バーチャルユーチューバーのネット上における地位は、ここ数年ではっきりと向上しています。そして、その勢いはとどまることを知らず、芸能人やタレントなどとコラボすることも珍しくなくなってきました。
そこで、ここ1か月で感じたインターネットスターについていろいろと書いていきます。インターネットは確かに詳細な情報を手にするには少し「遅れた」媒体になりつつあります。光の速度でトレンドに乗りたいならばただインターネットをうろついていてもできなくなりつつあります。
それは、ここ近年におけるライブ配信への移行を見ればわかります。2010年代は、もっぱらYoutuberという動画投稿者がメディアの注目の的になっていました。しかし、2020年代はYoutuberの消滅と、ストリーマーの台頭を目にするかもしれません。
彼らは全く異なる分野で活躍しているものの、奇妙なことにYoutuberの投稿者とTwitchの配信者は人物像がやや異なります。同じインターネット上の有名人なのにも関わらずです。
例えば、Twitchで有名なNinja氏やTfue氏、Pokimane氏はYoutubeのスターであるPewDiePie氏やDanTDM氏、MrBeast氏とはテイストが明らかに異なります。しかし、YoutubeもTwitchもリスナーという観点から言えばさほど差異はないように思えます。ただ、配信が前提のプラットフォームと、動画が前提のプラットフォームの違いくらいです。
バーチャルユーチューバーが2018年ごろから話題になってから4年がたち、ホロライブやにじさんじ、Vshojo、Neo-Porteなど、そのすそ野はまだ広がりつつあり、プロゲーマーとのコラボも日常的に行われています。APEXやVALORANT、LOLなど、配信で多くの視聴者を集めるコンテンツにおいては、プロゲーマー、Vtuber、配信者の三者が交わり、リアルタイムかつマイペースに視聴できるため、身近な感じが強く感じられます。
そして、大手のプロゲーミングチームであるTSMやNRGはAppleやFTXなどと提携していたり、プロゲーマーという視点からWeb3業界とのつながりも垣間見えたりします。
現時点ではTwitchは日本ではYoutubeほど知名度があるわけではないものの、海外の諸地域では上位50位以内には入っています。(ちなみにTwitch関連で人気なWebツールはSteam、Epic、Reddit、Youtube、Discord、Streamlabs、Gyazo、Liquipediaなど)
一応、ミラティブやミルダム、Bigolive、ふわっち、Spoon、Upliveなど思いつきますが、Twitchも選択肢としてあります。しかし、Twitchとはいえど流行り廃りはあるため今後とも人気かどうかはわかりません。VRやARの台頭や電気自動車の普及がエンタメの形を根底から変えていく可能性があるからです。
2020年以降、インターネットに対する世界の動向は一気に変わりつつあります。イーロンマスク氏がTwitterを買収したり、Google検索の信ぴょう性が疑われたり、SNSの誹謗中傷問題が噴出したり、明らかにインターネットは変わらざるを得ない状況に立たされています。そして、おそらく変わることになるでしょう。
YoutubeからTwitchへのトレンドシフトが関係あるかどうかはわからないものの、そろそろインターネット上にも「信号機」のような存在が出てくるかもしれません。つまり、路上教習みたいにインターネット教習が行われる時代が来る可能性もあるのです。
まだ詳しくはわかりませんが、この前取り上げた「宇宙産業」の記事では多くのNew Space企業が「衛星からの通信」を取り入れています。現在は主に海底ケーブルや地上の送電線、電離層の利用がほとんどかもしれないですが、将来的には衛星通信が主流になるかもしれません。そうすれば、ほとんどの人々はNew Spaceに通信費を払い、地球上では公共インフラとしての通信が展開されるでしょう。
そうなれば、今の世の中はさらに想像できない未来を迎えるかもしれません。