今回は私がflocブロックチェーン大学校の授業を受講してみて、返金制度を利用した理由について記載したいと思います。
私は2018年6月にflocブロックチェーン大学校の基礎コースおよびエンジニアコースに申し込みました。特別割引もあり約42万円を支払いました。
その後、基礎コースを2日間の集中型で受け、そのあとに申し込んでみたエンジニアコースは受けないまま返金制度を利用することにしました。
今回の記事はブロックチェーンについて勉強してみたいけれど、独学はきつそうだからどこかいいところないかなと考えていて、flocを利用しようとしている方に参考になればと考えています。
ホームページに書かれているメリットが素晴らしいと思ったからです。
以下引用したいと思います。
即効性の高いカリキュラム
徹底的にわかりやすさにこだわったオリジナル教科書即戦力が身につく実践的ケーススタディ
第一線で活躍する専門家から最新技術を直接学べます自分のスケジュールに合わせて学べる
教室受講とWEB受講を自由に選べるから仕事を続けながらでも学べます安心の受講制度
受講料返金制度、休学・復学制度があります独自のスキルチェック制度
独自のスキルチェックで、技術習得レベルを確認でき、修了証が発行されます
希望者には企業との人材マッチングを提供します
残念ながらどれもこれも私の期待を下回るものばかりでした。それぞれについてなるべく紳士的に、なるべく中立に、心穏やかに否定していきたいと思います。
「徹底的にわかりやすさにこだわったオリジナル教科書」
「いや、全然、こだわってないでしょう?」というのがこちらの見解です。
オリジナルの教科書とは、授業で使用したパワーポイントをそのまま製本したものです。いくつかのページは既存のページのキャプチャやコピペ、オリジナルの文面にはたまに誤植も見受けられました。とてもではないですが、「徹底的」というには程遠いレベルです。どの辺こだわられてたんですかね?
「第一線で活躍する専門家から最新技術を直接学べます」
確かにビットバンクの代表取締役CEOやら、FLOCブロックチェーン大学校校長兼ビットバンク株式会社チーフビットコインオフィサー兼アメリカ出身のビットコイン研究者と大変に素晴らしい肩書きの持ち主だとは思います。
第一線で活躍はしてるでしょう。ただ、それが授業のわかりやすさに対して、メリットかっていうと疑問です。
まず、ビットバンクの代表取締役CEO様。
ビットバンクの代表取締役CEOの廣末さんは前日に業務命令を受けたからか、だいぶお疲れのようでした。授業資料はどなたが作られたのかわからないですが、「資料の文章を棒読み→思いついたらそれにまつわる雑談」という単調な授業展開。
ビットコインの値動きをずいぶん熱心に話されていましたが、ブロックチェーン大学校なので、仮想通貨の、しかも、もっと限定されたビットコインって狭いトピックについて熱心に話されても、少なくとも私には、そんなには響かなかったです。
挙句、その雑談が長引いたために、資料の後半にあったブロックチェーンの将来のユースケースは、ほとんど話されないままでした、そこ話せよ、もっと。
加えて、無料体験コースの資料もいくつか使い回されており、「それ聞いた」と思うトピックもちらほらありました。こちらの偏見かもしれませんが、それを「ほら、初耳だろ?」って態度で聞かされても、確かに体験セミナーを受けてない方もいらっしゃるでしょうが、受講生のリサーチぐらいしておいてほしかったです。
なお、廣末さんは初日の午前中だけいらっしゃって、後はさっさと帰られてたんですが、あの授業でいったいいくらもらっていたんでしょうか? 第一線での本業頑張ってください。
次、FLOCブロックチェーン大学校校長。
FLOCブロックチェーン大学校校長のジョナサンさんは(こちらが求めすぎなのかもしれませんが)日本語はペラペラとの話でしたが、「てにをは」レベルになるとかなり怪しいなと感じてました。
日本語だってこちらは理解できるか怪しいレベルなのでそこはもう少しなんとかして欲しかったです。
また、人間なのでそういう時もあると思いはしますが、授業中、終始気持ち悪そうにしていて、授業聞いててこちらも気分が悪くなりました、体調管理しっかりして。
確かに第一線ので活躍している方々から授業は受けられますが、一線で活躍している方が決して名コーチとは限らないわけで、その辺は残念ながら、期待はずれでした。
教室受講とWEB受講を自由に選べるから仕事を続けながらでも学べます
ただし、WEB受講をするには別費用で5万円かかります。2年間教室授業も受け放題とのことですが、年3回とかそういうスパンでやられる予定らしいです。それが果たして自由なのかは受取手しだいでしょうが。
受講料返金制度、休学・復学制度があります
返金制度が適応されるのは授業一種類だけです(私がきちんと内容を確認してなかったのが悪かったのですが)。
なので、セットで申し込んだ私は後日検討されて、初めて返金制度が適応されました。しかも、一人一回だけしか返金制度は適応されないらしいです。
今後、万が一、flocの授業を受けた際には返金制度を利用することができないそうです。全くもって安心の受講制度ですね。
独自のスキルチェックで、技術習得レベルを確認でき、修了証が発行されます
希望者には企業との人材マッチングを提供します
確かに独自のスキルチェックはありましたよ。googleのアンケート機能を用いた四択のチェックがね。
「ブロックチェーンはP2Pネットワークを応用して作られているが、このP2Pは何の略か、正しいものを選びなさい」とかそんな刺身にたんぽぽを乗せるアルバイトみたいな問題を50問ほど解いていきます。
これで技術習得レベルを確認できるって、スタッフの方は、性善説を徹底的に採用するおめでたい頭をしている方々なんだなって思いました。
希望者には人材マッチングを提供してはいますが、これ無料でも人材紹介まではしてくれるみたいですよ(有料会員と無料会員で利用できるサービスに差はあるらしいですが)。
さて、結論です。
なぜ返金制度を利用したか?
なぜなら、費用に見合う効果が得られずに今後もその見込みはなさそうだからです。
この基礎コースでは、約20万円と2日分の時間を費やしましたが、わかりやすい入門書を2万円分買い込んで、2日分(かもう少しかかるかもしれないですが)時間をかければ同程度の知識は得られると感じています。
対面の授業で得られる授業の素晴らしさとしては、「質疑応答をすることで知識を深められる」があると思うのですが、web授業用に動画を撮っている関係なのか、授業中の質疑応答は基本的にはないです。一応、最後にはかろうじてあるのですが、最後に言われても、相当注意してないと授業の最初のほうに聞きたかった内容なんて忘れてしまっているわけでどうにも納得はいってません。
授業で唯一楽しかったことは実際にスマホを使って送金することでした。これのみは楽しくマルチシグの概念を学べました。
というわけで、技術の黎明期にはどんなにアレなクオリティでも教えることでビジネスになるんだろうなということがこちらで得た最大の学びです。
今回は、初回ということもあるので、きっとブラッシュアップもしてくれることも、陰ながら、期待しております。
また、結局受けられなかったエンジニアコースはひょっとしたら、ジョナサンさんが本領発揮して、素晴らしい授業なのかもしれません。
以上、ブロックチェーン技術を学んでみたい方に少しでも参考になれば幸いです。長文お読みいただきありがとうございました。