱらALISはブログ路線を突き進んでほしいとも思っている。
そこで、ALISが向かうべき最終地点について少し考えを巡らせてみた。それはどこなのであろうか。私自身、ALISの最終到達点は「Mirror上位互換」なのではないかと考えている。
Mirror Protocolはご存じかもしれないが、先々月くらいに崩壊したTerraLUNAの一環のプロジェクトであり、ブログ×Web3の最前線を行くようなものである。現在では、それ以外にもICPのDSCVRやFloyx、Hideなど、あまたのWeb3系ブログメディアが乱立し始めているが、ALISもそのなかにいる(と思っている。)
私がALISを触っていて思うことの一つはブロックチェーンがイーサリアムのみにしか対応していないことである。もちろん、イーサリアムは現在進行形で開発が進められており、Web3の顔というべき存在であるが、それ以外のチェーンに一つも対応していないのはどことなく寂しくもある。
例えば、MATICやAVAX、Solanaなどの有名なチェーンに対応するだけでも、新規顧客が見込めるのではないかとも思ったりする。しかし、現在暗号市産業界は規制と自由をめぐり戦いが繰り広げられており、一切の油断を許さない状況にある。
今後とんでもないビッグなプロトコルとして成長するには、それらの「ツール的側面」がないと無理だろう。しかし、ALISがプロトコルといえるのかどうかは不明であり、端的に「ガラパゴスメディア」になっていることも否めない。
だったら、日本語圏だけでも反映すればいいと思うが、日本語がわかるユーザーのほとんどがALISに興味がないのも事実である。そもそも、現在TiktokやInstagram、SnapchatやTwitchなどの新興SNS的ツールが人気を博している中、それまで有名だったブログ形式のメディアにどこまで力があるのかわからないからだ。
双方向のコミュニケーションが当たり前となった今、従来のWeb1.0型メディアをブロックチェーン上に実装することの意味はどこにあるのだろうか。Web3にはWeb3の革命がおこり、それはTwitterやFacebook、Redditとは異なる切り口から語られるかもしれないからだ。
テクノロジーと時代の関係性は切っても切れない部分があり、それらによってはやりすたりが定義されてきた。例えば、Twitterの勃興によりだれでも情報発信を行えるようになったうえで、Discordの登場でゲームと連動することができるようになった。そして、ゲームはゲームで進化を遂げており、SNS的要素を持つものから、協議制を持つものまでが、それぞれ近寄りつつある。
最終的にそれらの潮流がどこに向かうのかはわからないが、テクノロジーの発展は日本がこれからどうなろうと世界のどこかでブーストし続けると思われる。
テクノロジーの寵児という言葉を使うならば、これまでそれを関していたものは「GAFA」だろう。しかし、時がたち今ではそこにいるのはEVかもしれないし、量子コンピュータかもしれない。
また、話が脱線してしまっていたが「ALISに欲しい機能」として一つ上げるならば目次であろう。例えば、noteというメディアでは目次の設定が投稿直前に行えるがALISはできない。これができるだけでも長文を執筆したいという気が起きるので、重要な項目だといえる。
そして、NFTミント機能の充実もまたほしいところである。これは先ほど言った、ALISがMIrror2.0になるという希望からとったものだが、Mirrorは何の苦労もなく記事をNFTに昇華できる。この機能はALISに備わっていても決して損ということはないだろう。確かに現時点でも似たようなものはあるかもしれないが、結局イーサリアムでしか使えないので他のチェーンでも実装できるようにしてほしい。それが世界基準だからだ。
もしもできないならば、ALISはそのうち「TerraLUNA」のように消え去っていくだろう。