※この記事には私見が含まれます。
ゲーム実況というジャンルができたのは21世紀に入ってからといえるものの、Twitchのストリーマーが出てきたのは2011年以降だ。
アメリカを中心とするストリーミング文化は日本にも波及しており、それはミームやゲームだけにとどまらず、ほかのインターネットセレブリティにも影響を与えている。
例えば、TenZというVALORANTのプロプレーヤーはYoutubeでゲーム内容を公開しているものの、ソースはTwitchであることが多い。今やほとんどのゲーマーにとってライブ配信を行うことは常識となっている。そして、Twitchはクローズドなコミュニティで、ライブ配信を行えることから、これまでのYoutubeに見られた配信者とは違った価値観を持つスターが生まれている。
そして、Twitchはもうすでにゲーム配信プラットフォームではなくなりつつあるように思える。いや、うそをつくのはまずいので、より真実味を持たせるならば、Just Chattingというチャットをするだけのタグが、どのゲームタイトルのタグよりも多い。これは少なくとも、Twitchがゲームをするだけのものではないことを示している。
直近では、GTAVは21万ストリームなのに対して、チャット枠は30万を超えている。あのAPEXやVALORANTでさえも、GTAV以下であるからチャットが多いことがうかがえる。
これは個人的な意見だが、前々からPCゲームというものが何の役に立つのかを考えることがしばしばあった。それは金を稼ぐためのいいわけなのか、それとも娯楽なのか、情熱を傾けるべき存在なのか。コミュニケーションツールだという見方は、意外にもすんなり理解できた。
そう考えるとコミュニケーションツールとしてのゲームではないゲームは、やらなくてもいいことになる。それはチャットでもよく、オンライン通話でもいい。何を求めるかはいろいろあるかもしれないが、メタバースもコミュニケーションプラットフォームであり、マネーマシンではない。
GameFiは確かに盛り上がっているが問題もある。それはなぜそれが価値を生むのかがわかっているかどうかがわからないからだ。Googleは大量の情報を検索することができるがそれは何のためか?そしてAamazonが興隆したのはECの成功やAWSにあるものの、それはなぜ加速的成長を果たしたのか?2010年代のIT産業の指数関数的成長は何故なのかを再考するべきであり、それを考慮すると、Web3のようなものがどこへ向かうべきかを俯瞰できる。
Twitchは「間違いなく」とは言わないものの「Youtubeの後釜になる」可能性は否定できない。それはYoutubeがゲーム実況メインのものではなく、ラフなものも包括してコンテンツが供給されているからで、Twitchとは逆ではあるものの、TwitchもYoutubeに漸近していくと読む。